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Monster bloods life [吸血鬼少女の楽しい?私生活]  作者: 鳥兜、花言葉は宣戦布告☆
最強と最凶、魔王と魔帝
21/22

第十二幕 悪魔無双

さて、前回までのハイルの私生活は?


蒼き烈風が、伝説の悪魔が、ハイルの母親『グラム=プフェルトナ』が遂に動き出す!

熱く、激しく、動き回る!!


さて、今回も私は派手に動きますよ?


それでは皆さん!


Aye you read?

1・2・3 Let's rock!!

町は今、恐怖で埋め尽くされていた。

町の上空やビルの谷間、道路など全て悪魔に埋め尽くされていた。

至るところから悲鳴や怒声が響き渡る。

まさに地獄のようだった。

そんな地獄に蒼き烈風かぜ一つ、グラムだ。

彼女はまさに蒼き烈風!ビルの谷間を飛び越え、悪魔を踏み台にし、あの暴君『べリアル』の元へ突っ走る!

「べリアル、やるとは解ってたけどマジでやるかぁ!?たっく!!あのアホンダラが!!」

そんな彼女を邪魔する命知らずの悪魔が六匹、ヘル=スプライドの上位悪魔のアビスだ!

「ミツケタゾ!ウラギリモノ、グラム=プフェルトナァ!!」

彼等アビスは悪魔の中でも中位の上級に位置する。

その手に握る大鎌は幾人の人間の生き血を啜ってきたのか、血のように真っ赤だった。

ハイルでも普通なら六匹も相手にしない、それだけ強くまた知識もある悪魔だ!

だがグラムは・・・

「あああ!!もう!!雑魚はとっととくたばりな!!」

まるでそこら辺に転がっている小石程度に彼等を見下した!

そしてその背に背負ってある大剣イグニスを高速で抜き、その速度のままアビスAに突っ込んだ!

純粋に力を入れた突きはまるでミサイルの如く、その圧倒的な破壊力で彼の側にいた三匹までも粉々に破砕した。

「あああ!!」

それだけの強力な突きもグラムにとっては反動も異常なほど少なく、そのまま余裕をもって剣を横に凪ぎ払った。

同然彼等は間抜けではない、本能的に危険を感知し、爆発的な瞬発力で上空へ飛び上がる。

「キエエェェェ!!シネェエエェェ!!」

上空に跳ね上がると同時に、彼等はその身を音速で縦に回転させ、まるで手裏剣のように、グラムの脳天をかち割るために突っ込んだ!

だが!それもまたグラムは予想済み!

「Ha!scum!!(クズが)」

彼女はさらにその身体を強引にぶん廻し、力一杯その大剣を奴等の無防備になった横側に叩き込んだ!

無論魔王クラスの彼女が放った本気の斬撃だ、中位の悪魔がそんなものくらえばたちまち・・・

「ウギャァァアアア!?」

木端微塵とかす!!

三匹まとめてその汚ならしい臓物をそこらじゅうにぶちまけ、町の道路を黒で染めた。

「悪いけど、いつものように今回は遊んでやれないの、ゴメンね~」

彼女はまた走る、暴君まであと何キロあるかわからない、ただひたすらに走る!

音速で走りまくる!!

前にビルがあるならそれを避けずにそれを垂直に昇り、地割れがあるならそれを一っ飛びで飛び越え、悪魔が邪魔するなら断っ切った!

時には首を撥ね飛ばし、また時には脊髄を引っこ抜き、さらには心臓まで抜き取った!

その右手に持つ狂剣イグニスを振るい、暴風雨のように悪魔の命をもぎ取って行く!

「き、鬼神だ・・・」

彼女に助けられた(とはいっても、彼女の進路上にいた悪魔が偶々その人を襲っていただけだか)人の一人がそう呟いた。

そう、まさに鬼神だったのだ・・・

彼女はまさに鬼神、あの暴君をぶちのめす!そのために邪魔してくる悪魔もぶちのめす!それしか考えていないが、端から見れば完全に悪魔を虐殺している鬼神にしか見えなかった。

「糞!まだ!まだなの!?あいつまでは!!」

焦懆、はやくあいつを止めないと、グラムは焦っていた。

彼が何をしたいのかはわからない、私を殺したいならこんな面倒な手を使わなくても正面から殴り合いならいくらでも殺ってやる、だか彼はそうしなかった。

それには何かしらの狙いがある筈だ!!

それだけは駄目だ!それだけは許してはいけない!グラムの本能が警鐘をフルで鳴らす!

「ええぇい!!だから邪魔をするなぁ!!」

蒼き烈風、彼女がまた悪魔を蹂躙する!

10体の悪魔を蹂躙する!

1体目を踏み潰し、道路の頑固な汚れにし、2体目を狂剣で縦に断っ切り、3体目と4体目の頭をわし掴み互いにぶつけ合わせ彼等の頭を破砕する!

5・6・7・8・9体目を狂剣の錆にし、10体目を廻し蹴りで脳を蹴り砕いた!

彼女はまた走る、もはや彼女は悪魔達の反り血で真っ黒になっていた。

だがそれさえ関係ないと考え、彼女は走る!

「べリアル!!このビルの上かぁ!!」

走る、走る、走りまくる!!

ビルを垂直に突っ走る!!

そしてついに・・・

「ハァハァ、やっとついた・・・」

王女グラム暴君べリアルの目の前に降臨するのだった。

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