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異世界でネトゲに埋もれた者達  作者: Spell
Story 1 MMORPGに似た異世界物語
7/25

第7話 ドラゴン防衛戦 後編

俺達は覚悟を決めて再び本気の闘いを始めた

「うぉおおおおおおお!!!」

皆が一斉に剣や弓に銃弾をリザードドラゴンにぶつけまくる

絶対にこの戦いに勝ってやるんだああああああ!!!

それと同時に俺の深紅の炎が発動され俺は通常の何十倍もの

力を発動させた、剣を思いっきり

投げ飛ばし10秒間で15本投げ、ダメージ数も20倍にまで跳ね上がり

どんどんHPが減っていく

なんとたったの15分でこのリザードドラゴンのHPが5割を切っていた

この調子ならまだ間に合う!

(よし!みんなHPがあと半分切ったぞ!もっと頑張ろう!)

(おう!負けるものか!)


さっきの焔心さんの声が恋聖にも響きわたり

恋聖は本気を出していた

そう、彼女も覚醒能力が実はあり

その能力は連続魔という一度に二つの魔法を唱えることができる

この能力は哲と同様に怒りがたまっていたり

興奮していたりすると発動することができる

今の彼女の周りには光の竜が宿しており

それを発動させると魔術の威力が2倍に上がり

しかも連続魔があるため通常の4倍の威力を発揮させる

たとえばヒールガディアの威力を1秒で100回復して

更にその効果が1分から2分に跳ね上がる

この連続魔の能力を持つものは聖女といわれる

そう、恋聖は聖女であり大天使でもある

最強クラスの回復魔道士なのだ

その姿を初めて見たヒーラーメンバーは驚きを隠せず

2秒だけ止まっていたが

今はそれより町を救う事を優先しているため

今は喋っている余裕がなかった

そうこうしているうちに彼女の魔術が大量に冒険者に癒しと補助と力を与える

そして哲たちをどんどん強くさせる


「お前…すげぇ…これが深紅の炎なのか…!」

俺の近くで銃撃をしながら

喋りかけてきた

「あぁ、これが俺が持つスキル深紅の炎だ!」

そう言いながら俺はドラゴン目がけて何発も何発も剣を投げ飛ばす

「やっぱすげぇよお前…俺よりもすげぇ」

「そうか、あははは、てれるねぇ」

そんな短い会話をしてから俺はまた集中して

ついにHPバーが1割になりそして残り時間もあと3分を切っていた

(さて…みんな!それぞれ必殺ストックを同時に発動させてくれ!)

(みんなの必殺技でこいつにとどめを刺すんだ!)

必殺ストックとは、攻撃すればするほどたまる必殺技を発動させるための

ポイントで一回の攻撃で1Ptたまり30ptだと必殺技のⅬ1が発動できて

50ptだとⅬ2で100ptでⅬ3そして最強の必殺技を繰り出せられるⅬ4

剣術士だと約5万のダメージを与えることができるソードブレイクナイトアタックを発動させることが可能

銃撃士だと一秒に500回銃弾を討つことが可能になる

(それじゃあいくぞ!)

(3!2!1!)

(いっせーのーで!!!」

(必殺技発動!!)

この43人の必殺技の同時発射で

総ダメージ数は40万を超えた

そして、その瞬間リザードドラゴンは死んだ

そう、この最強クラスのレイドボスでHPが450万もある最強の魔物を

とうとうみんなの力で倒すことができたのだ

すると同時に雨も止み、晴れた、そして綺麗な虹が俺達に感謝しているかのように

現れていたそしてみんなの歓声がいっせいにきこえた

(よっしゃああああああ!!!!ついに倒したぞおおお!!)

(おおおおおお!!!!)

「やったな!霧男!」

「あぁ!!」


その喜びは恋聖も同じだった

(やった…私…まだ生きてるみたい…!)

「ありがとう!恋聖!本当にありがとう!」

ヒーラーのみんなが恋聖にお礼をしていた

「みんなの力があったから勝てたのだからこちらこそありがとうございます!」

みんなの喜びが響いていた、幸せの声が聞こえた

それはNPCも同じでこれは6万人以上いるこのグランドタウンのみんなが

幸せだったようだ

だが、こいつを倒すことができても

もうあの冒険者は生きかえらない

だからその分まで生きようと恋聖は心の中でそう誓った


(みんな!お疲れさま!そしてありがとう!)

