表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でネトゲに埋もれた者達  作者: Spell
Story 1 MMORPGに似た異世界物語
5/25

第5話 ドラゴン防衛戦 前編

俺がこの世界に迷ってから

10日程度経った、だが相変わらず元の世界へ戻る事ができないし

この世界の災害は未だに修復できていない

だが、争いは10日程度経った今でも起こっていない

むしろ皆、明るく生きていた

だが、今日はそんな生活とは少し違う一日となる


俺はあの日から毎日俺は宿屋スリープナイト

に泊まり毎日寝る前に今日発生した出来事を書き取り

そして、恋聖と共に、朝起きたら外で安全なレベリングをした

10日間必死にレベル上げして、現在のレベルは24

恋聖は29、果たしてこの異世界のレベルカンストはどれくらいだろうか

初期のバージョンの場合は大体50がカンストで

バージョンアップの度に新しいジョブやコンテンツが増え

クエストなども増えて、2年くらい立つと拡張パックが発売されるのが

俺が5年間やってきたネトゲだが、このゲームもどきの

異世界では恋聖から聞いてみたんだが

まずHPが0になるとこの世界では教会で復活するのではなく

本当に死ぬらしい、つまりこれはただのネトゲが現実になって

死んだら生き返る甘い仕様じゃなくて、本当に死ぬ事を意味している

だから死なないように安全な戦略をたてないと俺は本当に死ぬ

それはNPCも同じでNPCの場合はHPが限りなくすくないので

ちょっと攻撃されたら死んでしまうらしい

そして、異世界から召喚したのは恋聖なんだが

それは何故かと言うと俺の力でこの世界を救ってほしいと言う理由だ

そして世界を救えば現実世界へ帰れるかもしれないと

後日教えてもらった

世界を救う、それはゲームのクリアを意味している

だからラスボスを倒せばもとの世界に帰れると言っていた

俺が読む小説でもそんな感じで現実世界へ帰れたって事がある

それならさっさとこのゲームをクリアし、恋聖の望みを叶えさせるまでだ


そして、俺は目が覚め、朝の準備をして

装備の確認をしてから

宿屋を出て外で朝食を取ってから

恋聖と出会いまた狩りを開始する

「はああああああ!!」

俺のシルバソードとシルバーシールドを持ちながら

グランドタウンから55m先の魔物、キメラを倒しながらレベリングをする

俺の剣がキメラに命中し、HPゲージを半分消費する

そして、恋聖が補助をする

「恋聖、今の内にディアライトを!」

ディアライトは回復魔道士がレベル19で取得する

聖攻撃魔法で消費MPは26

殆どの敵にダメージを与えることができて

そして、敵のHPを吸収する事もできる

「了解!光を集めその光を解き放ち対象者を捕らえその体力を我に受理させよ...

