表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
数多ノ愛ヲ綴ル  作者: 千狂
10/31

似た姿

ゆっくりと扉を開けるかのように 少しずつ思い出す過去

梅の花に囲まれて考えてみたら 涙が滲みました


君と同じような人だったなんて思ったらまた

堪えきれない感情が溢れて 零れ落ちそうになった

いつか見た梅の花と今見ている梅の花

同じ梅の花なのに 一人で見るのは寂しいだけだよ

君と見るのもいいだろうね きっとそれは僕の幸せ


だけど思い出は 君じゃない


会いたいと思うと辛くなるから 全てに蓋をして閉じ込めたあの日

この香りと共に蘇る 開かないようにしていた箱が

長い年月の間に涙で錆付いた鎖を壊した 弾ける無数の過去


笑顔 笑顔 笑顔と時々の涙

苦しさに塗れた涙を無理やり笑った日もあったね

僕は覚えているよ 泣いた日だって大切な思い出だから

大切な思い出だとか言っても 思い出せば辛いだけの過去だけどね

笑えるようにもう一度 この箱を閉じてしまおう


新しい鎖 錠前 箱をグルグルと縛った


これで終わる? 僕の悲しみ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