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第四話

更新が遅くなりました。

スイマセンm(__)m





翌日、僕はいつも通り起きて朝食を食べて着替え、学校へ向かった。うん、気持ちのいい日だ。

―ただ…

「千里ちゃんがいるのはわかるけどなんで伊島先輩までいるんですか!?」

文句を言っているのは我が妹の雪音だ。まあそもそも僕にとってはなんで永峰もいるのかが気になるが…。

「私はできるだけ祐斗君の側にいたいからだよ!」

力強く断言したのは永峰。

「近い将来結ばれる人の側にいてなにか悪いのかしら?」

爆弾発言をしたのは伊島先輩。勘弁してください…。

「お兄ちゃん、この女の人たちって誰なの?」

妹の紅葉が聞いてきた。まあ家を出てすぐにこの二人がいたのだから当然の疑問だと思った。

「今僕の側にいたいって言ったのは永峰千里って言うんだ。まあ、クラスメートだ」

「へぇ〜」

「んでもう一人は伊島先輩。なんかいきなり付きまとい始めてきたんだ」

「それ、お兄ちゃんの身が危ないよね?さっきの発言といい…」

うん、そうなんだよね…。

「はあ…。時間なくなるし先に行こうか、紅葉」

「そだね、お兄ちゃん」

いまだに口論してる三人を置いて僕と紅葉は学校に向かった。




学校に着いて教室に入ったらいつもより少し騒がしかった。なんかあったのか?

「ねぇねぇ、昨日さ、この学校に来た人たち知ってる?なんか誰かを探すようにしてたって話だよ」

「あ、知ってる〜。たしか不良みたいな人でしょ?そしてなんかいきなり男子に殴りかかったんでしょ?」

物騒な話しだな…。

「そうそう!しかも殴られたのってあの香椎先輩でしょ?」

ああ、あの三年にモテてるって噂の先輩か。

ってことはだ。その不良とやらがモテ男に嫉妬して暴行を加えたってことだろう。

「でも今三年の男の先輩は大体が怪我をしたんでしょ?」

「大体って言うより香椎先輩が男子の中の最後だったらしいよ」

他の男の先輩はもう怪我したんだな…。

「え!?それってこの学年の男子も危ないんじゃない!?」

それ、僕の身が危ないよね?

「兄さん、今度は道路においてけぼりですか…」

「祐斗君、さすがに酷いよ…」

息を乱しながら雪音と永峰が来た。

「ああ、口論が長くなりそうだったからな。遅刻はしたくないから先に来た」

「り、理由が…」

「果てしなく正論なのが悲しいね…」

そうこうしてる内にチャイムが鳴った。それと同時に担任も入ってきた。

「みんな席に着いてね〜」

軽いように言ったのは担任の松上(まつじょう)千香(ちか)先生だ。髪は長く、顔立ちもよい。背は170cmくらい。ただ、いつも頬が緩み勝ちな先生だ。だからいつもなら少し話すだけだから頬が緩いのだが、今日は意外にも真面目な顔付きだった。

「みんなも知ってると思うけど昨日、ここから少し離れた所にある新塚高校の生徒による暴行がありました。被害者は主に男子だけなのでこのクラスの男子は祐斗君、君だけなので気を付けてくださいね?」

「はい、わかりました」

暴行か…。気を付けなきゃな。

「ちなみにこれ以外に連絡はないわよ〜」

いつものへにゃっとした顔でそれだけ言って教室を出ていった。

その後、クラスは先程の暴行事件の話題が上がっていた。

「どうしよう…。なんか怖いね…」

いや一番怖いのは僕なんだけど…。

「なにか怒りでも買っちゃったのかな…」

それはないと思うぞ…。…多分。

「兄さん…」

「僕は大丈夫だよ。だから心配すんな」

安心させるように僕は雪音の頭を撫でた。



結局その日は相変わらずの孤独感を感じながらも何事もなく終わった。

その帰り道。

「よう、そこの学生さん。ちょいといいか?」

なんかいきなりよく知らないゴツい人に絡まれた。

ちなみに今日は雪音たちとは別で帰っていた。

「なにか用ですか?」

警戒心を強めながら僕は答えた。

「いや、なに、お前を見てたらな…。急に腹立たしくなっただけだ!」

いきなり声を掛けてきた上にいきなり殴りかかってきた。うわ…、この人確実に噂の人だ…。

「おっと」

僕は彼のパンチをひょいと避けた。当たったら痛そうだな。

「へぇ…。お前、あの学校の中じゃやるな。今までは大体は俺のストレートでダウンしたんだけどな!」

ビュッ!

続けざまにさらに一発。

「くっ!」

苦し紛れでどうにか避けた。うん、今のは危なかった…。

「チッ!さっさと殴られろ!」

「そんなに殴ってほしい奴ならそいつはマゾだな!」

思わず勢いで突っ込んでしまった。

「む、それは確かにそうだな…」

納得したよこの人。

「って、んなこたぁどうでもいいわ!」

バキッ!

「ぐはっ!?」

喰らっちゃったよ。しかも頬に。

うん、痛い…。でも…、

「正当防衛だ」

ドカッ!

あ、鳩尾に入った。

「ぐふっ!?」

男はふらふらしてる。普通ならチャンスなんだが…。僕も痛くてふらふらしてた…。

「くそう、覚えてろ!」

よくありそうな捨て台詞を言って男は去っていった。

あー痛かった。



帰ったら予想通り雪音と紅葉に心配された。

「兄さん、大丈夫ですか!?」

「お兄ちゃん大丈夫!?」

「うん、大丈夫だよ」

はぁ〜。我ながら情けない兄だ。喧嘩して怪我して帰るって悲しいな。

「ま、まさかあの例の暴力魔に襲われたんですか!?」

雪音のやつ、相当パニックになってるな…。

「そうなの!?お兄ちゃん!」

これって正直に言った方がいいのかな…?

いや、ここまで心配させたんだから言った方がいいよな…。

「そうだよ。噂通りいきなり殴ってきたよ」

そう言った。二人の反応は…、

「よかった…。入院じゃなくて…」

「襲われたら入院決定って噂だったからね…。お兄ちゃんが無事でよかった…」

「ごめんな、心配させて…」

二人の話からすると普通なら大怪我で病院行きなのに無事だったのは僕が初めてらしい。運がよかったな、僕。



同時刻―

「すいやせん…、仕留めるのに失敗しました…」

祐斗を襲った男は目の前の一人の女性に頭を下げていた。

「やっぱり、私が行くしかないようですね…」

彼女はうっすらと微笑を浮かべながらそう言った。

「私は海ヶ崎高校に転校してその男を学校に来れないようにします。貴方は転校手続きをしておいて下さい」

「わかりました、お嬢」

彼が承諾して彼女の元から離れて彼女が一人になった時、

「楽しみです…。名前は確か…、旭祐斗様、でしたね。いえ、私は一年だから祐斗先輩ですね」

と、呟いていた。

お久しぶりです。アイギアスです。

前書きでも言ったように更新が遅くなりました。

今更ながらこの小説を読んでる人っているのかな…。

なんか不安ですけどめげずに頑張って更新します。


期待してる人は少ないと思うけど一応まだ続きます。

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