前へ目次 次へ 72/501 風、つばさ~恋しい~ * 想い続けている人へ。 声を乗せて届けてね。 十二月を迎え、冬の寒さが強まってきたことを、手の痛みとともに感じているんだ。街のざわつきは静かになり、夜のネオンが美しく思えるようになったよ。空を仰げば星は見えなくて、真っ暗な布を広げたみたい。手を伸ばせば触れそうだと、思えるくらいだった。何度目かの季節をひとり、思い出の道を歩くんだ。僕にとって甘く切ない時の中で。君に会える日を待ち焦がれるから。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