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第十七話

翌日。

僕は朝早く起きて朝食と昼の弁当の用意をする。これはいつもの朝だ。そして用意をしてたら紅葉と雪音が起きてきて三人で朝食を食べる。これもいつもの通り。しかし違うのは登校。

「お兄ちゃん、お姉ちゃん、今日は友達と学校に行くから先に出るね!」

紅葉は唐突にそう言って家から出る。不自然には見えないから本当のことだろう。僕と雪音はクスッと笑ってから準備をしてから家を出る。紅葉も恐らくだけど僕達に気を使ってくれたんだろうな。

ともかく家を出て鍵を閉める。確認もして歩き出す。

「んじゃ、行こうか。…………雪音」

「はい…………兄さん」

お互いに照れ臭くて目をそらしながらの会話だったが、しっかり手を繋いで歩く。その行為にも恥ずかしさがあったけど、お互いに目を合わせて笑う。

「兄妹でカップルなんて、やっぱりおかしいでしょうか?」

いきなり雪音がそう呟く。その顔は少し悲しそうだ。確かに学校に着いたら隠すのは無理そうだしね。

「普通ならそうかもね。けど世の中には他にもいるだろうから大丈夫だよ」

フォローになってるようで微妙な感じになってしまった。けどそれだけでも充分だろう。全く不安そうな顔をせず、堂々とする。それだけで雪音は「そうですね」と笑った。

「たとえ周りが何を言っても気にしなくていいよ。両想いであることに変わりはないんだしさ」

そう僕は断言する。

「ではその想いを私にもください、先輩!」

「うわっ!?」

急に桜が出てきたからびっくりした!雪音も驚いている。がすぐに、

「兄さんは私を選んでくれたのです。邪魔をしないでください!」

雪音は強く言う。そしておもむろに僕に抱き付いて来る。急だったから僕も反射的に雪音を抱く形になる。それを見て桜が固まった。

「むぐっ!私の先輩への想いは変わることはありません!だから絶対に諦めません!」

大声での発言は目立つ。むしろ傷付きながらもそこまで大声を出せる桜が凄いと思う。けど……、

「えぇっ!?」

「マジ!?」

と、近くにいた男子学生二人組(別校の)が驚いてこっちを見た。見せ物じゃないんだけど……。

「二股、二股なのか!?」

「スゲー。実際にいるんだな……」

なんかあらぬ誤解を受けていた。勘弁して……。

「そんなの知りません!兄さんの彼女は私です!絶対に渡しません!」

と、雪音も剥きになって言う。てか学生さん方、人のこと言えないけど学校は?

「今兄さんって言ったよな!?」

「まさか禁断の兄妹愛ってやつか!?」

おぉー!!と盛り上がる男子学生。と、互いに殺気放ちまくりの雪音と桜。これ、どうしよう?

「二人ともー。時間がマズイから行こうよー」

一応声を掛けてみた。すると二人とも僕を見て、

「そうですね。ではこの胸が残念な子を置いて早く行きましょう、兄さん」

と雪音。どさくさに紛れて桜を罵倒していた。

「誰が残念な子ですか!?」

「反応した時点であなたでは?」

剥きになって反論する桜に冷静に言う雪音。うん、怖いよ……。

と、こんな口喧嘩をしながら三人で登校することになった。口喧嘩してたのは主に雪音と桜だけどね。


余談だけどあの男子学生達はダッシュで学校に向かってたよ。めちゃくちゃ足が速かったな。陸上部の人達だったのかな?


どうも、最近眠気がヤバくて正直寝て過ごしたいアイギアスです。


冬は寒いです。雪はまだ降ってないのですが寒いものは寒いです。

まぁそんなことよりも何気にもう一年が経ちますね。一年は存外短いです。来年も健康で過ごせたら嬉しいです。


ではこれで。

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