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史上最高の白魔道師

「清らかな世界に鎮まれた魂よ…今一度我等に導きを与え給え…」


パルテとアイを媒体にしてダイナとエクスの強大な魔法力が一点集中する…

その一点の光はだんだんと大きくなって、部屋中が白い光で包まれた…


「こ、これは…」「なんて強大な…しかし懐かしいような光…」みんな目を手で覆っていたがしばらく何も見えない状態が続いたが、

ある瞬間…


「パァァァァァァン…」

乾いた音と共に目の前が急に開けた…


「おおっ…あ、あれは…」


ゴルドとマサムネの目には涙が浮かび、ヴァルプルギスは嬉しさと嫌悪の混ざり合ったような微妙な表情を浮かべた…


「…仕方あるまい…」






「先生!」


ゴルドとマサムネが駆け寄ったのは幼き頃からの師…ヴァルプルガであった…


「おお、ゴルドとマサムネ…どうじゃ…元気か…」「はい!先生もお元気そうで…」


「ちょっと待て!ゴルド…マサムネ!何故そいつが先生でわらわが師匠なのじゃ…?」


「はっ!そ、それは…先生は私達が魔法学校生の頃からご指導頂いておりますので…」




「相変わらず細かい奴じゃのう…」


「何じゃと…」「そう怒るでない…第一、私を呼び出したのはそなたであろう…」

「くっ…」


「誰にでも苦手な人っているのね…」

「そうですわね…」

ナギとアイが驚きのまなこで二人を見つめている…


ヴァルプルガはベッドで苦しむ優也を見て

「なるほどのう…これじゃな…私が呼び出された理由わけは…」と微笑んだ…


「ええい!…そうじゃ!…魔法ではない…毒の呪いにかかっておる…それも強力な呪いじゃ…

今、この世界に呪いまで解ける白魔道師は恐らくおらん…」


「ヴァルプルギスよ…私がそなたをこの世に残して旅立つ時に申したであろう…この世の中の事にはあまり関わるなと…


この者はここにいる他の者にとって大切な存在だという事は私にも分かる…


しかしの…この者の命も他の者の命も同じであろう…人が一人死のうとしている…それ以上でもそれ以下でもないぞ…お主もそんな事は元より承知のはずじゃろう…」


「それでも!それでも…わらわは優也を失いたくない…今のわらわがいるのは優也のおかげなんじゃ…そうじゃ…タダでとは言わん!

お主と一つになって冥界へ旅立つぞよ…

そうすればお主ももう心残りはないじゃろ?」


「何言ってるのよ…!」


プラティナが二人の会話に割って入った…


「あなたにたれて…私、気付いたわ…あなたも私も…ここにいるみんな…ダーリンに貰った大切なものがあるって…


あなただって居なくなったらダーリン…いいえ…優也さんがどれだけ辛いか分かるでしょ!自分だっていい加減気付きなさいよ…このゴスロリ魔法使い!」


「み、未熟者のくせにわらわに好き放題言いおって…」


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