ディアライト!!」

その瞬間キメラを光で殺し、そのHPは恋聖の物となった

そして経験値取得画面が表示される

EXP 1390 Next EXP 37900 Gold 342

このキメラ狩りはレベル20台には最も確実で効率がよく

経験値が稼ぎやすく、時給は120000

次のレベルまでが37900だがこれはやっと10分の1にまで減った数である

だから8時間粘ればレベルは2上がる程度の効率だ

この狩りは一日に午前に2時間、午後に2時間

合わせて4時間だから単純に計算すれば480000経験値入る

480000も取得したらレベルは1上がる

この異世界RPGでもレベリングはあまりにも大変で

普通のネトゲなら3時間もあればレベルが3くらい上がるはずだが

しかもこのネトゲもどきはデスゲーム仕様だ

まるであのラノベみたいなかんじだな

そのあのラノベについては著作権に触れるからあえて言わないが

「ふぅ…さて、あと少しでレベル25だ、これだけレベルが高ければ世界救えるかもね」

「うーんまだ無理だと思います、普通ラスボスは初期のバージョンだと推奨レベル50だったりしますし」

「ところでさ?この世界ではレベルカンストってどれくらいなんだ?」

多分75か99かあるいは50のままか

「99でレベルカンストですよ」

レベル99でカンストか、まだまだ序の口だな

今のレベルだと序盤は楽でも中盤以降苦戦しそうだしな

「じゃあもっとレベル上げて早くゲームクリアして俺の力で世界を救わねぇとな!」

「本当に私のわがままを聞いてくれてすみません…」

いいさ、たとえデスゲームの世界に来たとしても

俺が必要とされていることがうれしいのだから

それに現実世界では退屈の人間で何もできない凡人だし

だからあの世界からこの世界に来れたことを誇りに思う

だけど、矛盾してるかもしれないけど

俺は元の世界に帰りたい、それはもちろんこの世界を救い

終幕を迎えるまではこの世界で生き抜く

「いいよ、俺だって君に召喚されて良かったと思っているんだから」

「そうですか…」

「あぁ、俺はずっとあの世界では平穏で単調な生活ばかり送ってきた

朝ご飯食べて学校行って家で晩飯食って風呂入って宿題やってネトゲをやる単調な人生だったんだ

だけど俺がこの世界に来てから、俺の生きる意味ができた、俺がこの世界で生きて

この世界を救い、争いを終わらせることができるかもしれない

何の力もない俺がこんなにすごい力があることを君が教えてくれたんだよ

だから俺は君に感謝してるし、俺はこの世界に来てよかったと思う」

そうだ、俺はこの世界に来たのが嫌ではない

嬉しいんだ、だから君の行った行為は自分勝手な行動ではない

むしろ、世界を救うために俺を利用してくれるのはうれしいことでしかない

たとえ周りがこの子を批難しようが俺がこの子のおかげで変われた

昔の意味のない人生から今の意味のある人生を手に入れた

やりがいができた

「哲くん…本当に私の自分勝手な事で…あの時召喚した事を怒っていないんですか?

