第一話
正直言って文章力がないので駄作です。
それでもよろしければ読んでいただけたら幸いです。
更新日もいつになるかわかりません。m(_ _)m
春だ。入学やら卒業やらでとても忙しい時期だ。僕―旭 祐斗にとってはもう1年前に入学したので特には何も思わない。しかし2人いる妹のうちの1人である旭 紅葉が入学してくるので何もないわけではない。
ちなみにもう1人の妹は同じ学年にいる。旭 雪音という。
その雪音は今家で紅葉と2人で僕達3人が通う海ヶ崎高校へ行く準備をしていた。
「兄さん、お待たせしました!」
おっと、なんか説明してる間に雪音と紅葉が準備を終えたみたいだ。
「大丈夫だ。じゃあ行こうか」
「うん♪」
元気に返事をする雪音。対する紅葉は、
「だ、大丈夫かな…。うぅ〜、不安だよ〜…」
どうやら緊張してるらしい。当たり前かもしれないけど。
「大丈夫だよ、すぐに慣れるさ」
「そうだよ、紅葉。リラックスして行けば大丈夫だって!」
僕が優しく言うと雪音もそう諭す。
言い忘れていたけど2人は髪が短い。いわゆるショートヘアーだ。雪音は髪色が銀髪でとても綺麗だ。紅葉は赤い髪だ。こちらも文句なしに綺麗だ。雪音は出るとこは出てる。紅葉はまだそこまでじゃあない。ただ本人が言うには「姉さんが大き過ぎる」んだそうだ。よくわからないもんだな〜。
「忘れ物はないか?」
「うん、大丈夫…だと思う…」
恐ろしく不安な言葉だがまあ紅葉のことだ、大丈夫だろうと判断して家の鍵を閉めて、徒歩15分の学校に向かった。
歩いている時はに紅葉は雪音と話ながら歩いていた。出たときに比べたら少しは気が楽になったのか少しだけ緊張がとれたように見える。
少ししたら学校に着いた。そういえば僕と雪音もクラス発表があったな。
「じゃあまた後でな、紅葉」
「うん、また後でね、兄さん」
そう言って紅葉と別れた。
「んじゃ、僕たちも行くか」
「うん!」
そしてクラス発表の掲示板を見た。僕は…三組か。まあ全三組だから特に気にしないがな。
「兄さん、何組でしたか!?」
「ん?三組だけど?」
するといきなり雪音は体を震わせて、
「やったーーー!!」
なぜかめっちゃ喜んだ。
よく見たら雪音も同じクラスだった。
ちなみにこの学校はなぜか女子の比率がとても高い。たしか、2:8くらいだった気がする。しかも今年は1年生の入学した90人中たった10人しかいなかった。なんか悲惨だ…。違う意味で可哀想だ。
まあそう言いつつ僕がいる学年、新二年生なんか僕を含めてたったの5人しかいないからまだマシなのかもしれないけど。
「で、なんで喜んでんだ?」
「兄さんと一緒だから!」「そ、そうか」
なんでだろ…。なんか嫌な予感がしてきた…。
すると丁度その時に聞こえた。それは…、
「やった!祐斗君と一緒だ!」「いいな〜…」
今僕の名前が出たよね!?祐斗は他にいないし!
「はぁ…。とりあえず教室に行こう…」
「うん!」
こうして2人で教室に向かった。
そして教室に行く途中に友人の白上 隆輝と会った。
「お前、今年1年は大変だな〜…」
「え?」
いきなり言われたことに僕は変な声を出してしまった。
「いや、だって今年お前のクラスに男子はお前だけだぜ?」
「え、マジで!?」
男子が5人しかいないのはもう知っていたけれども、まさか1人になるとは…。
どこの拷問ですか…。
「なるほど…。兄さんはハーレム状態になるわけですね…」
「言っとくけどハーレムを築く気はないよ?」
「ん?そうなのか?」
隆輝…。お前は僕をなんだと思っていたんだ…?
「…ちなみに祐斗のファンクラブの会長は同じクラスらしいぞ…」
「…本当ですか?わかりました、気を付けます」
なんか目の前で雪音と隆輝がぼそぼそと話してる。
よし、ほっとこう。そう思って1人で自分の教室に向かった。
教室に着くとやはり、というか隆輝の話が本当だったらしく、男子がいない。ああ、ここで1年過ごすのか…。とても憂鬱になりそうだ。
「兄さん、置いていくのはさすがにひどいです!」
席に鞄を置いた時に雪音がやってきた。
「いやなんか隆輝と内緒話をしてたから邪魔をするわけにはいかないと思ってな」
「私と隆輝さんはそういう関係じゃないですよ!」
「え!?そうなのか!?」
「…うぅ…。兄さんに勘違いされちゃったよう…」
よくわからないけど落ち込んでるみたいだ。ただなんでかはわからないけど。
こんなやり取りをしてる時に、
「ねえ」
いきなり近くにいた女子に話し掛けられた。うるさかったのだろうか?
