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似た姿
ゆっくりと扉を開けるかのように 少しずつ思い出す過去
梅の花に囲まれて考えてみたら 涙が滲みました
君と同じような人だったなんて思ったらまた
堪えきれない感情が溢れて 零れ落ちそうになった
いつか見た梅の花と今見ている梅の花
同じ梅の花なのに 一人で見るのは寂しいだけだよ
君と見るのもいいだろうね きっとそれは僕の幸せ
だけど思い出は 君じゃない
会いたいと思うと辛くなるから 全てに蓋をして閉じ込めたあの日
この香りと共に蘇る 開かないようにしていた箱が
長い年月の間に涙で錆付いた鎖を壊した 弾ける無数の過去
笑顔 笑顔 笑顔と時々の涙
苦しさに塗れた涙を無理やり笑った日もあったね
僕は覚えているよ 泣いた日だって大切な思い出だから
大切な思い出だとか言っても 思い出せば辛いだけの過去だけどね
笑えるようにもう一度 この箱を閉じてしまおう
新しい鎖 錠前 箱をグルグルと縛った
これで終わる? 僕の悲しみ