あの時私はこの世界の為だからって貴方まで巻き込んだことを怒らないんですか?」

「怒るわけないじゃないか、君のおかげで変われたんだし、本当に俺を召喚して

俺の事を好きになってくれてありがとな、恋聖」

「…こちらこそ私なんかの為にありがとうございます…」

そんな会話を交わして、残りの一時間狩りを続け、午前の鍛錬は終了した


「じゃあ、また午後の2時に会いましょう」

「あぁ、また後でな」

俺は恋聖と一旦別れ、そして昼飯を食べに行くために

太陽のレストランというところで

昼飯をとることにした

太陽のレストランは太陽がまぶしいところで食べる事ができ

天気が晴れてる時にだけ営業している

営業時間は平日も休日も11から18時だ

俺はこの店の料理がうまいためか

毎日のように通っている

「いらっしゃいませ!一名様でよろしいでしょうか?」

店員さんの声が聞こえたため俺は返事をして

外の太陽が見えるところまで案内してもらえた

そして、俺は椅子に座り、この店でよく流れる曲を聴く

曲名は太陽の聖地、これはこの世界で昔25万枚売れたCDらしい

俺はあの時この世界でも音楽があることを知った

だが音楽と言っても、現実世界にあった曲は一曲もない

だから知らない曲ばかり流れるのだが

俺は太陽の聖地という曲は気に入っていて毎日通うのが楽しいし

料理も美味いので大好きな店だ、ただ残念なと2つある

まず朝は営業してないから朝飯でここにこれない

そして雨の日は営業していない事

この二つが残念だ

「ご注文がお決まりになった場合はこのボタンを押してください」

この店の料理はいろいろある

主に辛いものと熱いものが多い、まさに太陽の聖地だな

タンタン麺もあるしステーキもあるしまぁいろいろとあるが

俺はいつもの奴を注文することにした

ボタンを押して店員さんを呼んだ


「どのメニューにいたしましたか?」

「えっとねインフェルノステーキとクリスタルサラダとタイタンスープをお願い」

インフェルノステーキは名前の通り炎のように熱いがうまくて癖になるから

毎日食べても飽きない、このステーキの原料は

街の外にいるフレイムホースという魔物から入手しているらしい

つまり俺は魔物の肉を食ってるということになる

まぁそんなこと考えたくないからあまり話題にしたくないが

次にクリスタルサラダとは

クリスタルのように綺麗な野菜を利用していて

主にレタスやトマトなど普通のサラダに使われる原料が利用され

その原料がクリスタルのように綺麗なため

そう言われている、そしてこのトマトやレタスの原料は

町にある野菜士というギャザクラがあり

野菜士にクラスチェンジするには

まず野菜士のクラフターアイテムを装備して

次にクラフタークリスタルというアイテムを装備したら

クラスチェンジができる

そしてトマトを収穫できるようになるクラスレベルは6で

レタスは8それ以外の野菜はまだ聞いていない

そして最後にタイタンスープだが

これは岩の皿を使ったただのコンソメスープだった

その岩の皿の原料は2時間周期に起きる

レイドコンテンツの討伐タイタン戦で

85%の確率で手に入る

頑丈の岩と、あとはダンジョンコンテンツの

光の遺跡に出現する魔物のライトフェザーが

50%の確率で落とす光の鉱石を

錬金士という錬金術士に頼んで

合成すれば95%の確率でこの岩の皿というものが完成する

それにしてもこの世界はすごいMMORPGだな

まぁデスゲームなんだけど

ちなみに各素材アイテムは冒険者達が拾い

それをマーケットで売買してそれを

この店みたいなレストランなどに利用される

なおこの世界の人口数は800万人で世界の大きさは

地球の約15分の1の広さで相当大きな世界だ

だからまだこの世界には謎が多いんだ

これらの情報は全て恋聖に聞いた情報だ

ちなみにこの世界の人口数はNPCが9割で

この世界に移住させられた人が1割

だから俺だけではなく様々な人が異世界に移動させられたみたいだが

でもなぜ俺を含めてみんなあの世界に消えたことに気づかず

メディアにも流れなかったのだろう

まさかひっそりと誰にも気付かれずに消えることってできるのか?

ライターの炎がゆっくりと消えるみたいに

徐々に向こうの世界での存在を消してやがて

消えたとでも言うのか?

いや、それはありえない

だって俺がこの世界に移住した前日にも俺の事を見ていたから

だったらなぜ誰も消えた事に驚かないんだ?

