ナースのひとりごと(看取りについて)
コロナ関連のニュースもワクチンについても報道が多くなってきましたね。
自分がこの世を去る。想像できますか? それは突然やって来る事もあります。交通事故、横断歩道を歩いていて、車にはねられる。歩道を歩いていてはねられる‥‥‥それだけではありません。追突事故に貰い事故。突然の病。
今は入院すると面会は出来ません、コロナ患者は臨終を迎えても家族にはお別れさえ、許されません。ビニールに包まれる御遺体に触れる事すら出来ません。毎日流される死亡者数…
今入院すると、コロナ患者でなくても家族は面会出来なくなりました。
その為自宅で看取る方が増えてきています。
最近訪問分野は増えてきています。患者ご自身の強い希望もあるでしょう、でも、それだけではないのです。病院は入院期間を短くしてきています。診療報酬が変わって、長く入院していると、病院が赤字になるんです。だから、何としても早く帰って頂きたい。リハビリが必要だと決定すると、転院先が家族に話され相談をします。ゆっくりリハビリをして下さい、頑張っていきましょうね。と。ひと昔前だと、リハビリも病院でしっかりやってくれていました…。
話が逸れてしまいました。
訪問看護、大変です。家族に話さないといけない事があるのです。看取るという事は最後は家族に囲まれ親しんだ自分の家で最期を迎える事が出来る。本人はいいでしょう。
そこで家族には、延命処置は望まないと、書面にサインを書いて頂きます。やはり助けて欲しいと言われる家族もいるからです。これは、いつでも、変更はできますので心配しないで下さい。
ここからが重要です。肉親が目の前でその命を灯を消していく。その過程を家族に話していきます。
食事が摂れなくなってくる、水も誤嚥するので飲めない。何もしなければ身体は衰弱していきます。ここで点滴をしたり高カロリーの栄養を直接胃に入れる、をしない。酸素もしない。それを家族の方と話します。それらをしても延命にはなるでしょう、それは本人の苦痛を延ばしているのではないかと。何もしない、それをしっかりと理解して頂けるように訪問では家族の方に寄り添って希望を相談していきます。そうは言ってもやっぱり見ていられないからと病院へ連れていって欲しいと延命を希望される家族もいます。先にも書きました。いま入院すると家族でも面会出来ません。傍にいる事は出来ないのです。
今のコロナ禍で人としての最後を何処で迎えるのか、そんなのコロナと関係ないと思っていませんか?
多いに関係あるのですよ。先にも書きました。入院したら家族にも友人にも会えません。
その関係もあり、自宅での最後を希望される方が増えました。
最後の様子を家族に話して行きます。そうです臨終に至るまでの過程を伝えます。訪問看護師は家族とよく連絡をとって家族の不安に対して話を聴き相談をするのです。夜中の電話って意外と多いのです。
休日でも連絡があればその家に向かいます。
患者が旅立って逝かれた後に家族からの“ありがとう”の言葉で私達看護師も救われるのです。お役に立てたと。患者と家族と同じ時間を過ごして患者から勇気や元気が貰えるのです。友人は言います。
“自分が辛い時患者に逆に癒されて帰ってくる事もあるんだよ”と
これからは貴方の選択です。決めておきましょう。自分はどうなりたいか。家族と話し合って下さい。自分の最後の望みを、どうしたいか。自分の大切な家族の為にも…。
しっかりと話しておく事でその時を迎えた時気持ちも変わってきます。エンディングノートを書く事のもいいでしょう。死は誰にでも訪れるのです。その時あなたは‥‥‥




