表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でネトゲに埋もれた者達  作者: Spell
Story 1 MMORPGに似た異世界物語
1/25

第1話 始まりの刻

俺は北川哲(きたがわ てつ)、15歳で高校一年生だ

身長や体重は平均程度、勉強も運動も中の中

そして俺の家には兄の俺と妹と母と父がいる

こんな普通すぎる俺の生き方だが

俺は一つだけ変わった趣味があり

それはオンラインゲームだ、これは俺が生きてきた中で最も楽しみな趣味

俺がオンラインゲームにハマったキッカケは今から5年前の2012年の夏にサービスが開始された

とあるオンラインゲームをプレイしたことから始まった

それ以来俺は2012年に発売されたMMORPGの虜になってしまい

今でも一日3時間はプレイしている

だけど勉強もちゃんとやっている

理由は勉強しないと良い大学に進学できないからだ

だから成績は落ちこぼれにはならないでなんとか平均レベルまでに達した

そして俺の日常ライフはこんなかんじだ

朝起きて飯食って学校行って勉強やって晩飯食って風呂入ってネトゲをやる

正直俺はこの生活が納得いかない、でもネトゲはやめられない

やめたらネットの友達を無くすかもしれないからだ

そして俺にはネットでしか友達がいない

リアルではぼっちだ、ネットの世界ではコミュニケーションが取りやすいから

バンバン友達も増えるけど

リアルではあまり喋らない、俺は人付き合いが極端に苦手で

人と接するのが嫌いだ、だけどネットの世界だと何故かコミュニケーションが取れていたんだ

俺はいろんな人とチャットが出来るのが楽しくて楽しくて仕方なくなり

やがて、リアルを放棄するまで俺はネット中毒者になってしまったのだ

そしてやがて俺はこんな事を思うようになった

(もっともっとネトゲやりてぇなぁ....)

そんな事を考えるようになった

俺は今日もいつものようにネトゲをプレイして

レベル上げしてフレに落ちる(ログアウト)することを伝えて就寝した

だがこんな生活も今日で終局を迎えることを俺はまだ知るはずなかった


そう、まだ想像すらしていないことが起ころうとしていたのだ


次の日、朝起きたら

いつもと変わらない景色がそこにあるはずだったのに

なぜか、今日目が覚めたら、そこには周りにあったものが

無くなっていた、そして、いつもいた部屋とはかなり異なる場所になっていた

周りを見渡してみると、変な服装の人達がうろついていて

武器屋みたいな店があって、どうやら俺は、ゲームの世界に入ってしまったのではないかと思う

だけど、そんな非科学的現象をどう受け入れればいい

俺は元の世界に帰って、ゲームがやりたいのに、こんな変な世界にいたら

俺がどうにかなってしまいそうだ

5秒ほど考えた結果、結論が出た

「これはただの夢だ」

そうだ、これはただの夢でしかない

だってこんな非科学的なことが現実であり得るのだろうか

そりゃあ俺が普段読んでいる小説で異世界に行くっていうのは

よくある話なんだが、こんな現象がありえてよいのだろうか

良くないに決まってるじゃないか

だったらもう一度寝れば現実に戻れるんだろ

これはただの夢だ

そう思ってどこかの木陰へ向かい寝てみた


しかし、2時間ほど寝てもこの不思議な世界が歓迎しているかのように

輝きを表していた、ありえない、もしかして俺はどうかしているのか?

それとも周りがどうかしているのか?

そうか、今俺が望んでいる事と違ったとしても

答えは一つじゃないんだな、だとしたらこの非科学的現象も受け入れ…

られるわけねぇだろうが糞ったれ!

「もういいや、とりあえず町を出てレベル上げでもしてみるか」

だがこの世界に魔物がいるかわからない、そしてレベルという概念があるのかもわからない

だけど、検証して確かめないと何も始まらない

よくネトゲのパラメーターでつかわれる

STRやDEXにVITなんていう要素はあるんだろうか、そして

現在俺がそのステータス値を確認することができるのか

全てがわからない、だから俺は確かめてみる

たとえそれが望んでいたものと違っていたとしても

真実は一つじゃないと俺は知っているから


外を見たら、魔物まみれだった

町では魔物なんていなかったのに

まぁよくある話だけどな、俺もMMO歴5年だしね

こんな常識は知っているさ

魔物も怖いけど、もっと怖いのはプレイヤーキルなんだけどな

だけど最近のネトゲの場合はPKというシステムはみないな

というか俺がやっているネトゲでそんなシステムは見たことない

さて、本題に移すとして、装備はどうしようかな

今の俺の装備は素手、そして普通の服

こんなんじゃスライム程度しか殺せねぇよな

まあどうせこの戦いで死んだとしても

どっかの教会で生きかえるだけだろうけど

いや、本当に死ぬかもしれないな

あるいは元の世界に帰れるかも

だけど、とりあえず今はレベル上げを優先にしよう


戦闘は開始された


素手でスライムを殴り、蹴っ飛ばしてみた

するとこいつが反撃して襲い掛かってきた

それを俺はまた殴り、また殴り

殴って蹴って殴って蹴って

まさに残酷な殺し方をして、スライムを殺した

そしたら目の前に経験値取得画面が映し出された

EXP8 nextexp 24 Gold 3

と表示されていた、EXPは経験値で

Next EXPは次のレベルに必要な経験値を表しているのだろう

Goldはお金だな、やはりこの世界の通貨は日本円ではなくGoldなんだろうな

だとしたら、わざわざ働かなくても町でてひたすら狩りができて

お金と経験値をがっぽりもらえるじゃないか

こんなにおいしいことはねぇよ

金持ちになって食材アイテム買いまくってやる

だけどそんな事より現実世界に帰りたい

それにしてもどうしてこんなことになったんだろうか

誰かが俺を召喚したんだろうか

それだったらその誰かって誰なんだろう

俺は考えてみた、そして

「これはもしかして、俺が必要とされてる人間だから召喚されたのか?」

いやいや、それはねぇだろ

俺、学校で成績平均くらいだし

だとしても、本当に必要とされてる人間だとしたら…

その召喚した人の元へかけつけるのが先だよな

だったら、今すぐに召喚した人を探さねぇと

俺はすぐに闘いをやめ、町へ戻り、召喚した人に

俺を召喚した理由を聞いてみるか


続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