第五幕 バチカンの英雄からの依頼
さて、前回までのハイルの私生活は?
国政査察部からだされた依頼、脱税者は悪魔に身体を乗っ取られた人間だった!
その人間は救えず・・・
城助は己の無力差を知り、退魔の力を得るのだった。
それでは皆様お待たせ致しました♪
物語を始めましょう!
皆様御一緒に!
アインス、ツヴァイ、ドライ!!
俺の名前は斎藤城助。
今は見習い祓魔師だ。
今、俺はあることをしている。
何かって?聖水の製錬だ。
祓魔師の基本的な武器、回復道具で悪魔に憑かれた人間を救うこともでき、そのまま悪魔に浴びせれば火傷させることもできる。
ちなみに、此所はハイル達が使っていなかった食料庫の1つを改装させてもらった俺の錬金術用の部屋だ。
此所に住んでいて、人間なのは俺だけだからここにきめた。
間違ってハイルが今から創る聖水や、聖銀にもしも触ったり、被ったりしたら・・・考えるだけで寒気がする。
「さてと、これだけ創れば充分か?」
俺は聖水だいたい500mlの瓶6本分創って、専用の瓶に入れて錬金室を後にした。
ハイルサイド♀
私はある依頼を受けようとしていた。
依頼内容は悪魔が大量発生し、多くの人々を襲い怪我等をさせており、挙げ句に死傷者までもだしており、悪魔の排除、及びその原因解明と言う内容、発生している場所は隣町の勇町・・・いつもなら、いっよしゃ~!とか言いながら即受けるのだけど、ある1つの点が私の決心を鈍らせていた。
それは依頼主がもはやいないだろうと思っていた同業者から。しかもただのデビルハンターではなく、悪魔なら誰もが聞いた事があり、悪魔なら絶対に会いたくない悪魔狩りのプロ、バチカンの王立聖院書師兵団(以下、書師隊)の現騎士団長からだ。
書師隊とは、人を悪魔から守る為に設立された対悪魔用の軍隊である。
構成人員はほとんどは人間で一部は半魔である。
書師隊は(今はどうか解らないけど)剣を使って戦うソードマスターと弓と投げ槍で援護射撃をするガンスリンガー、最後に治療、または聖水爆弾(当時は火炎瓶みたいだったらしい)や白魔法等の高火力でガンスリンガーと一緒にソードマスターを援護するトリックスターの最低3人で構成され、お互いの短所を補い合い戦うらしい。
無論使う武器は全て聖銀で出来ていたり、聖水を振り掛けてあったり、退魔加工してたりとまさに悪魔殺しといっても過言ではない。
一般的に祓魔師と呼ばれた人達の大半は元ここの兵士だったらしい。(ちなみに城助のクラスは確かソードマスターとちょこっとトリックスターだったような?)
そんな書師隊からわざわざバチカンから日本へ手紙を出しての依頼だ、といっても今の書師隊は昔ほど強くはないだろう。人達は悪魔の存在を忘れている、書師隊のほとんどの人々も悪魔の存在を忘れているだろう、だから大した依頼じゃないと自分に言い聞かせているのだか、どうしてもあの書師隊の手に負えないほどの悪魔が大量に発生していると思ってしまう。
「ハァ、どうしよっか~( ´△`)」
私は自分の足りない頭を必死に回してどうするかを考えてしまっていた。
まあ結局受けるのだけどね。
その後城助を呼び、ともに隣町の勇町へ行くのだった。
城助サイド♂
俺達は今勇町にいる。
ハイルによるとバチカンから依頼がきて、悪魔がここで大量発生しているので排除及びその原因解明しろとのことらしい。
さて、その勇町の様子はと言うと、酷い物だった。
裏道を歩けばいくらでも出てくる、成る程あの書師隊が匙を投げる訳だ。
オマケにそのでてくる悪魔はほとんどが下級の上位に入る手練ればかりだ。
「全く、やってやれんなこれは」
「そうね、これは酷い」
俺もハイルも速く原因を解明しなくてはと思うのだった。
????サイドΧ
暗い暗い闇の中、その者はいた。
身体からは黒いオーラを放ち、玉座に座っていた。
頭からは2本の角が生えており、右手首から先は骨になっていたがしっかりとその右手首は動いていた、その姿がその者が人間ではないことをはっきりと伝えていた。
「伯爵、例のデビルハンターがこの町に・・・」
同じように頭から一本の角が生え、肌が真っ黒で1対の赤い翼が生えた女が言った。
「そうか、なら必ずしも殺せ。奴は我ら悪魔を裏切ったゴミだ、どんな手を使っても構わん」
女はそれを聞き、その場から消えた。
「必ずしも貴様を殺してみせる、ハイル=プフェルトナよ・・・」
今回は書くことないお(´・ω・`)