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Monster bloods life [吸血鬼少女の楽しい?私生活]  作者: 鳥兜、花言葉は宣戦布告☆
悪魔の住まう町
14/22

第八幕 色魔との戦い前編

ファントムとの戦いが終わったハイル達。

謎の黒き男は何者だ、そしてハイル達に忍び寄る謎の影は?


さぁ、物語はますます面白くなってきましたよ!

今回はサンバを踊って見ませんか?

では!

アインス、ツヴァイ、ドライ!!

ファントムとの戦いが終わってすぐ、私達は黒い服の男を追っていた。

男はすぐに見つかり、追いかけるのは簡単だった。

「待て!この野郎!!」

城助が叫ぶ、釣られて男が言う。

「待てと言って待ったらただの馬鹿だマヌケ!!」

男はそう言い、ビンの様な物を地面に叩き付け、その中身をそこらじゅうにぶちまけた。

ビンの中身から出た物は黒い毒々しい色合いの何かで、見るからに触っては駄目ですよ~と言わんばかりだった。

「チィ!!」

私は今度は城助を小脇に抱えて、その黒い何かを飛び越えた。

「何ぃ!!」

飛び越えたついでに黒い服の男に私はドロップキックを仕掛けた。(城助は小脇から放しているよ)

見頃私のドロップキックは黒い服の男に直撃し、黒服は3メートル弱吹き飛んだ。

「あべし!?」

・・・追記、オリンピックの新体操選手ビックリの綺麗なきりもみ縦回転をして吹き飛んだ。

「・・・城助、今のどう思う?」

「十点で」

そんなことを言いながら、私達は黒い服の男を拘束した。




「クソ!放せ!」

黒服がもがく、あの後ハイル達はとある廃ビルにいた。

黒服こいつと話(?)をするためだ。

「放してあげる代わりに、さっき何をしようとしてたのか教えてくれない?」

ハイルは黒い服の男の眉間に銃を突き付けて言った。

「誰か言うものか!第一、放す気すら無いくせに!!」

・・・まあ、こんなやり取りが先程からずっと続いている訳だが。

「う~ん、どうしたらいいの?」

流石にこの類いのことは素人のハイルは頭を悩ます。

まあ、城助もこの手の事は素人だが・・・

「さて、どうしようか。」

「あら、お困りの様ね?」

突如何処からともなく声が響きわたった。

ハイルと城助は周囲を警戒する。

すると一人の女性が彼等の背後にいた。

その女性の容姿は正に美少女と言うのにふさわしいだろう。

ピンク色の艶があり輝く滑らかな長髪、綺麗に整った顔、シミ一つない白い肌、それなりの大きさの実った胸、身長は大体165~7センチ位と少し小柄、まさしく彼女は美の塊だった。

「貴女、何者?」

ハイルが警戒を解かずに聞く。

「私?あ、私は阿部あべひとみと言いますの、まあそんなに警戒なさらず、何か飲み物いりませんか?アイスティーしかありませんけど」

青いツナギの様な服をきた彼女は言う、まるで天使の様なその顔で、翠の瞳を二人に向けて。

「ハッ、人間・・の振り?悪魔が」

ハイルが彼女に言う、彼女は驚く。

「悪魔?私が?何を根拠に・・・」

「ならその隠す気のない莫大な魔力はどう説明するの?」

ハイルは彼女の言葉が言い切られる前に言いはなった。

その言葉が放たれてから数秒間、彼女は黙っていた。

いや、これでは少し語弊がある。

彼女は少し期待通りと、その瞳で語りながら黙っていた。

「流石、あの人が言うだけあるわ。そうよ、私は悪魔・・・だけどただの悪魔じゃぁないわ」

この言葉が放たれた直後、ハイルの頭の中はピンク色に染まった。

ピンク色になっているって?