うーん実に謎だ

まぁそれはいつかわかるだろう

それまでは今俺の環境に慣れるのが優先だな

「かしこまりました、では少々お待ちを」

「あぁ」

俺は短い会話をしてから

何気なく空を見上げた

それにしても不思議な世界だ

月と太陽が両方見えるなんて

そしてこの世界にも太陽と月があるなんて

本当に不思議だ

そして雲一つない凄い良い天気だ

それに涼しい風が吹くし

街の奥を見ると美しい木々があり

鳥達がいっぱいいる

さらに俺が見てきたなかで一番綺麗だったのは

ウォーターブライトという湖で

5日前に恋聖に町周辺のエリアの案内をされていたときに

とても綺麗な湖だった、おまけに魔物も現れないし

凄い平和な場所だった

あぁ、また行ってみてぇなぁ

「よぉ、またお前さんかね」

するとまたあの冒険者の男が話しかけてきた

この男は芯蕾霧男(しんつぼみ きりお)という名前で、そして俺と同じで異世界に召喚

された男で、年は俺と同い年だがこいつの性格は

なんかおっさんぽい

髭なんか生やしてるしおっさんみたいな顔つきで

身長は178cmで俺よりも高い

なおこの男のクラスは銃撃士で

こいつと知り合ったのは5日前で

なんか馴れ馴れしく話しかけてきたし

常連客らしかったから

もう5回は出会っている

そうこうしているうちにこの霧男は

俺の席のとなり側に座った

「どうだ、最近の調子は?」

「相変わらずだな」

「恋聖ちゃんとの関係は?」

「いつも通りなんも変わらない」

なんかいつの間にか仲間になったような

関係で、この店の中だけの関係だが

良くこいつとは喋るんだ

「そうか、おーい店員、いつものあれ用意してー」

「かしこまりましたー」

いつものあれとはカマンベールと食パンだ

それにしてもなんでいつものって言ったら

店員さんはすぐ理解できるんだろうか

まさか、この店全員の店員はこいつの事を知っているのか

まぁ常連客だから無理もないか

「お前さぁ、カマンベールと食パン好きだよな」

「旨いじゃないか、どうだ、お前も食うか?」

「悪い、俺はカマンベールはあんまり好きじゃない」

「そうか、こんなに旨いものを残念だなぁー」

やっぱおっさんみたいだな

そんな事を喋っていると店員さんがこっちにきて

「お待たせいたしました、熱いのでどうかお気をつけてください」

「では、ごゆっくり」

おぉやはり旨そうだでは感謝して頂くとするか

まずは肉からナイフとフォークでかぶり付く

「熱ちぃがうめぇなぁ」

「お前火傷すんなよ」

「わかってるって」


それから俺は食事を済ませお会計を終わらせ外で

霧男と別れた

「んじゃーなまた会える日を楽しみにしてるぜ」

「あぁ、また会える日にな」

そして俺はこの男がいなくなってから

街の外で恋聖を待つことにした

それにしてもやっぱあの店の飯はうまいなぁ

料金安いし最高だぜ


そして、午後の1時45分になってから

俺は待ち合わせの場所で待ち、そして5分ほど経ったらついに

恋聖の声が聞こえた

「お待たせしましたー!」

走りながら俺の元へ駆け付ける

やっぱ正直可愛いんだよなこの子

髪も綺麗だし顔も美少女そのものだ

おまけに回復魔術士で服も美しい

まさにどこかの漫画やラノベに出てくる美少女みたいだ

この姿に俺は10日以上たっても新鮮に感じる

「あの?どうしました?」

やべぇそんなことかんがえてたら

心配させちゃったよ

「いや、何でもないよ、じゃあいこうか」

「はい!」


狩りをしてから1時間ほど経過した

魔物を狩りまくって

効率良くレベル上げをしている最中に突然霧男がこっちに向かってきた

なんか慌ただしそうにこちらを見てきていた

なにかあったのだろうか

「おーい哲ー!」

その声はどこか急いでいるかのような感じだった

「なんだよ、どうかしたのか?」

まさかストーカーとかしてねぇよな

俺の事付きまとってねぇよなぁ

「町が大変なことになってんぞ」

なんだと!?

まさか魔族が襲ってきたのか?

俺は驚きのあまり沈黙してしまった

すると俺より先に恋聖が霧男の事を喋った

「どうしたんです!?」

「それが…!町に巨大魔族リザードドラゴンが現れたんだ!」

「なんですって!?」

...聞いたことない名前だな

その瞬間俺の沈黙は治り

質問をした

「なんだ?そのリザードドラゴンって」

「超ド級の大型魔族のことです!

そのリザードドラゴンの炎にあたると一撃で死ぬほどの強い技が襲ってくるんですよ!」

一撃で...死ぬ!?

