表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/15

第4部

「……」

「大丈夫?まだ痛む?」

今乗合馬車にて移動中だ。俺が気を失っている間に、ソルト義姉さんはシュガー姉さんに丸め込まれたようで、気がついた俺に申し訳なさそうに謝った。



「胡椒君。大丈夫…?」

気がつくと、ソルト義姉さんが目の前にいた。

 どうやら意識を失って床に転がっていた間中、側に居てくれていたようだ。

(あぁ、ソルト義姉さん優しい…!)

 どこかの暴力姉さんとは大違いだ。

 「どこが痛む?」

「…頭痛い」

シュガー姉さんの回し蹴りが直撃した場所が地味に痛む。

そう言うとちょっと待ってて、と台所に行った。

しばらく待つと氷枕を持ってきてくれた。

「ちょっと大きいけど、これで冷やすよ?」

そう言って頭を冷やしてくれた。冷たくて気持ちいい。

「ありがとソルト義姉さん」

「ううん、私こそごめんね?シュガーさんを止められなくて」

「ソルト義姉さんのせいじゃないよ。…ところで、その姉さんは?」

今気づいたけど、シュガー姉さんの姿が見当たらない。何だか嫌な予感がするんだけど…。

ソルト義姉さんは目を伏せて、少し言いよどんでから話してくれた。

「今、トマトン王国に行く準備しているの…。ごめんね胡椒君。止められなくて」

「…やっぱそうなるかー…」

こうなると、覚悟決めるしかないか。

俺とソルト義姉さんは同時に溜め息をついた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