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風、つばさ〜父親も〜
父親だって待っている。
気付ければ愛がある。
母親に比べて恐怖や厳しさがあること、自分を想っているはずがない。仕事が大切で家族は二番に過ごすこと、言葉や暴力は痛みしかない。反抗の意思は強まること、関係は悪化へ進むだけだ。子供の頃は解らねど、大人な今は考えている。男性は弱さを見せまいと、本心を表には出せなくなっていた。冷酷で非情な奴に感じたけど、隠れ優しさがある。僕は少し許そうと、歩み寄ろうとした。幼き日みたいにと、笑い合えたなら。
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