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Love Love Thinking  作者: よっぴー
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~限界の集中~(ゴールデンウィーク編第2話!)

Love Love Thinking第6話!(ゴールデンウィーク編第2話!)

昨日投稿できなくてすみませんでした!

5月4日

ピーンポーン

家のインターホンが鳴り響く。


「しゅうにぃー!お客さんだよーー」

萌衣にそう言われて柊真は部屋を出て玄関を開けた。柊真はドアを開けた瞬間固まった。

家の前にいたお客さんとは美音だったのである。


「み、美音ちゃん!?どうしたの?」


「し、柊真くんこんにちは。今日はちょっと頼み事があって…」


「頼み事って?」


「お父さんがね、料理屋の経営してるんだけど、最近人手が足りなくて困っててさ、私が知ってる人の中で1番料理上手いの柊真くんだからさ…柊真くんがよければ手伝ってほしくて…」

柊真は戸惑った。料理屋などという本格的な料理を作る経験をしたことがなかったからである。

それでも、美音の頼み事を断るわけにはいかなかった。


「わかった!いつ?」


「明日…なんだけど…」


5月5日

「君が今日手伝ってくれるっていう柊真くんか。忙しくなるだろうけどがんばってくれ。」


「はい!よろしくお願いします!」

緊張しながらもその日は始まった。美音も今日は見学に来ていた。

美音に頼まれてから作るメニューの料理を練習した柊真は緊張しながらもそこそこできるものだと思っていた。

だが、美音の父の店は知る人ぞ知る有名店でそこで出されるメニューはどれも絶品だった。

柊真もそこそこの料理はできていたが、元々そこで働いている料理人の味にはまだ遠かった。


「柊真くん。ちょっと皿洗いをしていてくれ。」

柊真は美音の役に立てていなかった自分が悔しくてしょうがなかった。

しかし、柊真はそこで諦めようとはしなかった。

皿洗いの合間合間を見計らい、料理人の調理の仕方などを観察していた。


「柊真くん。一旦休憩入っていいぞ。」

昼休憩をもらった柊真。そこに美音が寄る。


「柊真くん大変な仕事頼んじゃってごめんね。」


「そんなことないよ。学べることたくさんあるし。」

柊真は休憩時間とはいえ、料理人を集中して見ていた。腹が減っていることも忘れて…

美音は柊真のために元々ほとんどしたことがなかった料理を母親に教えてもらい、弁当を作ってきていたが、あまりにも集中している柊真の表情にそのことを言い出せなかった。ちょうどそこに、休憩に入った美音の父がきた。


「あの!このままの自分の料理じゃお客様に出せません!少しでいいのでオレの料理見て貰えませんか?」

柊真は美音の父に切り出した。美音の父は快く引き受けてくれた。昼休憩が終わる頃には、柊真は美音の父の指導、集中して見ていた料理人のおかげもあり、最初とは全く違う料理ができるようになっていた。


「柊真くんもう一度調理班に混ざってくれ。」


「はい!ありがとうございます!」

柊真の料理は認められ、午後は料理に参加できることができた。柊真は時間など忘れているかのように調理に打ち込んだ。その集中力は周りの料理人が尊敬するくらいすごいものだった。

美音は自分が頼んだ仕事を一生懸命、柊真がしてくれていることが嬉しかった。

日も落ち柊真の仕事が終わった。


「柊真くん!よかったらまた手伝いに来てくれよ!」


「困ったらいつでも声かけてください!」

美音の父に認められるほど柊真の料理の腕は上がっていた。

仕事が終わり、帰ろうとしたとき柊真の集中力が完全に切れ、疲労と空腹でフラフラになっていた。


「あの、柊真くん!ホントは柊真くんのお昼ご飯にと思って持ってきたんだけど…」


「ほ、ほんと!食べたい…!」

近くの公園に行って、弁当を食べることにした。その料理は絶品と言える物ではなかったが、空腹で、好きな人から作ってもらった料理だったため、柊真からすると最高の料理だった。そのため柊真は箸を1度も止めることなく完食した。


「ほんとにありがとう!おいしかったよ!」


「よかった…」

ほっとしたように美音がつぶやいた。その後も少しの間2人は公園で話していた。真っ暗な公園にライトの光が差し込むベンチの下で。

話していて時間を忘れていた柊真と美音。帰った時間は23時過ぎ…

お互い親にコッテリ叱られてしまった…wしかし、2人は怒られたことより、2人で話せていたことの幸せが勝っていた…




今日も読んでくださりありがとうございます!!

今回でゴールデンウィーク編は終了ですかね…

明日第7話投稿するのでぜひ読んでください!

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