(今日は冒険者祝福会を開いていっぱい飲むぞ!)

(いいねー!)

いろんなボイスチャットが聞こえてもうみんな喜んでいた

それは俺も例外ではいないのだが

「哲はどうする?祝福会行くか?」

「うーんお前は行くのか」

「俺はもちろん行くぜ!のみまくるぜ!」

「お前未成年だろ、コーラにしろよ」

「おう、そのつもりだ!」

「俺も行こうかな、楽しみたいし、この世界の仲間同士で」

(祝福会は今日の午後8時に開催するから行きたい人はぜひ来いよ!)

「んじゃあまた8時に会おうな」

「あぁ、8時にな」

恋聖は行くのかな…あったら誘ってみようかな

それにしても女の子誘うなんてあんまりしたことなかったな

しかもあんなかわいい女の子を誘うなんて尚更ねぇな

だけどいいねぇそれって!


25分経ってから俺は恋聖と再開した

「おーい!恋聖ー!」

「あ、哲くん!どうしたんです?」

「今日の8時に開催される祝福会良かったらいかない?」

さて、どんな反応するかな

「行きます!」

よっしゃあああああ!!

可愛い女の子といっしょにいくなんて幸せ~

まぁあいつもいるから二人きりってわけでもないけど


それから3時間経過した

午後7時40分くらいになったら

俺は西地区エリアにある祝福会の場所へ転送エリアで

移動した

そして、待ち合わせのあの場所で恋聖と出会い

祝福会の場所へ向かった

それと同時に霧男も現れた

「よぉ、3時間30分ぶりだな」

「大げさな奴だなぁたかが210分じゃねぇか」

「恋聖ちゃんも一緒なんていいねぇ、心が騒ぐよぉ」

(なぁなぁ、お前恋聖ちゃん誘ったんだろ?まさかお前恋聖ちゃん好きなのか?)

(う…うっせぇよ別に恋聖の事なんて友達としか思ってねぇよ)

(でたツンデレ…ww)

(う…うるせぇ!)

「二人ともなんの話をしてるんです?」

「あ!いやいやなんでもないよ、それよりも早くいこうぜ!」

「そうそうなんでもねぇんだよ恋聖ちゃん!」

「うーんなんか怪しいなぁ…まぁいっか」


「さて!今日はあのドラゴンから手に入れたドラゴンの肉でバーベキューしながら飲もうぜ!」

明るそうな男が仕切っているみたいだ

まるで霧男みたいなやつだな

「おー!」

歓声が響き渡る

それもそうだよな、このドラゴンの肉なんて滅多に食べられないレアアイテムだもんな

しかもこんなに大量のドラゴン肉、計算すると8㎏くらいありそうなドラゴン肉

やっぱあのでかいドラゴンの報酬はすげぇな


そして俺はコーラを取りに行くために

カウンターへ向かい

俺と霧男と恋聖とあと数人の仲間で

バーベキューを開始した

「よーし焼くよーまずは肉だよな」

「おう!哲!肉肉肉肉肉肉肉野菜肉肉肉肉のじゅんばんで焼いてくれ!」

「お前さぁ…野菜もちゃんととらないと早死にするぞ…」

「野菜もちゃんとはいってんじゃねぇかよぉ」

「だからってお前バランス悪くねぇかこれは肉6割野菜4割にした方がバランスよく食えるんだぜ」

「それもそうだな、よし、その焼き方で頼む」


5分経過したところで肉も野菜も焼けたところで

頂くとするか

「うぉおお!肉もやさいも美味い!」

「恋聖ちゃん!うまいねぇ!」

「はい!私野菜も肉も大好きなんです!」

パクパクむしゃむしゃぶるぶるぎっくるぐっシャンボロボロピーナッツ!

