表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/13

いつかの日。古い倉庫にて

ギィィィ…


重い扉が開かれる


空気は黴臭く、湿っている


誰も知らない地下に光は入らない


ただ暗く、息苦しい空間が広がっていた


床の木と布の裾が擦れる音が誰もいない倉庫に響く


雑多に積み上げられた書籍や無造作に巻かれた長方形の掛け絵


「どこかな」


放たれた細い声が空気に混じる


部屋の隅


輝きを失った一振りの刀


憎悪を纏って真黒な一振り


「これか」


徐ろに手を伸ばす


指が少し柄に乗り、刀が不安定に少し揺れる


瞬間、無音の爆発が身体の中で響く


人の形を保ったまま血を吐き、倒れ、絶命した






ムクッと起き上がって、再び刀を拾う


そして何事も無かったかのように、倉庫を闇に閉じ込めて光へと消えた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