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マーガレット・アン・バルクレーの涙  作者: 高城 蓉理
ここまでの登場人物紹介
77/79

僕は彼女と未成年時代最後の一日を過ごした②

■■■






「御坂、頑張れよ 」


「村松先生、今まで本当にお世話になりました 」


「いつでも遊びに来ていいからな 」


「はい 」


「麻愛、イギリスに帰っても元気でね 」


「うん、マリコも色々頑張って 」


 下呂の駅は、ちょっとした祭りのような状態になっていた。

 橙や山吹色の艶やかな自然のキャンパスが、辺り一面を鮮やかに染める中、急遽 麻愛を盛大に見送る会が始まった。駅にはクラスの女子や村松先生、それに先程こちらに到着したばかりの姉貴の姿もある。


「麻愛ちゃん。イギリスに戻っても、身体には気を付けるのよ。きっとハードワークだから 」


「うん。稜子ママ、ありがとう。お世話になりました 」


「麻愛ちゃん、仕事が嫌になったら、直ぐに帰ってきていいんだぞ。いつでも養ってやるからな 」


「侑哉パパ、ありがとう。それは気持ちだけ受け取っておくね 」


「あー 麻愛ちゃんがいなくなると寂しくなるなー オイ、恒星。お前はちゃんと責任持って、麻愛ちゃんを空港まで送り届けるんだぞ。わかったな。もしものことがあったら二度とうちの敷居は跨がせないから、覚悟しとおけよ 」


「……わかったよ 」


 父さんはあまりの寂しさに、縁起でもない暴言を複数吐いていたが、僕はその発言に気付かない振りをしてやった。父さんも母さんも、友人の忘れ形見である麻愛のことは、実の娘のように可愛がっていた。だから本来ならば日本を離れる直前の空港まで見送りをしたいところなのだけど、うちの両親はこの街では数少ない薬剤師だ。だから医療の停滞を防ぐ意味でも、突発的な事象では街を離れることは難しい。

 医療従事者として生きているうちの両親は、麻愛がこれから飛び込む世界の厳しさを目の当たりにしてきたからこそ、心配が勝る送り出しになってしまう。

 僕はそんな親心に、心の底から同意した。




◆◆◆





 双方の合意が取れたとしても、そこから先に踏み出すのは、なかなかきっかけが掴めないものだ。


 僕が初めて麻愛と隣同士で【ひだ号】に乗ったのは、夜桜が舞い上がる、空気の冷たい夕暮れ時のことだった。

 そしてあれから半年経った今現在は、赤く色ずく山合を潜り抜け、どんどんと都会の街へと向かっている。

 麻愛は日本に来たときと同じワンピースを身に付けて、リュックサックを抱えていた。まさか麻愛がこんなに早く下呂の街を去ることになるとは、半年前の時点では夢にも思っていなかった。


 日曜日の昼過ぎの電車は、都心に帰る観光客で満席状態になっていた。

 麻愛は【ひだ号】と並走する飛騨川を、ずっと視線で追いかけていた。あと数分もすれば、あの雄大な川の流れを見ることは出来なくなる。その紺碧色の瞳が瞬く横顔は、何とも言えない郷愁のようなものがあった。


 麻愛は麦茶を一口飲むと、僕にも水分補給を進めてくれた。僕は特段喉は乾いていなかったけれど、断る理由もないので、それを少し貰うことにした。日本に来たばかりの麻愛は、麦茶一本で大興奮をしていたのに、いつの間にかそれは彼女の日常に溶け込んでいる。下呂の街で触れるものは、すべてが新しい経験だったはずだけど、麻愛はこの半年ですっかり空気に馴染んでいた。



「何か、変な感じだな 」


「えっ? 」


「明後日の今頃は、私はイギリスにいるってことなんだよねぇ。実感がわかないなー 」


「麻愛はイギリスに帰ったら、やりたいこととかあるの? 」


「そうだね。特にはないかな。あっ、帰ったらグランパ(お祖父ちゃん)が作った、クロックムッシュが食べたいかも。仕事が始まるまではグランパたちの家にいるから、暫くは食べ物には困らないね 」


 麻愛はイギリスに帰ったら、環境が整うまでは、恵倫子さんの両親 彼女の祖父母の家で暮らすことになっている。でも勤め先はロンドンにある病院になる予定らしく、環境に慣れないうちから初めての独り暮らしをすることになっていた。


「でもね、帰国が早まって一つだけ良かったこともあるんだ 」


「えっ? 」


「ママは、自分の遺志でO大学の医学部の献体になってるの。それは来年の春頃に終わるんだけど、私が日本にいるときだったら、グランパとグランマがママ(遺体)引き取ることになっていたから、そうならないだけでも良かったかもしれない 」


