5話5話五月雨サイド
私はきょうとても忙しい。
生徒会選挙の準備で手一杯なのだ。
そうして予定を考えてブツブツ呟いていると、隣の席にいる山田さんだっけ?が話しかけてきた。
さっきまで暇だと呟いていたので暇つぶしだろう、そう思ってしまってはらがたった。
そのせいでつい、言ってしまった。
「なんですか山田さん、私は今忙しいのですが」
この言葉口から飛び出てしまってから思った、もしかして山田さんは仲良くしたいのでは?
だが、言ってしまった言葉は戻らない、少しびっくり悲しそうな顔をしながら山田さんは続ける。
「いや、いま生徒会選挙の準備どこまで進んだのかなーって...」
やばい、普通に手伝おうとしてくれてる?めちゃいい人じゃん、さっき言った言葉どうしよう、テンパっていると言葉が出なくなった。
そしてつい言った(2回目)
「それを、あなたに言ってどうなるというのですか?」
やばいやばいテンパりすぎてめっちゃ冷たい人みたいになってるー!どうしよう?!
それでもめげずに山田さんは続ける
「えーと、なにか困ったことあったら手伝いたいなーと」
これでちゃんとした対応をすれば今までのも勘違いだとわかる!思わずそう思い口を開いたときふと考えがよぎった、さっきまであんなに塩対応で冷たく接したにここできゅうに
「ありがとう!困ったことがあったら相談させて!」
とか言い出したら怖いのではないだろうか、そう考えてしまったら塩対応以外取れなくなってしまい
「お気遣いありがとうございます。でも、今困っていることはありませんので」
またやっちゃた...どうしようとりあえずこの場から一回逃げよう
私は教室から出る、そして一回一人になれるところに行って考える、
「なんであんなこと言っちゃったんだろう!、そんなに喋ったこともないのに!てか隣の席になったときから仲良くなりたいと思ってたのにー!」
誰もいないところで叫ぶ、ほんとになんで私はいつも塩対応をしてしまうのだろうか...
そのまま何も頭に入ってこず授業は終わりHRの時間になるどうやら1組2組3組だいひょうが出揃ったよー的なことを言っていた気がする、最後の先生のコメントが終わり帰る準備をしていると山田さんが話しかけてくれる、いやあんなに塩対応だったのに!?神かな
「どんな感じ?」
「何がですか?」
「いや、選挙のこと」
「貴方に関係が?」
「いや、無いけど...」
「じゃあ、話しかけないでください」
「すみません」
私は自分に絶望した、神かなとか言ってるくせに素っ気なすぎる、もう無理だ家に帰って頭を冷やして明日ちゃんと謝ろう、私は教室から飛び出し急いで家に帰った。
家に帰ってシャワーを浴びて冷静になって考えると私の気持ちは落ち込むばかりだった