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Love Love Thinking  作者: よっぴー
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~隣と後輩~

Love Love Thinking第三話!

杏香が転校してきたその日の休み時間。杏香の周りには女の子達が数え切れない程いた。


「どこから来たの?」

「部活とか考えてる?」

など、多数の質問が行き交っている。隣の席だった柊真は、人混みを避けるため休み時間の間ずっと廊下で過ごしていた。1人でぼーっと外を眺めていたそのとき


「柊真くんって杏香ちゃんの知り合いだったんだね。」

後ろから声が聞こえた。美音だった。驚きながらも柊真は答えた。


「美音ちゃん助けた日に、同じ不良集団に杏香ちゃんもからまれててさ。

助けたときに、ちょっと話したあったんだ。」

と、事情を説明した。美音は少しほっとした様子だった。2人の空間に少し気まずさを覚えながらも休み時間の間は2人で過ごしていた。冷静を保とうとしていた柊真と美音だったが、お互い内心はかなりドキドキしていた。


キーンコーンカーンコーン


ドキドキしながらもずっとこの時間が続いてほしかった2人にとっては、残酷なチャイムが鳴ってしまい柊真と美音は席に戻った。


そして放課後…

家が途中まで同じ方向だった柊真と離夢はいつも通り一緒に帰った。いつも別れる十字路で別れた後、


「柊真!」


「杏香ちゃん!?」

声をかけたのは杏香だった。


「呼び捨てでいいよー全然!」

杏香のその一言に、女の子を呼び捨てでほとんど呼んだことのなかった柊真は困惑した。戸惑いながらも柊真は言った。


「杏香ここでなにしてんの?」

「家の方向こっちなんだー!一緒に帰ろーよ!」

杏香は積極的な女の子だった。悪い気はせず一緒に帰ることを選んだ柊真だったが、女の子と2人で帰るのは初めてでぎこちない様子だった。杏香は、今日学校でいろんな女の子と話して友達がたくさんできたことを柊真に話した。初めての女の子と2人の下校だった柊真だったが、杏香はとてもフレンドリーで話しやすい相手だった。


「杏香の周りに人たくさん来てオレ大変だったんだからな~」

「ごめんごめーん!」

と、本音も言えるくらいだった。柊真の家に着く寸前、柊真は質問した。


「杏香って家こっちなんだね。オレの家と近いの?」

と。その質問に対し、杏香が答えた答えは、驚くべきもので柊真は固まった。


「うん!となり!」

戸惑いを隠しきれず、柊真は思わず


「えーーーーーーー!!!!!」

と叫んでしまった。家に着いたあと、部屋にバックを置きベッドに飛び込んだ。

柊真には刺激が強すぎる一日になった。


次の日

柊真は目覚ましで起き、いつも通り部屋のカーテンを開けた。

そのときまで窓を開けた先の隣の家の部屋が杏香の部屋だったことを知らなかった。

カーテンを開けたそのとき、杏香は着替えをしていた。ブラをつけようとしていたのである。

そして柊真の視線に気づき急いで胸を隠した。柊真は顔を真っ赤にしながら、ごめんと言うように両手をあわせた。杏香も顔を真っ赤にしていたが、怒ってる様子ではなかった。


顔を赤らめながら洗面所に行き、顔を思いっきり洗った。しかし、杏香の胸の光景がなかなか頭から離れなかった。


学校に登校し、杏香と目が合った。柊真は少し顔を赤らめたが、杏香は気にする様子もなく


「柊真おっはよー!」

と。柊真は照れながらも


「杏香おはよ。」

と。その日も無難に午前を過ごし、昼休み。

階段付近を歩いていた柊真。そこにノートを運んでいた女の子がいた。そして後ろからぶつかられ、ノートを全部落とし転んでしまった。転ばせた男の子は


「あ、わりーわりー!」

と言って立ち去ってしまった。女の子を助けようと一緒にノートを拾ってあげた柊真。拾い終わり、女の子と目が合った。


「ありがとうございます!私1年の小田桐おだぎり 莉央りおです!」


「オレは2年の神崎 柊真。転んだっぽいけどけがない?」


「大丈夫です!ノート拾ってくれてありがとうございました!柊真先輩!」

先輩と言われ少し照れつつも、柊真はノートの量を見て言った。


「職員室でいいの?手伝うよ。」


「でも…」

遠慮しそうな莉央だったが、柊真はノートを持った。その姿に莉央は顔を真っ赤にしながらお願いした。

その柊真の優しさに、莉央は気づいてはいなかったが、心を引かれていた。




今回は少し長めに書いてみました。次回のテーマは調理実習です!

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