前へ目次 次へ 79/501 風、つばさ~癒えぬ~ 裁判で勝訴しても。 終わりになることはない。 手足や凶器で傷付けられた体は治っても。言葉や苦痛によって刻まれた心は癒えを知らず。忘れようとするほどに、思い出してしまうんだ。金をどれだけ貰っても。時を戻してくれない限りは、印を焼き付けられたまま、残り続いてゆく。証拠がないものに対しては、相手が認めようとしないことで晴れぬものがある。僕は今までに受けたことを。僕はいつまでも憶えているだろうから。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