名前はたしか、水瀬 華奈だったはず。
「うん?華奈ちゃん、どうしたの?」
ああ、そういや水瀬は雪音の親友だったな。
「ちょっとね」
そう雪音に答えた。
「んで、なにか用か?」
「いえ、雪音のお兄さんはどれくらいのイケメンかと思って…」
いきなりすごいことを言われた。だけど僕は全然イケメンではないし、それなら容姿がいい隆輝の方がモテるだろう。
「嬉しい言葉だけど僕は全然イケメンじゃあないよ」
「え、何言ってるんですか!?兄さん!」
いやお前が何言ってるんだ?
「あなたは噂に違わない鈍感なようね」
微笑みながら華奈はそう言った。
なんでいきなり鈍感扱いをされているんだろう…。
「だって祐斗君はこの学校のアイドルみたいなものよ?前に軽音部のボーカルさんの変わりに歌った時の声で心を奪われた人も多いし」
ああ、この学年の男性ボーカル担当がライヴ前日に風邪で休んだ時のことか。あの時になんかすごい剣幕でベースとギターの子に頼まれたんだっけ。
「でも僕はあんまし上手くなかったよ?」
「即席であれだけ歌えれば充分すごいわよ」
華奈は本当にそう思ったらしい。しかし実際は音も外れたりしてダメダメだったんだけどな。
そして少し前の話をしてる時に担任となる女の先生が入ってきた。
「それでは席に座ってくださ〜い」
そう言われ、華奈は「また後でね」と言うと自分の席に戻って行った。
そして先生が話し終えると、教室の中が賑やかになった。これから始業式があるので体育館に移動しなければならない。
はぁ…。クラスごとに並ぶのとか嫌だな…。女子しかいないし。
「兄さん、一緒に行きましょう!」
「ああ、わかったよ」
「すごい嫌そうな顔をしてるわね…」
そりゃそうだろ…。なんせ孤独感半端ねぇからな。
そして始業式を無事に乗り越え、HRも終わったらやっと帰りだ。
「兄さん、一緒に帰りましょう?」
「ああ、そうだな」
特にやることもないしな。
「待ちなさい!」
するといきなり凛とした声が聞こえた。もとい、凛とした声で呼ばれた。
「あなた、祐斗君ファンクラブの許しもなくなに一緒に帰ろうとしてるのよ!」
いや、お前達も僕の許しもなくなに勝手にファンクラブとか結成してんだよ。頭が痛くなりそうだ。
「兄妹だから当たり前じゃないですか!それよりあなた達こそなに兄さんの許しもなくなに結成してるんですか!」
おー、僕と同じことを思った上にそれを言ってくれたよ。さすがだな、我が妹よ!
「そんなものを作るのならまずは私に許可を得てからです!」
あれ?
「なによ、妹なのに兄を愛してるの?ただのブラコンじゃない!」
えっと…。とりあえず…。
「喧嘩はやめろよ」
「はい、兄さん!では帰りましょう!」
「待ちなさいよ!まだ話しは終わってないわよ!」
騒々しいなぁ。
「祐斗君、このあと少し時間ある?屋上で話したいことがあるの」
うわ〜、全力で逃げたい。
「今全力で逃げたいって思ったでしょ!?」
涙目でそう言ってきた。
「人の心を読むなよ!?」本気で驚いた。
「そう思ってるってことは兄さんはさっさと私と帰りたいってことですよ!」
誤解を招くことはしないでほしいのだが…。まあいいや。どうせ一緒に帰るし。「くぅ〜、と、とりあえず絶対に来なさいよ!」
あ、諦めてなかったんだ。どうすっかな…。
まあ行くだけならいいか。厄介そうだったら速攻で帰ろう。
「わかった。行くだけ行ってやるよ…」
そう言うと彼女…、あれ?名前なんだっけ?まあいいや。とりあえず彼女は嬉しそうに笑った。代わりに我が妹は頬を膨らませていた。
「なるべくすぐに戻って来るな」
そう言ったらようやく「わかりました。では教室で待ってます」と言って渋々了解してくれた。とりあえずこの場はしのげたからよかった…。クラスメイトの視線が痛かったし。
ちなみに気のせいじゃなければ全員が好奇の目だった。はぁ…。クラス替えしたいなー…。これだと精神がもたないし…。
どうもはじめまして、作者のアイギアスです!
前書きでも申したように私には文章力がないので、知らないうちに間違ってるところもあると思います。
できればそういった点を指摘をしていただけたら幸いです。
果たして更新をするのだろうか…?自分でもわかりません!
祐斗「大丈夫なのか?この作品と書いてる作者は…」
(無視して)とりあえずよろしくお願いします。m(_ _)m