「そうなんだ 」


 恵倫子さんが献体になっている件は、初耳だった。

 医療従事者にとっては、献体になるというのは珍しいことではないのかもしれないけど、僕のような一般人からすれば かなりの大事に感じられる。

 だけど麻愛は淡々と話をすると、再び窓の外を眺めていた。彼女が、またこの風景を再び目にする日が来るのかはわからない。だから彼女は、この飛騨高山の美しく色付いた景色を、目に焼き付けているのだろうと思った。


「不思議だね 」


「……ん? 」


「私とコーセーの方が、稜子ママよりお祖母ちゃんに会ってる回数が多いんだよね。お祖母ちゃんは、稜子ママのお母さんなのに、全然お祖母ちゃんに会えてない 」


「まあ、それは、また確かに 」


「稜子ママは、寂しくはないのかな? それにお祖母ちゃんも…… 」


「それは、どうなんだろう 」


 父さんと母さんが下呂に移住すると決めたときの心境を、僕はキチンと聞いたことはなかったと思う。

 気付いたときには下呂に引っ越すよの一言で、僕はあっさりと転校をした。じいちゃんが急に旅立ってしまったから、下宿の管理はさておき、荒巻薬局の存続に関しては急を要しての決断だった。

 父さんにとって、下呂温泉は生まれ故郷だからともかく、母さんは都会育ちで縁もゆかりもない、知り合いだって誰一人いない、下呂の街へとやってきたのだから、その覚悟というのは相当なものであったに違いはない。 


「母さんは…… 」


「…… 」


「知り合いなんで誰もいない、全然知らない街で自分の存在を切り開いて、今はすっかりこの街に溶け込んでいる。父さんの生まれ故郷の下呂温泉に、医療従事者として骨を埋める覚悟で移住することを決めた母さんは、格好いいなって僕は尊敬してるよ 」


「そう。稜子ママは、侑哉パパのことが好きなんだね 」


「うん。きっとそうなんだろうね。父さんと母さんは、医療に対しての考え方が似てるんだと思う 」


「……私も、そう言う決断が出来る日が来るのかな 」


「えっ? 」


「あっ、ううん。やっぱり、何でもないっ 」


 麻愛は急に話を畳むと、暫く無言で川の流れを見つめていた。

 僕はこのとき、麻愛が何を考えているのか、全く見当がついてはいなかった。





◆◆◆





 とてつもなく重いスーツケースを相棒に、僕らは名古屋で新幹線に乗り継ぎをした。

 新幹線は都会と田舎街の風景を繰り返し、トンネルの度に耳がキーンと痛くなる。スーツケースが足元をドンと陣取っていたけれど、東京駅まではそう掛からないから、まあ許容範囲ではあるだろう。


「ねえ、コーセー 富士山(フジサン)はどっち側に見えるかな? 」


「えっと確か左側だったはずだから、もうちょっとしたら窓から見えるはずだよ 」


「そっか。今回は、絶対に見逃さないようにしないと。日本人の心の故郷だもんね 」


「そんな、急にオーバーな…… 」


 麻愛は、これまでに何回か新幹線に乗ったことがあるけれど、富士山は何だかんだで毎回見逃しているらしい。だから帰国する前に、しっかり目に焼き付けたいんだそうだけど、麻愛のそんな一連の発言に悲壮感などは片鱗もないように思える。


 麻愛は僕のことが大事だと言ってくれたけど、自分が医者として頑張る未来も大切にしている。だから帰国すること自体は満更でもないんだろうけど、僕としては複雑な部分もなくはない。


「コーセー お祖母ちゃんの家は、東京駅からは近いの? 」


「うーん、電車でだいたい三十分くらいかな。ただ乗り換えが二回あるから、スーツケースは結構ネックかもしれない 」


「そっか。ごめんね。どうしても船便に出来なかった荷物があったから、ラゲッジがパンパンになっちゃって 」


「つーかさ、スーツケースは中身は何が入ってるの? 」


「えっ、中身? それは、この前オーランドの学会で発表があったステント技術に関する臨床リポートの論文のコピーと、それから…… 」


 麻愛は指を折りながら、スーツケースの中身の説明を続けていた。後は以下省略にはなるのだけれど、大半は紙類のコピーばかりらしい。


「あっ、でも、コーセーがくれた かんざしは、手荷物にしたよ 」


「えっ? 」


「だって、万が一折れちゃったりしたら困るもん 」


 麻愛はそう言いながらリュックサックのジッパーを下げると、見覚えのある箱を見せてくれた。


「これだけは、ずっと肌身離さず持っていたいから 」


「あのさ、麻愛 」


「何? 」


「そのかんざしなんだけどさ、えっと、その…… それって…… 確か…… 」


「……? 」


 僕は言葉に詰まりながら、ふと思い出した疑問を麻愛に聞いてみてよいものか悩んでいた。

 麻愛は瞳にはてなマークを浮かべながら、こちらを見ていて、その僕のことを見上げるような仕草が心臓に悪い。


 だけど、次の瞬間……

 そんな僕らの残りわずかな甘いひとときは、あっさりと一時休止に追い込まれた。



「えー、お客様にお知らせしますー 」


「「……? 」」


「えー、お客様のなかにお医者様、もしくは看護師か助産師の方はいらっしゃいますでしょうか。もしいらっしゃいましたら、御手数ですがお近くの乗務員までお知らせください。えー、繰り返します。お客様のなかに…… 」


