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カタチにならない恋愛  作者: 夏木柚子
プロローグ
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プロローグ

恋ってなんだろう…愛ってなんだろう…。

形のないものを信じることは時にしんどい。



2012年3月。

まだ雪の残る札幌。

30歳 独身 彼氏……ナシ。


10年間付き合っていた彼氏と最近別れた。

容姿も申し分なく価値観、趣味も合っていたし、

同性・異性からみてもとてもいい人で、誰にでも紹介できるような完ぺきな人だった。

彼の親・兄妹とも仲が良く、本当の娘のようにかわいがってくれていた。

しかも、付き合ってから別れる時まで、2人で一緒に住んでいたしね。

内縁の夫ってやつだね(笑)


周りが羨むほど仲も良く、すっごく大好きだった。


別れた理由……私側の親の問題…カナ。

それを乗り切れるくらいの強い意志は、私にはなかった。

そして、お付き合いから先には進まないような気がしていたし、

現に10年経った今でも正式なプロポーズは一度もなかったなぁ。


私ももう三十路だ。

ぐずぐずしてられないっていう気持ちも働き、

カタチにならない恋愛に終止符を打ったんだ。


まっすぐ大事に育んできた10年間の愛情にピリオドをつけた後のお話しです。

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