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Love Love Thinking  作者: よっぴー
2/19

~助けと出会い~

Love Love Thinking第一話!

「おい!やめろよ!!」

止めに入った柊真が叫ぶ。


「柊真くん…?」

2人は小中高と一緒の学校だった。ましてや、友達だった。


「あぁん…??てめえだれだよ!?この子がおまえに関係あんのか??」

不良集団はキレた。柊真は恐れを抱きながらも好意を抱く美音を守るため勇気を振り絞った。


「オレに関係あるかどうかじゃなくて、おまえらごときにその子はもったいないんだよ!!」

柊真は言い返した。不良集団の標的は既に美音ではなく柊真だった。

不良集団は美音のことなど忘れてるかのように柊真に襲いかかった。


「美音ちゃん逃げてっ!はやく!」

美音は走って逃げた。柊真は特にケンカも強いわけでもなく、3対1の状況ではただ殴られ、蹴られることしかできなかった。


「てめえ次オレらにたてついたらどうなってもしらねえからな。」

そう言って、ぼろぼろになった柊真をおいて不良集団は立ち去った。


「いって…」

あざだらけになった柊真はカラオケに行くのをやめ、家に帰ろうとした。

家の近くまできたそのとき…


「やめてっ!!」

叫び声が聞こえた。声の聞こえるほうを見ると、柊真は見たことのない女の子が不良集団につかまっているのが見えた。そう、その不良集団はさっきの3人組だった。柊真はどうしようか迷った。

さっきの不良集団の言葉がまだ頭に残っていた。だが、柊真はその迷いをすぐ取り払い


「今日はついてねえな…」

そうつぶやき、そして


「おいてめえら!その子を離せ!」

柊真はまた叫んだ。不良集団は茶色い髪、そしてぼろぼろの体を見てすぐに気づいた。

不良集団は、柊真が特にケンカが強いわけではないことを知っていた。


「おいおまえ。またやられに来たのか?」

リーダーであろう人物が柊真に襲いかかる。2人は女の子を取り押さえている。

柊真はここでやられたら助けられないことに気づいた。なんとかしなければ…というよりその子を助けたい!という一心で奇跡的にリーダーの渾身の一発をかわした。

そしてよけた柊真の足につまずいたリーダーは転び、運悪く電柱に頭をぶつけた。

それを見ていた女の子を取り押さえていた2人は、本当はケンカが強いのでは…?と思った。

リーダーを助けるように見せ、その女の子から手を離した。


「逃げるぞっ!」

そうさけんだ柊真は、女の子の手を引っ張り自分の家の中に入った。しかし、我に返った柊真はとても焦った。女の子と手をつなぐことはおろか、家に上げるなどしたことがなかった。


「ありがとう!ホント助かったよ!」

女の子は満面の笑みで柊真を見た。柊真は照れていた。


「私は花宮はなみや 杏香きょうか。君は?」


「お、おれは神崎 柊真。助けれてよかったよ…」

照れながらそうつぶやいた。これが柊真と杏香の出会いだった…

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