315/501
風、つばさ〜葉落ち〜
秋の色になると、
落ち葉が道を埋めるね。
緑は日に日に枯れてゆき、風に揺られて地に落ちた。一枚また一枚と、木の枝から離れる。そして。空が見えてしまうほどに、寂しくなったよ。ああ。年の終わりの訪れが感じられ、早くも心は振り返るんだね。通い慣れた道を歩きつつ落ち葉を踏んで、割れる音を聞き流す。自然の物が奏でる音楽に思えて、一層と悲しくなった。僕は暗雲が迫るを目に天気の変わり易さは女心だと、急いで帰るよ。僕は下を向きしてたから。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




