336/501
雲、くろめ〜頭白く〜
二人で歩いていると、
何も考えられなくなる。
好きな人の横に並んで、何か話さねばと思っていた。今日も何か一つは印象に残ったことが有るはずで、次々と浮かべてみた。最近のニュースで自分が感じたことを聞いてもらって、普段のように討論するも良いんだ。静かな道を行くだけで、声を出せないまま着いてしまう。家はこっちだと手を振り分かれて、互いに背を向ける。僕は楽しく笑いたくて、焦るが余りに頭が白くなっていた。君に申し訳ない待たせて、悔やみ抱いたから。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