「「えっ? 」」


 僕の脳ミソがアナウンスの内容を理解するなり、鼓動は激しい動悸を打ち始めた。

 麻愛の引きの良さは、宝くじすら夢ではないかもしれない。よくドラマで耳にする、お医者さんはいませんかのアナウンスが、車内に流れてきたのだった。


「麻愛…… 」


「どうしよう 」


 麻愛は珍しく動揺の色を見せると、明らかに迷っているような素振りを見せた。車掌さんが助産師を求めているから、助けが必要なのは妊婦さんである可能性が高い。英国の医師免許は専門領域に与えられるから、麻愛は出産に関しては範疇外のことになってしまうし、何より十七歳のお医者さんという肩書きが、彼女の勇気を阻害するのだ。

 だけどもしこの新幹線に医療従事者がいなければ、急患の人は大変なことになってしまうかもしれない。

 麻愛はそのことも、十分に承知していたと思う。


「ねえ、コーセー…… 」


「麻愛、大丈夫だよ。僕は何も出来ないけど、君が医者の卵だって説明は全力でしてみせる。だから、取り敢えず様子を見に行こう 」


「うん。ありがとう 」


 麻愛と僕は手早く荷物を纏めると、近くにいる車掌に声を掛けた。もちろん最初は信じてもらえないから、僕はスマホでネットの記事を見せながら、彼女が世界的に注目されている神童であることを説明する。

 この前の村松先生みたいな援護射撃はないから、かなり苦労をするかとは思ったけど、スタッフ一同には、意外とすんなり状況の理解をしてもらえた。


 何両も車両を通り過ぎ、僕らは最後尾まで移動する。

 体調不良の妊婦は多目的室の中にいて、随分と苦しそうな呼吸をしていた。既に部屋の中には、出産経験のある看護師さんが看病にあたっていて、既に辺りは騒然としている。


「えっ? この娘さんが、お医者さん? 」


 看護師さんは妊婦さんの手を握りながら、麻愛のことを見つめていた。男の僕は状況が状況だから、彼女たちの側まで近づくことは難しい。

 助けてあげられないもどかしさが、僕の心を支配する。だけど麻愛は看護師さんの懸念を跳ね返すように、堂々とこう言い放った。


「私は、麻愛・マーガレット・御坂です 」


「えっ? 」


「臨床経験は殆どありませんが、私は医者です 」


「ええ、もちろんマーガレット・ミサカの名前は存じているけど、何で貴女みたいな人がこんな場所に? 」


「詳しくは後で説明します。取り敢えず、私も子宮口を確認します。車掌さん、清潔なタオルをあるだけ持ってきてください。それから車内にある医療器具は、全部貸してください。あと次に止まれる駅に、救急車の手配をお願いします 」


「はっ、はい。わかりましたっ! 」


 麻愛は冷静沈着に周りの人間に指示を出す。そしてそのあとは笑みを浮かべて妊婦さんに、

「大丈夫ですよ、頑張りましょうね 」

と優しく声を掛けていた。


 妊婦さん本人は言葉も発せないくらいに苦しんでいた。同行者の旦那さんに事情を聞くと、予定日は一ヶ月先で里帰り出産に備えて都内の実家に帰る道中だったらしい。だけど新幹線の中で急に破水したと思ったら、みるみるお産が進んでしまい、このような状況になってしまったとのことだった。


 新幹線は急遽、止まる予定はなかった三島の駅で、途中停車をすることになった。

 たまたま乗り合わせていた看護師さんと、もちろん僕も、クソ重い彼女のスーツケースと共に、一緒に新幹線から下車をする。プラットホームにはすでに救急隊も待機していたけれど、妊婦さんの出産はかなり進んでいたらしい。ストレッチャーで運ばれた妊婦さんはかなり憔悴した様子で、狭まる陣痛の感覚を必死に耐えている様子だった。


「……ここで産みましょう 」


「えっ? 」


 麻愛の思いきりの良い提案に、一同は口を揃えて驚愕していた。


「もう、頭が見えていますし、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくはありません。病院に到着するのを待つのは、難しいと思います 」


