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雨、なみだ〜延べる〜
手を差し延べるよ。
独りじゃないと。
滅多に人が来ぬ場所で泣き声を聞いて、心配になり探してみた。耳や心を澄ませ風の導きを受けて、見付けた姿には痛ましさがあった。膝を抱え地べたに座って、顔を上げようとしないね。涙が尽きるまで静かに守りして、落ち着いた時には助けるよ。何も知らぬけど力に成れたらとして、思い遣る優しさを向けたんだ。僕は敢えて尋ねはせず居るのみで、行動により孤独さを和らげてあげた。君に手を貸して、立つを支えるから。
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