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ヴァルからの依頼

一先ず、ゆっくりと腰を下ろしたみんなにティナとお義母さんから全員にお雑煮が振る舞われた…


相変わらずジーナは僕の腕にしがみついて嬉しそうな笑顔で僕に微笑みかけてくる…

「殿…ウチもこれ…頂いてもええん?」

「あ、ああ…温まるよ…どうぞ…」

「おおきに!いただきま〜す!ハフハフ…

美味しいわ〜!」


「おねえちゃん!これもたべなよ!おいしいよ!」おせちをミスとリルがジーナに差し出した…「あ、ありがとう…アンタら…ホンマにええ子やな…」


「こりゃ、美味いのう!」「本当じゃ!」

「人間界の食べ物って美味しいですわね…」

「私も久しぶりに食べたけど良いわね!」


僕はマサムネさんに「ところで今日は何故わざわざマサムネさんがジーナを連れて来られたのですか?ご連絡頂けたら迎えに行きましたのに…」と伺った。



マサムネさんとお義父さんは今しがた楽しそうに話し合っていた柔和な表情から一変した真面目な表情に変わられた…

「婿殿…実はの…」



「ウチ…殿との子供が…」



急に口を開いたジーナからとんでもない言葉が飛び出た…


みんなが呆気に取られる中…


「ゴクン!…うっ!うううう…」


ゴルドは赤い顔をして後ろ向きに倒れた…


「う、うーん…」同時にプラティナも顔面蒼白になってお義母さんに寄りかかるように倒れこんだ…」


「わー!お義父さん…!モチが喉に…」

「ちょっと…ティナ…しっかりなさい!」







「全く…タイミング悪い冗談はやめてよ…ジーナ…」

「す、すんまへん…あまりにミスちゃんとリル君が可愛かったからついウチも子供が欲しいなって…でもウチの国では…」

「一夫多妻制なんでしょ…で、子供が沢山いるのは良い事だと…」

「そうそう!分かってはるやないですか!殿…」



「そうか!そうじゃな!別に嫁は何人いても問題ない!子沢山も…男の甲斐性じゃな!」

「何や〜!マサムネおじ様…よう分かったはるやないですか!」「うんうん!」


嬉しそうに手を取る二人とナギさんと愛ちゃんもニコニコしながら僕の方を見ている…




「いい加減にしてください!」


「と、殿…」「婿殿…」


僕の一声で一同の浮き足立った雰囲気が収まった…


「話の趣旨が変わってますよ…僕はマサムネさんがジーナを連れて来られたのは何か僕達にお話がお有りになるのかなと…」


「お、おお…そうじゃった…すまぬ…」

マサムネさんはジーナの顔を見てからゆっくり口を開いた…



「婿殿…そして皆の者よ…実は今日、二つ程お主達に伝えなくてはいけない事があって参ったのじゃ…」

そこにいる者全てがマサムネさんの話を神妙な面持ちで聞いている…


「先ずは…先日、師匠から依頼された件に結論が出た事をお伝えに来たのです…」

…気が付くと僕の側に実体化したヴァルが現れていた。


「うむ…して…どうじゃったのだ?マサムネよ…」「はい…やはり…師匠の仰ったとおりでした。それが私達が海を渡る事が出来ない理由だったのです…」


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