「ええ、私もその意見には賛成だわ 」


 タックを組む看護師さんも麻愛の意見に同調をすると、全員がすぐさま次の動きへと乗り出した。

 僕は何も出来ないので、妊婦さんを囲い込むバリケード係の一員として、ストレッチャーの周りをブルーシートで覆う係を志願する。


 三島の駅に着いてからは一時間、夕焼け空が眩しく僕らを照らす頃、大きな産声と共に小さな女の子が誕生した。





◆◆◆





 見知らぬ病院の天井は、少しだけ低くて落ち着かない。

 僕は新鮮な空気を求めて、病院の屋上のスペースを失敬していた。


 麻愛は救急車で母子が病院に搬送されるまで同行をしたので、僕も遅れてタクシーでスーツケースと共に追走してやってきた。

 窓から臨む辺りの景色は、既に日が落ちている。ベンチに頭をつけて空を見上げると、秋の清んだ空気が相まって星が瞬くのがくっきりと見えた。僕は新幹線の終電時間を調べてはみたものの、今から駅に向かったのでは間に合いそうにもない。 



「コーセー 」


「あっ、麻愛。終わったなら、迎えにいったのに 」


「ううん。私も少しだけ夜風に当たりたかったから。ちょうど良かったの。母子ともに、問題はないって 」


「そっか。それは本当に良かった 」


 麻愛は僕にそう声をかけながら、隣の席に腰を掛けると、パタリと僕の肩に身体を預けた。

 さっきまでは突然の出来事にバタバタするしかなかったけど、一度糸が切れてしまうと、ドッと疲れがきたらしい。 


「あのさ、麻愛…… 服が血だらけじゃない? 」


「あはは、ほんとだ。でもさ、コーセーもばっちり血が飛んでるよ? これじゃあ私たち、すっかり指名手配犯みたいだね 」


 麻愛はジョークを飛ばしてみせると、自分で自分の服を覗き込む。そして腕時計に視線をやると、ハアと一瞬息を付いた。


「お祖母ちゃん家、もう今日は間に合いそうにないね 」


「ああ。一応旦那さんから、明日の新幹線代と今日の宿代諸々は貰ったけど…… こうなったら、今晩は三島に泊まって明日の朝イチで羽田に向かうか。つーか、今からホテルって予約できるのかな? 」


 僕はスマホを取り出すと、あまり馴染みのない旅行サイトを検索する。飛び込みだからこの際、泊まれるのならばどこでもいい。一部屋取るか二部屋とるかは少し悩むけど、健全であるならば部屋は分けるべきだと思っていた。



「ねえ、コーセー 」


「何? 」


「部屋はさ、一部屋で良いんじゃない? 」


「えっ? 」


「もしホテルの人に何か聞かれたら、私は荒巻鞠子(恒星の姉)って言い張るもん 」


「はい? いや、でも、一応、そこはケジメを…… 」


「今まで一緒に暮らしてたんだし、二部屋取ったら勿体無いもん。それに私は独りぼっちは寂しいから  」


「ちょっ 」


 麻愛はそういって僕のスマホを取り上げると、あっさりとホテルのウェブ予約を完了させていた。 その宿は高校生の分際では絶対に宿泊することはないような高級そうな場所だったけど、一緒に泊まるなら一部屋分の価格だからプラマイゼロだと麻愛に無理矢理押し切られた。



「コーセー 私はね…… 成長してイギリスに恩返しができたら、必ず下呂の街に帰るから  」


「えっ? 」


「だからそれまでコーセーの腕の中は、私のためだけに空けておいて 」


「…… 」


 洋服越しに伝わる麻愛の体温は熱っぽくて、鼓動がこちらまで伝わってくるようだった。


 その多幸感を、僕は知りたくはなかった。

 この暖かさが、明日には僕の腕から すり抜ける。

 その現実は次の朝日とともに、必然的にやってくる。

 僕は急に物凄い寂しさを覚えて、思わず麻愛をギュッとしていた。


「僕は…… 必ず君を迎えにいく 」


「えっ? 」


「時間は掛かるかもしれない。でも僕もこれからも、麻愛の隣にずっといたいと思ってるんだ。だからそれまでの間、僕のことを信じて待っていて欲しい 」


「コーセー 」



 僕は今一度、麻愛の瞳の輝きを確認すると、彼女の唇にゆっくりと自分の唇を重ねた。


 そうだ。人生は何があるかわからない。

 だから、後悔するような選択はもうしないと決めたのだ。                                   

 今日は別れの辛さを噛み締めて、生命の誕生を間近に感じて、色んな覚悟という感情を味わうことになった気がする。







 この日が、僕と麻愛が一緒に過ごした、未成年時代の最後の夜になった。

 僕はこの晩の出来事を、生涯忘れることはないと思う。





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