グラム編その2
さて、ハイルが聖銀弾を撃たれる数時間前、この女は何をしてたのでしょうか?
ちょっと見てみましょう♪
では、皆さん御一緒に!
アインス、ツヴァイ、ドライ!!
私の名前はグラム=プフェルトナ、魔界三柱の一人だよん。
ファントムと殺り合ってから3日後、今私は勇町と言う町に到着したよ。
何故って?さぁ、なんでかな~はい嘘はイケませんね、迷ってて気が付いたらこの町でしたマル。
しかし、本当に人間は進化する生き物だね~、観てて飽きないよ、迷っている時に買ったこの「けぇたい」、いろんなキシュって奴があって、中にはボタンが無い物もあったよ。
まぁ、私が買ったのは「がらけい」とか言う物だけどね。
確かボタンがない奴は「すまぁとふぁん」?とか、「すまぁとふぉん」?とか言う名前だった気がする。
まぁ、私には関係無いけど。
そんな事を考えながら、私は町をブラブラうろつくのだった。
この町をうろついてから数分後、私はあることに気がついた。
町に矢鱈と魔力が貯まっている、それこそまるで影世界の正重力圏並の魔力が。
影世界でなら大して気にならない事なのだが、ここは人間界、これだけの魔力が貯まっているのは明らかに不自然だ。
何故って?魔力は空気中にいくらでもある訳ではなく、数が限られているの、だから一点に集まることは絶対に無い、だけど悪魔のような存在自体が魔力の塊みたいなのが集まると魔力は一点に集中する。
これは悪い予兆だね、私の勘がそう告げる。
魔力がこれだけ集まると悪魔召喚で例えるなら、大抵の上位悪魔はノーリスクで召喚、魔法で例えるなら超一流魔法を沢山使用しても疲労なし、それだけの魔力、まず自然に集まる訳が無い!
つまり、誰かが意図的に(どうやってかは知らないけど)悪魔を召喚して魔力を貯めさせ、なにか強力な悪魔を召喚するか、強力な魔法を使用しようと考えているんだよ。
と言っても、悪魔を召喚するのにも魔力を使うから相当強い悪魔を大量召喚しないといけないけどね。
そんな事を考えいたとき、一発の銃弾が飛んできた。
普通は撃ち出された銃弾なんて見えないけど私は見える、何故って悪魔ですから。
私は飛んでくる銃弾をその手で掴んだ。
「この日本で銃?銃刀法はどうしたw」
まあ、私も大剣やら魔改造銃やら持っているけどね。
銃弾の大きさからこの弾丸はたぶん対物ライフルかな?
そう私が考えていると、2体の悪魔が現れた。
2体とも両肩から氷柱を3本づつ生やしていて、脚は獣等によくある逆間接、左肩には小型のシールド、おまけに一方は左腕が斧、もう一方は右腕自体が対物ライフルだった。
「あら、こいつは・・・」
この悪魔はたぶん『インシビル』と言う悪魔だね。
こいつは影世界の氷獄と言う場所にいて、姿を消して獲物を狩る悪魔よ。
「貴様!我攻撃をどうやってかわした!確かに直撃の筈だった!!」
ライフル型のインシビルが聞く、その言葉で私はこいつをちょっとからかいたくなっちゃったw
「さぁ、何ででしょうね~悪魔君?その足りなさそうな頭で考えてみる?」
「あぁ?小娘、その言葉は相手を見てから言ったほうが良いと思うぞ?」
斧持ちのほうが答える。
アララ、これは釣れた?
「あら、私は貴方達をしっかり見てましたよ、その間抜けヅラをしっかりと見ちゃったよ~んw」
ブツン、そんな音が聞こえた気がした。
「殺す!!!」
斧持ちが突っ込んでくる!
「はっ!まさか!おい、馬鹿、止めろ!」
ライフル持ちが叫ぶ、だけど斧持ちは止まらない、アスファルトの道路を割りながら突っ込んできた。
「死ねぇぇ!!」
奴が斧を振り上げ、私の脳天に振り下ろした。
その時私がした行動は・・・指パッチンだけだった。
SILVER TIMES!!
指パッチン、そして全てが止まった。
文字通り全てが止まった、車も、人も、悪魔も・・・グラム=プフェルトナを除く全ての物が止まった。
「ふう、止めてられるのは後3秒、さてと・・・」
グラムはそう言って、斧を持った悪魔の前に来て・・・
「バイバイ~」
拳を蒼い霧を纏わせ、渾身のボディブローをその腹にかました!
「『フィナーレ(終わりだ)』!」
その拳を腹に当てたまま、今度は全身に回転を加え、そのままアッパーを悪魔の顎に叩き込んだ!
「イィィィヤッホォォォォォ!!!!」
拳を先端に、まるでドリルのように回転しながら上昇するグラムと悪魔。
その回転が終わり、グラムは蝶の様に華麗に着地し、悪魔は空中で止まっている。
「限界か・・・時間よ、戻れ!!」
そして、全てがまた動き出す。
「ガヘェ?!?!」
斧持ちの悪魔が奇妙な奇声を上げて、灰とかした。
「その力、やはり貴様グラム=プフェルトナだな!」
ライフル持ちのインシビルは彼女を指差し、問いた。
彼女は不敵に笑みを浮かべ、軽く嘲笑い、彼の問に答えた。
「そのとうりよ、インシビルちゃん☆さてと、何故貴方達が人間界にいるか、教えてくれない?」
彼女がインシビルに問う。
「悪いがその問には答えることはできない、運があればまたいずれか会おう」
そう言い残し、インシビルは消えた。
もう辺りには静寂しか残っていなかった。
今回書くことなし!




