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最終話

放課後になり、僕は雪音と共に放課後デートに行く準備をする。けどこの時僕は忘れていた。

「させませんよ!祐斗先輩は私が貰うんです!」

「何を言ってるんですか!兄さんは私を選んだじゃないですか!」

「それでもです!というかもう祐斗先輩はみんなと付き合ってしまえばいいんですよ!」

「それじゃあ兄さんがただ女を侍らせてるだけじゃないですか!」

そう、今雪音と口喧嘩している桜と言う子がいるということを。というかなぜ桜がここにいるんだろう?いや、それだけじゃないね。僕は二人の姿を見て視線を移す。そこにも二人の美少女。まぁ永峰と伊島先輩なんだけどね。雪音と桜とは違い、口喧嘩はしていない。

「やっぱり、祐斗君のことは諦められないな……」

「そうね。せめて結婚はできなくとも側にはいたいわ」

「けど雪音さんとの関係も事実だし……」

「そうね。でも祐斗君の周りは女が集まるのもまた事実だから変な誤解は受けないと思うわよ」

永峰と伊島先輩は仲良く話していた。内容はあれだったけど。けど永峰は未だに諦めていなかったみたいだし伊島先輩はそもそもこの状況すら楽しんでいるように見える。いや、簡単に言うと伊島先輩も諦めていないんだなぁ……。

「全く……。これじゃ埒があきません。兄さん、今日は五人で行きましょうか」

雪音はどこか疲れた顔で僕にそう言ってきた。桜はニコニコ笑ってたけどその笑みが怖い!一体雪音になんて言ったのだろうか?ただわかるのは雪音から折れたんだろうな。

「はぁ……。雪音とのデートはまた別の日、か……」

僕はがっかりしながら雪音に近付く。桜も同時に近寄る。永峰と伊島先輩はさっきの雪音の発言からかまだフリーズしていた。まあそれも仕方ないかもね。

「え~っと、雪音さんのはどう受け止めればいいんですか?先輩」

「う~ん、とりあえずは真に受けていい。のかしら?」

……なんか伊島先輩が戸惑っている姿は珍しいな。普段は人を困らせることが多いだけに。永峰は永峰で混乱してるし。でも永峰の表情はどこか嬉しそうだった。

「やれやれ……。ま、このメンバーで出掛けるのも悪くはないかな」

僕は雪音を選んだけどやはりどこかで迷っているのかもしれないな。そう考えると最低だな、僕。

「兄さん……。すみません……」

雪音が頭を下げて謝罪してくる。けど僕は雪音の頭を撫で、にっこり笑う。雪音は頭を上げて僕を見てくる。そして僕の顔を見て同じようににっこり笑い返してくれた。

「いいよ。桜に何を言われて折れたのかは気になるけどさ」

「それは単にこのままだと折角の兄さんとの時間が潰れると思って諦めました」

僕が気になったことを雪音が隠さずに教えてくれた。また溜め息を吐いて下を向く雪音。その顔付きはやはり悲しんでいるように見える。

「デートは今度の日曜日にしようか。今日は単なる遊びとして、さ」

僕は雪音にそう声をかけた。すると雪音は顔を上げて僕を見る。その目は期待する目。僕はそれに頷き、雪音の手を掴む。そして鞄を持ち、いつの間にか教室の出口にいた三人の所に行く。

「待たせたね。じゃあ行こうか」

「「「「おー♪」」」」

僕が行こうと宣言したら雪音を含めた四人がとてもいい笑顔で返事をしてくれた。僕もそれに笑い、歩き出す。すると途中で隆輝と会った。隆輝は僕に気付き、近寄ってきた。

「なはは!やっぱこうなるわな」

隆輝は来て早々そう言ってきた。意味がわからなかった。思わずムスッとした僕に気付き、隆輝はすぐに説明をしてきた。

「お前が雪音ちゃんを選んだことは事実だけどやっぱり周りの子がお前のことを諦めるとは思ってなかったんでね。んで、やっぱり祐斗の周りにいたって予想が当たったというわけさ」

「………………」

僕は思わず隆輝の説明に目を見開いた。そして後ろの桜達を見る。桜は隆輝の説明に頷いている。永峰は顔を赤くしてる。伊島先輩はクスクス笑ってるし。そんなみんなを見て雪音はムスッとしてた。雪音もある程度予想してたらしいからかすぐに困り顔をする。僕はそんな彼女達を見た後にまた隆輝を見る。しかし隆輝はポンッと僕の肩を叩くだけ。

「ま、今日は楽しんでこい!」

そう言って隆輝は帰って行った。隆輝は勘が鋭いと改めて実感したよ。そしてなんでみんなで行くことを知ってるの?僕はたまに隆輝がわからないと思った。


隆輝と別れた後、僕達は街で遊んでいた。ゲームセンターに行ったり雑貨店に行ったり。雪音も乗り気じゃなかったのに今は楽しくみんなと話していた。僕も雪音同様に楽しんでいる。ゲームセンターではみんなとプリクラを撮り、雑貨店ではそれぞれが好きな物を買ったりして楽しんだ。だけど放課後だったためか遊んでたらすぐに暗くなってしまった。

「楽しい時間はあっという間、ですね……」

「だけど楽しかったなぁ……。少し遊び足りないけど」

「私もいい息抜きになったわ。明日からも頑張れそう♪」

上から桜、永峰、伊島先輩だ。三人も今日はかなり満足したという顔をしてる。その中でも雪音も三人と同様に満足した顔をしていた。こうして見てるとみんなで遊びに来たのは本当によかったと思える。僕は四人と同じように満足してるんだろう。

「楽しい時間なのは当然ですよ。なんせ自分の好きな人(兄さん)と出掛けたんですから」

雪音は突然そんなことを言った。それを聞いてた三人は頷いていた。雪音も頷き、笑う。

「兄さん、また出掛けましょう。二人でデートもしたいですがこの五人で出掛けるのもまた温かいですから……」

次は僕を見て言う。僕の意見を聞いているのだろう。僕は雪音、桜、永峰、伊島先輩を順番に見ていく。四人とも僕からの意見を聞きたいのだろう。真剣な顔をしている。僕は少し考え……なくても答えは決まっている。

「もちろんいいよ。僕も今日はとても楽しかったからさ。だからみんながよければ今度は時間を多めに取って集まろう!」

僕がそう言ったら四人ともしっかりと理解をしてそれはもう満面の笑みで返してくれた。その姿は春の桜、


そう、満開の桜のようにとても魅力的で思わず見惚れるほどの美しさだった。







fin……

どうも、アイギアスです。

ついにこの作品も終わりました。最後に相応しいかはわかりませんが最後まで読んでもらえたことにとても感謝しています。

なんとなくとある友人に勧められて始めたのですがまさか無事に終えることができるとは思っていませんでした。けれどこうして終えられてとても満足しています。

ある友人には感謝ですね。ですが何よりも読んで下さった皆さんに一番感謝しています。


どうもありがとうございました!

また別の作品でもお会いしましょう!


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