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6話生徒会選挙当日

生徒会選挙当日となった、今回立候補するのは小林、佐藤、五月雨さんだ。

体育館は全校生徒でいっぱいになっており5月なのに少し暑い。


「ねー、誰に入れる?」


紗加が隣で言ってくる、


「紗加逆に誰入れるの?」

「決まってるじゃん!凛桜ちゃんだよ!」


おっと?凛桜ちゃんだと?そんなに仲良かったのかコイツラ?


「え、ちょっとまて仲いいのか五月雨さんと?」

「え、めっちゃいいけど」


なんでだっよ!変なところにアクセントが...

え、なんで?塩対応が悲しいって三日くらい前に言ったよね?

それなのにこいつら急に仲良くなりやがって...かなしい

あまりの悲しさに涙が...


「待って!なんで泣いてるの来季!?」

「あまりに悲しくて...」

「ええ..」


紗加ドン引きである本当に心の底から引いている顔をしている。

とまあそんな会話をしていると代表者のスピーチが始まった。

まず初めは小林くん、2番目が佐藤さんだ

正直皆あんまり興味なさそうな顔していた、だけど3人目五月雨さんだけ皆めっちゃ注目してた、

いやわかり易すぎだろとは思うけど


『皆さん初めましての方も多いと思います。改めまして五月雨 凛桜です』


マイクを通して凛とした声が体育館に響き渡る。

声めっちゃ綺麗だなーと心の底から思う、ファンクラブとかできそうだなーと思っていた。


その瞬間足元にあった空間が消えた。

そうして、みんなは急に落下し始める


「え!?何が起こってる?」

「来季いい助けろー!?」

「いやどうやって!?」


そんな紗加の声を聞きながらどんどん落ちていき、意識が遠のいていくのだった











目が覚めるとどこかにいた、部屋のようだけど広場にも思える、天井が高いなと思っていると

誰かが話しかけてきた。


「起きられましたか!異世界の方よ!」


見た目は少し年寄りの男がそういった

回らない頭で考える、ここは異世界...?、ていうことは自分たちはいわゆる転生というものをしたという認識か。

理解した。


「..って誰が理解するかああ!」


思わず叫んでしまい、老人の方がびっくりしている


「すみません、取り乱した気がします。詳しくこの状況を説明していただけますでしょうか」

「えっ、は、はい、えーと、あなた様は異世界の人で、今私達が召喚をいたしたお方でたった今目を覚まされました。貴方にはこの世界を救っていただきたいのです!」


うーん、やっぱりよくあるそういう小説系とおんなじパターンか、よく見るけどまさか本当にあって自分に起きるとは、人生ってよくわかんないね

って、そんなことよりこの場所の設定を聞かないと、やっぱり異世界系は魔王進撃とかかな?


「なぜ救う必要があるのですか?今この世界は平和じゃないのですか?」

「...そうなんです、今この世界は大変な危機に瀕しているのです」


そういって老人は語りだした

昔この世界はとても平和で、魔物も全くいなかった、約1000年前のことらしい、ある日突然この世界の複数箇所で空に亀裂が走った、そうしたらどんどん魔物が湧いてきた、当時の人間に対抗手段などなく見るも無惨に殺されていった。さらに追い打ちのように特別大きな亀裂ができた、皆終わった...と思ったらしい。そこから子供に思われしき人がふってきた。そうしてその男の子が言った。


「僕にまかせてください、この世界を救ってみせます」


最初の方は皆信じなかったらしいそりゃそうだ、突然降ってきた子供の言うことなんて誰も信用しない。

でもその少年はみるみる魔物を倒していき、人間たちに魔物に対する対抗手段を教え、ついには魔王まで倒してしまった。

そこでこの世界は平和になったかと思えば、突然その少年がみんなに向けていった


「約1000年後この地に再び厄災が降りかかります、そのときは神に向かって祈りを捧げてください、きっと僕のような人がたくさん現れてくれるでしょう」


そう言って、その少年は亀裂に消えていったらしい。


「この少年が降ってきた街がここアテル国なんです」

「へー、じゃあやっぱり召喚っていうのかな?は全部ここがやってるんですか?」

「いえ...それが」


なんか急に落ち込んでしまったな、触れちゃいけない系かな?


「その...隣の国が、召喚に関してとても強いんです、自分たちの国に少年が落ちてきたんだって、前回の召喚のときそういう呼び込み系の勇者が来たらしくその勢いは加速する一方で...」

「あーなるほど、それのせいで何かこの国に悪影響が?」

「はい...そういった召喚のせいで他の国がその国に多く資源を回したり優秀な人材を派遣したりして...」


あーなる、そう言ってどんどんこっちの国が衰退していくわけだ。

そういやほかは?どこいったんだ?


「他の、私のクラスメイトってどこに行ったわかりますか?」

「はい、おそらくですが、隣の国もしくは他の国に召喚されたものと見られます。」


なぜ、自分ひとりだけこの国なんだろう、まあそういうもんだと思うか。人生ってよくわかんないしね(二回目)


「会えますかね、親友とかいるんですけど」

「...多分ですがあなた様がこれからどうなさるのかは知りませんが勇者としてこの世界を救ってくれるというのであれば、どこかで会えるんじゃないでしょうか、勇者は世界中を旅するので。」


こいつ、いやこの人の言い方だとまるで勇者にならないと紗加に会えないみたいじゃん、えーだるいっ

小説で読む分にはいいが自分がするとなるとめちゃだるい、まあそういうもんか人生って...(3回目)


「...まあそういうことならなるしかないですよね、私は絶対親友に会わないと行けないですし」


そういうことで私は異世界で勇者となることが確定した。

マジでふざけんな☆


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