下書き

　人間の知らない戦いがここにある。
　電脳世界が実世界に浸透するほど、そこには便利が生まれ、悪意が生まれる。
　ＡＩの発展は、インターネットセキュリティの考え方を根幹から変えていた。自らが考え、自らで判断し、電脳世界の秩序をＡＩ自身が護る時代。
　……人間は知らない。彼らは世界の中で、人格を形成して生きていることを。
　データーと呼ばれる彼らが、日々己の身を呈して戦い続けていることを。

　世界は今、新たなる恐怖に蹂躙されていた。
　クローラと呼ばれる殺戮データーが基地（ベース）と呼ばれるサーバーの情報を次々と破壊し、漏洩させている。
　迎え撃つはＡＩを搭載するセキュリティシステムと、彼の作り出したセキュリティエージェントたち。それぞれの思惑とパワーバランスの中、"三大セキュリティベース"と冠される三つの勢力がクローラに挑む。
　名前すらないエージェントデーターたちは苦悩し葛藤しながらも、背後にある陰謀へと立ち向かってゆく。
　クローラの正体は何なのか。エージェントたちは電脳世界で起きている混乱から秩序を取り戻すことができるのか。


＊アクション（バトル）多めのＳＦ作品です。11万文字弱。
バトルが好きなら読んでみてもいいかもしれません。物語の構成は単純な方だと思います。
なお、本当はInfection fighting　もしくは、Fight infectionが正しいようです。
音の雰囲気だけでそうなってます。ツッコミはカンベンしてください。（苦笑）
サブタイトルにある英語も、隣に書いてある日本語は訳ではありません。そのまま覚えるとテストは0点だぜ！！（笑）

なお、
問：黒幕はいったい誰でしょう？
もーね、これがアッサリわかるなら読む必要なし。その辺を楽しめるならどぞ！

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