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ようこそトマトン王国へ!

初めての投稿作品です。どうか生暖かく見守ってやって下さい。


 「…なあ、シュガー姉さん。俺達、なんでこんな所にいるんだっけ…」

ここはトマトの生産世界一を誇る国、トマトン王国。

そして、俺達がいるのはトマトン城の地下牢だ。

「そうね…、あのバカ王子のせいだったと思うわ」

「バカ王子って…。一応王族なんだし、せめて言葉には気をつけないと…」

「あら、バカにバカと言って何が悪いというの胡椒?それとも、大事な義妹に手をだそうとした変態と言えばいいのかしら?」

…爽やかな笑みで言うセリフじゃないと思う。

そもそも俺とシュガー姉さんが地下牢にいるのも、義姉さんがバカ王子(訂正する気もなくなった)に見初められたのも、トマトン王国に来たのも、全ての元凶はシュガー姉さんにあるだろうが。

「はぁ…」

何度ついたか分からない溜め息をつき、俺はこれまでのことを振り返った。


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