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Love Love Thinking  作者: よっぴー
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~気持ちの変化~

Love Love Thinking第4話!

4月21日

高校2年目の学校生活にも慣れてきた柊真や杏香。そんな彼らに新たなイベントが…


「5人1組の班作れ~!」

教師がそう言い放った。どうするか迷ってる柊真。そこに


「柊真一緒の班になろうよ!」

杏香だった。柊真は快く引き受けた。しかし、柊真にはもう1つ迷っていることがあった。

美音を誘うかどうかである。「迷惑なのでは?他に組むメンバーがいるのでは?」というマイナス思考の考え、「誘ってほしいのでは?誘ったら仲良くなれるかも!」などのプラス思考の考えが柊真の頭の中で行き交う。柊真は悩み抜いた末に声をかけた。


「美音ちゃんも一緒にどう?」


「え!私?亜美も一緒でよければ…」

奥寺おくでら 亜美あみ。美音の大の親友だった。


「もちろんいいよ!」


「じ、じゃあよろしく…」

恥ずかしがりながらも美音はおっけーした。そこに


「オレも入れてくれよ…」

離夢だった。1人足りなかったし、男子1人はまずいと思った柊真は了承した。


「今作った班のメンバーで調理実習やってもらうぞー!

お題はー、そうだな。無難にハンバーグ定食でいこう。」

その先生の一言に、柊真は定食のどこが無難なんだ?と思ったが、先生の指定に文句を言うわけにはいかなかった。

ハンバーグ定食を作れ!とのお題は、ハンバーグはもちろんだが、その他にごはん、味噌汁、ほうれん草のおひたしを作れ!とのことだった。

班の5人の中で意外にも柊真が一番料理がうまかった。というよりは、柊真と亜美以外はまともに料理ができなかったのである。

料理をほとんどしたことのなかった杏香だったが、料理への好奇心は人一倍強く、


「私ハンバーグ作りたーい!!」

と。亜美と柊真は不安に駆られたが、杏香には柊真が手伝うことにし、他のメニューを亜美、離夢、美音にまかせた。美音と何か一緒に作りたかった柊真は少しがっかりしながらも杏香と料理をすることを決心した。そのとき、タマネギを切ろうとしていた杏香は包丁で手を切ってしまった。

包丁を初めて握った杏香にとって、いきなりタマネギのみじん切りは難易度が高かった。


「いったーい…」


「大丈夫か!?ちょっと待ってろ!」

保健室までダッシュで向かう柊真。急いで先生からばんそうこ、消毒剤をもらい杏香を手当てした。


「柊真、大げさ過ぎだよーw」


「料理中だし変なばい菌入ったらダメだろ!」

人を助けるときはいつでも全力になってしまう柊真。だが、その本気さが杏香の心を動かした。少しどきどきした杏香だったが、そのときは恋に落ちたことに全く気づかなかった。

タマネギのみじん切りは柊真がやり、杏香と挽肉、タマネギ、パン粉、溶き卵を混ぜ終え、いよいよフライパンに入れようとする。


「私がやりたーい!!」


「やけどすんなよー?」

そう言いながら柊真は杏香にここから任せることにした。フライパンが小さかったため5等分にした材料を、1つずつ焼いていく。ハンバーグをフライパンで熱する時間は約2分30秒。

柊真はその場を1度杏香に任せて手を洗いに行った。杏香はきちんと時間を計っていたつもりだったが、柊真が帰ってきたときにはほぼほぼ焦げているハンバーグが1つ完成してしまっていた。

「え、、、なにがあったんだ…」

「ちゃんと時間計ったつもりだったんだけど…」

落ち込んでしまっている杏香。柊真は、美音に美味しいハンバーグを食べさせたかったのと、杏香をこれ以上落ち込ませないために、


「まあ、終わっちゃったもんは仕方ないよ。こっからオレも一緒に見てるから一緒に作ろーぜ。」

と一言をかけた。杏香は目に涙を浮かべていたが、その一言で笑顔になり、


「うん!」

と。残り4つのハンバーグは柊真と一緒に作ったため、美味しそうなハンバーグができた。


亜美と美音と離夢の3人の料理も終わりいよいよ実食。

柊真達5人は料理のできばえを見て


「まあまあいい感じだなー」

と会話をかわしたが杏香はこがしてしまったハンバーグを見ていた。それを見た柊真はためらいなく


「あ、オレこれ食うわ。」

焦げたハンバーグを指さした。杏香は


「で、でも…」

といったが、柊真は驚くべき一言を放った。


「いやーこれオレ焦がしちゃってさwミスっちったんだわw」

と。その柊真の一言に杏香はまた心を動かされた。

「いただきます!!」

5人そろって食べ始めた。亜美のおかげもあって、ご飯も味噌汁もほうれん草のおひたしも美味しかった。柊真と杏香が作ったハンバーグは絶品と言える程美味しかった。1つを除いては…

真っ黒に焦げているハンバーグが美味しいはずもなくただただ苦かった。それでも柊真はみんなに合わせ美味しそうな顔をしていた。ましてや、焦げたハンバーグを完食していた。

みんなが食べ終わり片付け。柊真と杏香は食器の片付けをしていた。


「焦げたの食べてもらってごめんね!ホントは美味しくなかったでしょ?」

杏香は焦げているハンバーグが美味しいはずがないとわかっていた。


「美味しくないのに全部食えるわけないだろ~w俺の好みの味だったよ!ありがとな。」

強がりながらも柊真はそう言った。杏香は嘘でも嬉しかった。

片付けも終わり、杏香がハンバーグを焦がしたことがみんなにばれずに調理実習が終わった。

そして次の日…

焦げたハンバーグを完食した柊真は案の定腹を壊してしまったのだったw

今回は柊真がかっこいい!!って回でしたw

次回はゴールデンウィークの日常?的な回にする予定です!!

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