【KIS§ICK】聖髪降霊の儀
誰も知らぬ国、誰も知らぬ刻
そこでは聖髪降霊の儀が執り行われていた
この儀式は戦へ参じる者の頭髪を燃やし、
戦死したるその者を、
ひとときこの世へ呼び戻さんとする秘術なり
――ある戦が終焉を迎えた
国は歓喜に沸き立ち、昼夜問わずの祭りが一週間続いていた
そんな中、城壁の外れにひっそりと佇む教会があった
そこには対照的に、顔に暗い影を落とした人たちが列を成している
戦死者の家族や恋人、友人たちの列である
彼の者たちは戦死者の頭髪を懐紙に包み、後生大事に持っていた
自分の番が来ると、その頭髪を術者へ託す――
戦うものは、その家族は。
どういう気持ちでこの戦争に臨んでいたのか?!
人が人を思い国を思う心が平和を作る、やさしい戦争の物語。
ひとつひとつの掌編が紡がれ見えてくる戦争の姿とは。
今まで読んだことのないような、感動的なやさしさあふれるファンタジー小説です。
1話は約原稿用紙1枚半とプチサイズの掌編連作。
どこからでも気軽に読んでいただける作品です。
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Kindle Unlimited会員の方は無料でお読みいただけます。
// 序章 //
2020/08/19 17:45
// 犠牲。それから、//
2020/08/19 17:47
// 戦争が分かつ、父と子 //
2020/08/22 08:06
// 弱き者でも国の礎 //
2020/08/24 07:40
// 敵将に敬意をはらいて //
2020/08/26 16:19
// その武器の罪は //
2020/08/30 07:24
// 白無垢の決意 //
2020/09/01 09:59
// 唯一の戦果 //
2020/09/04 20:36
// 死せる罪人の浄罪 //
2020/09/09 07:49
// スコップは剣よりも強し // ――名もなき英雄
2020/09/15 07:51
// 白眼のレミと隻腕のラー //
2020/09/18 07:15
// 軍師ファーラの志とは //
2020/09/21 07:37
// 終章 //
2020/09/25 07:50