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ある世界のこと 4
「そして、ここに書き綴ることは続く。
そう、この出来事も、始まりがあり、ある終着地点まで続いたのだ。
死亡した男性を司法解剖にて、精密に検査しようとした。
すると、それをする者、しようとする者、全てが精神に異常を来すようになるという現象が起きた。
必ず、そうなるのだ。
男性の遺体は、冷凍保存され、
解剖は、必然的に、されないままになった。
これが、一つの国で、確かに起こったことのあらましだが、世界では、既に、もう1つ特筆すべき、あることが起こっていた。
AI(人工知能)による人類支配である。
世界において、人類はAIを作り出し、その可能性を無限に引き出そうとした。
結果、皮肉にも人類は自分達が作り出した人とは異なるモノに支配されてしまったのである。」




