第二幕 世界の表と裏
さてと、前回までのハイルの日常は?
何の取り柄のない平社員の斎藤城助は、銀座で飲んでいたところを女の子に連れて行かれる。
しかし、その女の子の正体はブラットフロッグと言う悪魔だった!
絶対絶命の時、一人の女性ハイル=プフェルトナに助けられて九死に一生をえるのだった。
だが、城助はこの事を夢だと思っていた。
この事が現実だというのに。
さてと、長ったらしい前置きは置いといて、早く始めましょう!!
では皆さんご一緒に、
アインス、ツヴァイ、ドライ!!
俺は斎藤城助、24独身だ!
職業?無職だよ・・・(T_T)
いやね、さっきまでは平社員だったのだよ。
リストラくらっちゃったんだよ(´・ω・`)。
とにかく、今俺は金がない!
人生のどん底にいるよ・・・・・
「これからどうすんねん、俺」
そう、俺が絶望していたとき、女神?が現れた。
「ん?貴方は・・・」
顔を上げるとそこには・・・
「あ!夢で会った女の子!!」
そこには、夢で会った可愛い女の子が居たのだ!
見間違える訳がない!
その夢は奇妙な物で、俺が化け物に襲われているのを、この女の子が助けると言うものだ。
腰まである銀の髪、紅と蒼のオッドアイ、幼さが僅かに残った整った顔、服はコートではなく、黒いフリルのついたドレスだったが、服こそは違えど確かに夢で会った女の子だった。
「夢?私、前に直に貴方に会ったはずですけど?」
「あら?え、でも・・」
俺は言い切る前に、俺は天地がひっくり返る感覚を覚えた。
と、言うか、ひっくり返った。
文字通り、天地がひっくり返った。
「うえ!?ぎゃああああ!落ちる~!!
」
落ちる、ことはなく、あの女の子が俺の手を取って落ちない様にしていた。
「よっと!大丈夫?」
俺は情けないことに男なのに女の子に二度も助けられてしまつた。
「う、ああ、大丈夫、ところで此所は一体・・・」
俺の疑問に女の子が答えてくれた。
「此所は『影世界』生き物以外は貴方たちの世界から見ると上下左右全て反対の世界そして、悪魔達の故郷よ。」
女の子は、続けて言う。
「悪魔は貴方を襲った奴の仲間みたいな奴らよ。悪魔にはランクがあって、貴方を襲った奴は図体だけの下級悪魔で、上に行けば行くほど強くて残忍な事を平気でやる様な奴らがゴロゴロいるわ。」
まじか、そう俺は思った。
待て、現実の話だと思ってしまうからパニックになりかけるんだ!逆に考えるんだ、あの時見た夢の続きだと・・・
「ご生憎様、これは現実だよ♪その証拠に・・・ほらきた!」
女の子の見た方向を向くと、向こうから何かが建物の壁を引き摺りだして、それを足場にしながら此方に向かって来ていた!
「なんじゃありゃ!!」
何かの容貌は、ガラクタを適当に溶接しただけの人形の様だった・・・右腕がチェーンソーだと言うことを除けば。
「スクラップホッパー、影世界に住む装蟲が人間界から流れてきたガラクタを装備しただけの蟲だよ。」
女の子が答えてくれてる間にも、奴らが近づいて来てる!
「装備しただけって、右腕チェーンソーなんですけど!」
あんな、大木等を斬り倒す物で斬られたら・・・考えるだけで寒気がする!
「落ち着いて、今かたずけてくるから。憤怒!!」
そう言って、彼女は紅い霧を展開して、奴らに正面から突っ込んで行った!
「さあ、踊りましょう!!」
そう言って、彼女は近くにいるスクラップホッパーAに大爪で殴りかかった!
だが、その攻撃は当たらず、奴の後ろにあった建物を粉々にしただけだった。
奴はなんと壁を蹴り、向こうの建物に飛ぶことで、彼女の爪をかわしたのだ!
「$#%@?&!〆〇$♀%!!」
彼女が攻撃の反動で動けないその時、もう一体のスクラップホッパーが、奇声をあげて彼女の背後を襲おうとした!
奴の右腕のチェーンソーが唸りをあげて彼女の脳天に降り下ろされる!
危ない!
俺はそう叫んだ!
だが、その必要は無かった様だった。
「あら、激しいのはお嫌い?なら、今度は優雅に行ってみましょう♪」
彼女がそう言った直後、金属と金属がぶつかり合う音が響いた!
「よく来てくれたね、『クリムゾン』ちゃん!」
彼女は紅い霧事、憤怒をいつの間にかしまい、代わりに大鎌をその手に持ち、その鎌の刃でチェーンソーを受け止めていた。
「さて、ダンスの続きと行きますか!」
彼女はそう言って鎌を振り回し、スクラップホッパーBをバラバラにした!
「次!逃がさないよ!!」
彼女はそう言って鎌を離れた場所にいるスクラップホッパーAに向けた、するとなんと鎌の刃が槍の様になり、かつ柄が伸びたのだ奴もこれは予想外だったらしく、鎌を避けれず串刺しにされた!
「good-bye♪」
彼女はそのまま鎌の刃を上に向け、切り上げた!
スクラップホッパーは真っ二つになり、真っ黒な液体を撒き散らしながら、灰色の砂になり、やがて消えた。
「フィ~、一丁上がり♪」
彼女がそう言った直後、俺はまた天地がひっくり返る感覚を感じ、気がつけば先ほどの場所に戻っていた。
「マジで現実なのかよorz・・・」
俺は帰ってきて直ぐに落ち込んだ、だってそうでしょ、君達もチェーンソー持った奴に襲われてみ?
って俺は誰に話しているんだ!?
「さてと、貴方、リストラされたの?」
女の子がこのタイミングで最悪の事態の宣言をしてくれた。
そうだった!
どうしよう、俺はあり得ないくらいの深い悲しみに包まれた。
「あ~、そんなに落ち込まないで、私のところで雇ってあげるから。」
え?
「マジで!嘘じゃない?本当!リアリー!?」
「マジで、その代わり・・・給料は不定期だけどね♪いい?」
無職よりはましだ!
そう、思った俺は彼女の誘いに乗った!
「おっと、言い忘れるところだった、忘れてるかも知れないから言うけど、私の名前はハイル、ハイル=プフェルトナ。
ハイルで良いわよ、これから宜しくね城助君。」
この日から、俺の普通ではあり得ない日常が始まるのだった。
悪魔紹介!
装蟲
影世界にいる蟲、頭が良く、様々な物で装備し、自分たちを強化する。
装備なしの状態なら対して強くなく、ハエ叩きがあれば人間でも勝てる。
装備には様々な種類があり、木材の『ウッドホッパー』、鉄の廃材の『スクラップホッパー』、布切れの『ドールホッパー』、はたまた金の廃材の『ゴールドホッパー』等々。
ゴールドホッパー以外は対して強くなく、デビルハンターなら特に苦戦する事なく勝てるだろうな。