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ゴーゴゴー

「あーっ!…乳嫁…アンタ殿を独り占めして…」

「ゆ、優也様…ケガの具合はいかがですか…?」


バスタオルを巻いたジーナとジーニャさんが入ってきた…!


ジーナは健康的な…ジーニャさんは妖艶な…

二人共、お色気タップリで直視できないくらい綺麗だ…!で、でも見てはいけない!


「な、なんで…貼り紙がしてあるはずでは…?」

「そうよ…あなた達はもてなす側でしょ?何でゲストが入浴している所に入ってくるのよ…」


「それは…」ジーニャは目を伏せた…





 






【10分前…準備に追われている祝宴のパーティー会場】



「姉ちゃん…沢山の方が来てくれてバビロナの新しい門出を祝うには景気良くて嬉しいなあ!」


「ええ…本当に…これも優也様達のおかげね…」


「ホンマやなあ…ところで殿は?どこへ行かはったん?」


「疲れを取る為に入浴をオススメしたけど…」



ジーナとジーニャの背後でナギとアイが話している声が二人の耳に聞こえてきた…

  


「えっ…じゃあ…優也くんは…あの時…」


「そう…私を守る為に怪我をして…お風呂で癒してたの…」


ナギは以前の戴冠式の時の話をアイに話していた…




それを小耳に挟んだジーナ。


「姉ちゃん!大変や!殿が怪我をしてお風呂で傷を癒してるらしい…こんな時こそウチらが回復魔法で癒したり、背中を流したり、前を…その…あ、洗ってあげたりせなアカンのと違うか?」※色々間違っています!


「そ、そうね…!」


「善は急げや!殿のケガを癒しにお風呂場へゴーゴゴーや!」



そのジーナの言葉を聞いたアイは…


「ちょっと!聞いた…?優也くんがまたケガをしてお風呂で傷を癒してるらしいよ…」


「…大変!直ぐに行って回復魔法とか背中を流したり…ま、前を洗ってあげないと…」※こちらも間違っています!




「行くわよ…ナギさん!お風呂場へゴーゴゴーよ!」











「そういう訳でウチらは殿がケガをしたって聞いて

癒してあげたくて…」


「…で!男性の入浴中になんでバスタオル一枚で入ってくるのよ…」ティナは眉間にシワを寄せる…


「アンタ…アホやろ?服着て風呂に入る馬鹿がどこにおるっちゅーねん!大体アンタも同じカッコやないか!」


「つ、妻が旦那様とお風呂に入って何が悪いのよ…?」


「そんならウチもええやろ?この方はウチの大事な殿様やさかい!」




そんな問答を繰り返している隙に取り敢えずこの場から自分が居なくなるとみんなが落ちつくと考えた優也はこっそりと脱衣室へ向かう。

引き戸に手をかけたその時…



カラカラカラカラ…ムギュ!


あっ!顔に柔らかいものが…!



「ゆ、優也さん…」


その声に驚いて優也は2、3歩、後退あとずさりした…


以前見たバスタオル一枚羽織っただけのナギさん…

き、綺麗だ…


そしてナギさんの後ろから「ハーイ!優也くん!」

こちらもバスタオル一枚の愛ちゃんが姿を現した…

モ、モデルさんみたいなスタイル…



…こ、こんな美女ばっかりが裸同然で…


僕は前を隠して湯船に向かって走り出した。





…ドッポーン!

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