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雲、くろめ〜下向き〜

 下を向き歩いていると、

 色々な物を見てしまう。


 悲しみや辛さを感じた時には、人の目が嫌で顔を隠して居るね。泣いたことを知られてしまえば、何を言ってくるか分からないんだ。気分のままに(うつむ)いて道を行くと、気付かなかった美しさに会えるよ。草花や小さな生き物たちが活動により命を繋ぎ続けていたんだ。土の上には多くの物が在ること、色や形の違う石や落ち葉も同じするよ。僕は時に探してみるんだ。孤独さや涙は忘れてしまい、発見の楽しさに染まっていたから。


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