そんな音が聞こえるほどの勢いで恋聖がかぶりついている…

(なんか恋聖っていうキャラが崩壊しているような…)

(それぜってえ本人に言わねぇ方がいいぞ、つーかいうなよ)

人を見かけで判断しちゃいけないってまさにそのことをいうんだろうか

「お前肉食いすぎだって、野菜も食え」

霧男ばかり肉食いすぎだから注意したった

「はいよー」

がぶがぶむしゃむしゃ

「野菜も美味いだろ?」

「まぁな、これでカマンベールがあれば完璧なんだけどなぁ」

すると恋聖が持つアイテム鞄にてカマンベールらしきものが

「私、カマンベールチーズ持って来たんですが良かったら食べます?」

「うぉ!サンキュー恋聖ちゃんー」

そして、霧男はカマンベールをぱくぱく頬張って食っていた

「皆さんもカマンベールいりますか?」

「ぉおいただきまーす」

するとみるみる減っていく

「哲くんも入ります?」

だがしかし俺はカマンベールが嫌いだ

「悪るい、俺カマンベールはあまり好きじゃないんだ」

「そうですか、わかりました」

(おーやってるやってるー)

俺に近づこうとしているあの人の声が聞こえた

焔心さんの声が、どうやら焔心さんもこの祝福会を楽しんでいるらしい

「どうだい?この祭りは?」

「楽しいです!とっても!」

「そうかー北川くんも一杯いるかい?」

彼女の前にあるのはビールだった

「俺未成年なんで、すみません」

「そぅかー君今いくつなの?」

「15歳の高1です」

ビールってどんな味なんだろうな

まじで気になる

だけどあと4年ちょい待てばその味もわかるはずだよなぁ

「そっかーじゃああと4年たったらいっしょにのもーなー」

「ええ、そうですね」

こんな会話を続けてかれこれ1時間たってから


「さぁてメインイベントいくぜ!」

「メインイベントはこれだ!」

メインイベントってなんだろうか

その正体は4秒後にわかった

そう空に浮かぶ花の炎

つまり、花火だ、この世界にも花火があるなんてしらんかったなぁー

「花火じゃんいいねー」

「綺麗だね!」

「ですね♪」

恋聖が微笑みながら夜空にうかぶ

たくさんの花火を見つめていた

「なかなか見栄えがあるなぁー」

その花火を見ていたら

恋聖が話し掛けてきた

「哲くんって向こうの世界では祭りは行ってましたか」

うーん最近あまり行っていないなぁ

「最近は行ってなかったな」

「私はよく祭り行きますよ、だって花火きれいじゃないですかー」

「俺、花火は好きなんだけどなんか祭りって人多いからあまり好きじゃないんだよねー」

「うーんそうですかー」

「お前たち仲良いねぇ北川くんと恋聖って」

そこにはいつの間にか焔心さんがいた

「か…からかわないでくださいよー!」

恋聖は顔赤くなってる

「顔赤いよー」

「うぅ…」

「本当によくできてるよねぇ異世界MMOって」

「こんな綺麗な花火をシステムでプログラムできるなんて、感激だよねぇ北川くん」

「そうですよねーホントキレイですよ」

俺達はこの美しい花火を40分見てとうとうこの祝福会は終わってしまった

いやー異世界に来てからこんなに楽しい事っていままであったかなぁ

このデスゲームで明日死ぬかもしれない中で

ここまで明るくなれたのは初めてだ

「これを持ちまして―祝福会を終了いたします!みなさん今日はお集まりいただきありがとうございました!」


「じゃあまたあの太陽のレストランで会おうな、哲、そして恋聖ちゃん!」

「あぁ、また会えたらなー」

「今日は本当にありがとうございました霧男さん!また会いましょう!」

「うん!」

こうして今日で何回手を振ったかわからないほど霧男にまた別れを交わした

そして

「さて、俺達も帰ろうか」

「はい」


俺がいつも泊まる宿屋まで恋聖と一緒に帰り路を歩いた

「じゃあ私こっちですので、またあしたー」

「あぁ、また明日な!」

俺は宿屋の店員に料金を払いすぐにベッドで

横になった


「はぁ今日は楽しかったなーだけど忙しい日でもあったな」

「そして、焔心さん面白い人だったなぁまじめそうに見えて案外面白かったなぁ」

「あと今日が霧男と一番かかわった日でもあるなぁいつもあのレストランだけの縁だったのに」

俺は今日一日の出来事を1300文字にしてまとめて

書いた後俺は静かに就寝した

だが、俺だって忘れていない

あの冒険者の死を忘れてはいない

だから俺はあの人の分まで

生きて、生き抜こうと思う

だから、俺は、絶対に強くなってやる

この世界の誰よりも…

彼の分まで…


続く…

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