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雪、いのち〜水子は〜
水子は世に生まれてこられず、
悲しい思うているんよ。
円空仏のある薬師寺に訪れて歩き回ると、石板に刻まれし詩が気になった。付近には供養のために母の像が在って、愛を感じさせてくれるね。視線を戻して読んでみれば、何と悲しいものなんだ。親の顔さえも見られず闇の中をさまよい、寂しくて泣けどもあやしてくれない。一つも知ることできずにどこへ行くのだろうか。僕は命を軽く見ている人たちに怒りを覚える。僕は育てられるようになるまでは繋がらないようにするから。
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