ヤ~ンなことや、ア~ンなことで一杯になっているってことです。

気が付けば城助はハイルに押し倒されてた。

「うおぉ!?!ハイルどうした!!」

その時のハイルの顔は、少し赤くなっており、視点は定まっておらず、呼吸も少し荒い。

そして次にハイルが言った言葉は・・・

「城助・・・シテ、私にエッチなこと・・シテ」

「うおぉぉぉい!?どうしたハイル?!?テメェハイルに何をした!?」

城助は理性と本能が微妙に揺れ動いていた。

ぎりぎり理性が勝っているといったところだ。

それもそうだろう、考えてくれたまえ、女の子が、それもものすごく可愛い女の子が『エッチ』なことをしようと言い出しているのだ、普通の男の精神ではアッサリ堕ちてしまうだろう。

だが城助は普通の精神の持ち主ではない。

悪魔と多くの苦行を乗り越え、ハイルの背中を見てこの生涯の半生(?)を過ごしてきた男だ。

並みの出来事(?)では堕ちてしまうことはない。

さて、城助は謎の女、阿部瞳に問いた。

「今、彼女に掛けた魔法は『発情』、貴方には『魅惑』を掛けさせて貰ったわw意味、わかるわよね~」

うわ、殴りたいこの笑顔、と城助は思いつつも聞いていた。

「私の本当の名は『アマデウス』、色欲を司る高位悪魔です★」

と彼女は自分の正体を暴露した。

「アマデウス、7つの大罪の悪魔のひと・・・ぬむぐ!?」

そこから城助は言葉を出せなかった、なぜ?

ハイルの唇が城助の唇を塞いだからだ。

発情しているハイルの暴走は止まらず、そのまま舌を彼の口の中に入れようとした。

だが、さすが城助、その強靭な精神でこの濃厚(?)キスにさえ耐え抜き、渋々ハイルの腰からフロストを引き抜きハイルのこめかみに突き付けて引き金を引いた。

一発の銃声が響く、ハイルは横向けに吹き飛んだ。

だが銃弾は聖銀ではないのでハイルにそこまでのダメージはなく、すぐに体制を立て直した。

「うっ、私は何を・・・!?」

そしてそこで自分が何をしていたか全て思い出す。

唇を押さえつけ一瞬、その白い肌が文字では表現できないほど真っ赤に染まり、そしてその沸き上がった羞恥心全てを瞬時に怒りと哀しみに変えて・・・纏っていたピンク色の『恥ずかしい』オーラをどす黒い『殺気』にかえた。

「&@*%$#×♂@#♀¥~!?」

声に成らない絶叫を叫びながら残っていたアサルトをガンベルトから引き抜き、アマデウスに向けて乱射した。

若干憎しみが入っているため、何時もより飛ばす弾丸の量が多い。

「あら、なに?以外と早いわね、解けるの」

そう言いつつ、飛んでくる銃弾をまるで踊る様に交わしていくアマデウス。

ツナギのせいでまったく優雅に見えないがもしもドレスなら凄まじく優雅に、誰もが見とれるダンスになっただろう。

「もしかして貴女、初めてだったの?キス」

「~~~~!?」

弾丸の量が増した。

「あら残念、ファーストキスは私が欲しかったけど、セカンドキスを奪えばいいわね」

そこでアマデウスの姿が消え、消えたかたと思うとハイルの真正面にいた。

まさに一瞬、そして彼女はハイルの唇を奪った。

唇だけに留まらず今度は舌までハイルの口の中に入れた。

「~~~~!?ップハ、お前ぇぇぇぇ!!殺す!もう殺す!!」

ハイルは若干涙目になっていた。

もうひと押し、そう思ったアマデウスは真の力を覚醒させ、背中からその美しさとはかけ離れたおぞましい触腕を5本ほど生やした。

「こいつを貴女のХХХにぶちこんでそれで貴女は快楽の世界に堕ちるのよ、あはは!」

触腕はハイルの銃弾の嵐をくぐり抜け、ハイルの身体に触れる直前!

・・・強烈な銃声と共に全ての触腕が千切れた。

「あだ~!?なになに?!?」

混乱しつつもアマデウスが銃声がした方を視るとそこには悪魔がいた。

青黒い肌、真っ白な髪、飢えた狼の様にギラギラ輝く赤い瞳、額から伸びる一本の角、逆鱗の様なもので覆われた黒いタクシードの様な服、右腕には巨大な対物ライフル、身体中に白い雷を纏っていて。

そしてその顔は・・・

「じ・・城助?」

彼、城助だった

アマデウスの解説は次回!

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