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孤独の辛さ


 僕は冷たい硬い床の上で目覚めた。……生きてたんだ。ここは、地下牢だ。あそこで死ねたらかっこよく死ねたと思うんだけどね。まあいいや。――莉亜はどこに居るんだろう?あのまま逃げてくれたかな……。逃げれたかな……。騎士たちが発動した魔法は殺傷魔法だ。僕は偶然助かったみたいだけど、あれをそのまま受けてたら死んだっておかしくない。それは――騎士たちが本気で殺そうとしていたということ。あのままあそこにいたら絶対に殺される。逃げてくれた、莉亜……?


 僕、死んだら地獄から天国まで頑張って行くから……。莉亜のこと何十年でも何百年でも待ち続けるから……。ほんとは1秒でも早く君に会いたいけどね。だから、帝国の話聞かせてよ。美味しかったものとか、本の話とか……。莉亜の話ならなんでも聞きたいよ。楽しみにしてるね。それまで、……どうしたらいいと思う?何して過ごそう、莉亜がいない生活なんて暇だよ。会いたい、会いたいよ、莉亜に。


 ……でも、僕に君に会う資格なんてないよね。だって僕、約束守れなかったもん。ごめんね、帝国行けなくて。一緒に行きたかったよ……。もっと頭が良ければ、良い交渉の仕方ができたかな?あの交渉成功してても約束は果たせなかったんだけどね……。僕にはあれしか思いつかなかったんだ。ごめんね、莉亜。僕がもっと強ければ、莉亜を守って僕も捕まらずに済んだかな?ごめんね、僕弱かった。騎士団は手加減してたのに、僕は本気出しても勝てなかったよ。……それに、戦いの最中なのに敵を傷つけることが怖くなっちゃった。僕って力だけじゃなくて心まで弱いみたい。そんなこと思ってたら絶対勝てないよね、ごめん。……でも、人を傷つけることに対して正当化するなんてできないかも。ごめん、僕弱いからやっぱり無理だ。ごめん、こんな弱いのに、守りたい、なんて頭おかしいよね。ごめんね。


 ……でも、会いたいよ。僕のわがまま、少しだけ聞いてくれない?本音を言うと、めちゃくちゃ会いたい。君の笑顔を見たい。笑顔じゃなくてもいい、怒ってる顔でも、真顔でもいいから……。見たいな、莉亜の顔。悲しそうな顔はさすがに嫌だけどね。莉亜の声が聞きたいよ。


 辛いね、この場所。ずっと1人孤独で、莉亜のこと永遠に考えちゃう。ごめん、ずっとこんなとこに居たんだね。辛いの、やっと僕も気づいたよ。……ほんとは、こんなことになる前に助けるべきだったよね。卒業パーティーの前、もっと前にセレスティアを止めてればこんなことにはならなかったのかな。ごめんね、莉亜。僕、口ばっかで何も出来なかった。ごめん。ごめん、莉亜――。

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