「え!?マジかよ!じゃあ町が危ないじゃないか!」

「だけど町に魔物って襲ってくるのか?普通は町の中に結界のようなものが張られていて

危険な魔物が襲われないように守られているんじゃないのか?」

「それが、あの10日前にもあったでしょ?あの魔族の女が襲ってきたことがそれと同じで

結界は張られてない仕様なんですよ、だから代わりに兵士などが管理するんですが」

「空から襲う魔物や強い魔物は兵士が対処不可能になる事があるんですよ」

「それってつまり俺達冒険者がリザードなんたらを追っ払うしかないってことだよな?」

「はい、まさにその通りです」

「おそらくレイドバトルになるでしょうね」

レイドバトルというのは40人以上の冒険者がひたすら補助や攻撃などの役割を決め

闘うのが基本で、アタッカーは攻撃をして

ヒーラーは回復をしてソーサラーは補助か攻撃をする

アタッカーは剣術士と銃撃士と格闘士などがアタッカーになる

ヒーラーは回復魔術師や補助魔術師が対象で

ソーサラーは攻撃魔術師や召喚魔術師などが行われる

俺はアタッカーの前衛で恋聖はヒーラーの後衛で霧男はアタッカーの後衛だ

だが、レベルが30以下の場合はいかなる場合でも後衛の補助役に回されることが多い

「そうか…わかったよ」

「じゃあ恋聖ちゃんと哲も早く町に戻って戦闘態勢へ移行しろよ!」

そう、この戦いは強制戦闘の為嫌でも冒険者が魔物を退治しないと

町の崩壊、すなわち冒険者の死亡を意味している

だから守らないとたとえ町から離れていても

このバトルに負けた場合はリザードドラゴンが襲い掛かって好き勝手暴れてしまうため

この町で闘わないと被害が拡散してしまう

つまり簡単に言えば戦いに負けたら魔物の勢力が上がって大変なことになるってことだ

だから自分の命を守りたければ戦うしかないのだ

「あぁ、わかった」

「じゃあパーティ申請処理を済ませるから」

芯蕾霧男をパーティに加入しますか? はい いいえ 保留

俺ははいを押して、こいつをパーティーにいれたあと急いで

町の方まで向かった


町に入るとそこには巨大な竜と40人以上の冒険者が戦っていた

それと同時にいろんな建物が破損している

これは恐らくこのドラゴンの仕業だ

そして40人以上の冒険者がひたすらリザードドラゴンのHPバーを減らしている

それに抵抗するかのようにリザードドラゴンが炎に食らわれる

HPバーは減っているがそれはほんの少しで

もはやこの戦いは地獄のように絶望的だった

その景色を見ていたら俺も絶望した

そして恋聖と霧男も絶望していた

だが、理性はあるためこのレイドバトルの指揮をとっている冒険者に話し掛けてみることにした

「炎は東に行ったぞ!絶対に東には行くな!アタッカーは西で攻撃を!」

「ヒーラーは屋上でアタッカーの回復を!そしてソーサラーはひたすら後衛で補助と攻撃を頼む!」

「本闘いに誰一人犠牲がないことを望む!」

「焔心さん!これは一体…?」

「あぁ、見ての通りこの有様だ、今のところは死亡した人はいないがこの戦いはいままで戦ってきた奴と訳が違うようだ」

この人の名前は焔心魔零(ほむらこころ まれい)、性別は女性でアタッカーをしている

レベルは67でこの町で最もレベルが高い女騎士だ

クラスは俺と同じ剣術士でこの人の攻撃は凄く美しくキレイだ

髪型は黒髪のショートで両腕にはエクスカリバーというこの世界で3個しかない伝説の剣で

鎧は黒色の鎧を装備していて赤いマントを着ている

年齢は24歳でこの世界で初めて転送された女性でもあるらしい

この人はあまりにも凄すぎて俺みたいな隠し能力も持っているみたいだ

多分ラスボス討伐の時にも会うかもしれないが

今はそんなことよりも目の前の状況を見ないとな

「君は確か最近異世界に転送した北川哲くんだったよね」

「あ、はい、そうです」

実はこの人に喋ったことは今回が初めてで

焔心さんについては恋聖の情報で知っただけだから

実質会うのもこれが初めてなもんで

なんか想像以上に美しい姿が見とれてしまった

「よろしく頼む、すまないが君たちもこの戦いを手伝ってくれ!」

「はい、そのつもりで来ました」

「感謝する!北川君と恋聖、そして霧男!」

「ではまず北川君のクラスを教えていただきたい」

「剣術士でレベルが24です」

「そうか、では君はアタッカーの後衛を頼む」

「了解しました!」

「そしてお前たち二人はいつもの攻撃体制でいいんだよな?」

「はい!」

「うむ、では恋聖はヒーラーの後衛で霧男は北川君とともにアタッカーの後衛を頼むぞ!」

「招致しました!」

恋聖はヒーラー役だからしばらく離れることになるな

「じゃあまたあとでな、恋聖」

「恋聖ちゃんあとでまた会おうな!」

「はい、またあとで会いましょう!」

俺と霧男は恋聖が俺と別方向に走っていったところで

俺達もアタッカーの場所へ移動する

「さて、行こうぜ哲」

「おうよ!」


かくして激しく長い闘いは幕を開けた

果たして俺たちは無事生きていられるのか

この町を救うことができるのか

俺に力で奴を討伐できるのか

そして、俺たちの待つ運命は死ぬか生きるか

どっちになるだろうか…

凡人とオッサンと回復魔導師の天使の戦いが今始まる...


続く!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