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雲、くろめ~見てよ~
頑張ってきたのに。
どうして……。
世界で一人しかいない母親に認めてもらいたくて、今日に至るまで励み続けたけれど。問題を起こした時のみ連絡が行って、悪いことだけを知られてしまうの。家に居ては何も変わらなくて、朝に覚め夜に眠るまで、常に近くにその目で、良いことや誇れることがあると知ってほしいんだ。自分が見たことは信じられるでしょ。僕は笑みを向けられて、幼き日のように誉められたい。僕は好きな人に言われると、伸びる子だから。
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