三話:いや~説明が多過ぎるな~。それに(以下略
題名通りです。
変なところがあるかもしれません。
そのため後で変えるかもしれません。
また、お気に入り登録してくれた方ありがとうございます。
オレが両親から魔法とか戦闘技術とかを習い始めて、2年が経った。つまり、生まれてから5年ほど経ったということだ。
オレは、神様から剣と魔法の才能をもらっていたためか、両親が驚くほどすごい勢いで技術などを習得していった。
例えば、今のオレはたいていの武器ならある程度使える。と、いってもオレの背丈と筋力にあったものでないと使えないが……。というより、これ、剣の才能というよりすべての武器に対する才能なんじゃないかと思ったが、どうやらこれは、父親の血か、転生したことの影響だと思われる。なぜなら、
適正な剣ならば、俺の技術は一流とまではいかないが、一流の少し下あたりだということらしい。五才で、だ。
うん、こわいな。もしオレが他人で、五才にして一流に近い剣の技術を持ってたら怖がるよ。うん。
魔法についてはいろいろ面倒だから、また後で。
それで、だ。
色々と母さんと父さんに習いながら過ごしていたある日のことだった。
いつものように体力づくりの一環として行なっている家の外周周りを終え、家に帰って来た。
と、玄関に誰か知らない人がいた。どうやら、父さんたちと何か話しているっぽい。なんだか内緒話ぽかったので、隠れて耳を澄まして聞いてみると、
「お願いします!!我々も、中立であるということをねじ曲げるしかなかったのです。
それに……。いえ、何でもありません……。とにかくお願いします!!もしダメでしたらこちらとしても強硬手段を取るしかなくなってしまいます」
ふむ、どうやら知らない人は永久中立王国イクォルリーの役人さんのようだ。
なぜ分かるかというと、中立である、と言っていたからだ。
この中立というのには長い歴史がある。
そもそも、今オレ達が暮らしている世界“アスガルズ”にもともと人間はいなかった。この人間というのは人の形をした種族という意味で、エルフやドワーフなども含む。ところがあるとき、理由等は定かではないが異世界の人々がやって来た。
その集団のリーダー格の人は、自分たちと同等近くの知能を持っている者はいないと思っていたそうなのだが、実際にはいて、どうしようかと迷ったそうだ。
ある者は、魔物だといい排斥を進言し、ある者は、同等の知能を持っているなら仲良くやろうといった。
結果、そのリーダー格の人が出した結論は、中立という選択だった。
そうして、排斥を唱えるものは去ったが、その後そのリーダー格の人を王とした国、永久中立王国イクォルリーができたのだった。
ちなみに余談だが、排斥唱えた人たちはグォルランド帝国を作り上げたとのこと。
そうして、今も中立を守って来ていると思われていたが、実際はそうではないらしい。
まったく、何によっておびやかされているのかは知らないが、オレの父さんとかを巻き込まないでくれよ。と、長いこと回想にふけっていた所為で、話は終わっていたらしい。いつの間にか居なくなっていた。
玄関に行くと父さん達が待っていた。
「ルシア、突然だが、父さんたちは、鬼ヶ島に行かなくてはならなくなった。今回はお前を連れていけそうにもない。だから、ジンのところに行ってくれないか?」
「えっ!」
はっ?なして?どゆこと?
「お、お父さん。ど、どうしていくの?前は鬼ヶ島にはいかないって言っていたよね?」
「実はだな、色々あってな、行かないといけなくなった。今回は、各国の軍がでてさらに冒険者も募るそうだ。だから、お前を連れていけそうにもないんだ。すまんな」
「どうして?父さんだってすごいって言ってたよ。僕も一緒に行って戦うよ」
「そういうわけじゃないのよ。いくらルシアがすごくても他の人が認めるとは限らないのよ。そして、その人たちがあなたに何かするかもしれないでしょ。私たちはそれを心配しているのよ」
そうなのか……。いやはや、そこまで考えてくれてたとは……。
まぁ、普通五才にすごい力があるとは思わないよなぁ。
そ、それに、もしオレになんかあったら……。うん、地獄になるね。ブルブル。
仕方ない。
「わかったよ。ジンさんの所ってことは、久しぶりにリヴに会えるんだよね?楽しみだなぁ~」
そう言って納得をしているようにして、とりあえずオレは家に入った。
今現在この世界に唯一見つかっていて、オレ達が住んでいる大陸、グレブリフス大陸には唯一魔物が収める国がある。
その国は、オレが生まれて1年ぐらいしたときにできた。
当時あった小国を鬼たちが襲い、自分たちの国と宣言したのだ。そのときに、周りにある国に
自分たちで暮らしていくため手出しは無用。
こちらからも何もしない
と使者を送ったとのことだ。
しかし、周りにある国はその使者(もちろんその使者は鬼だ)を殺し、逆に攻めたそうだ。
だが、結果は惨敗。今まで、統率などされることがないと思われていた鬼たちが、見事に統率され、まるで人のように戦ったという。
その戦で、多大な損害をした国はそれ以降攻めなかったが、今回冒険者などすら動員して確実に滅ぼすみたいだ。
ちなみに、鬼というのは、ゴブリン種、オーク種、オーガ種のことだ。通常はゴブリンたちは魔物として扱われる。しかし、知能が人並に高いものは魔物排斥主義の国以外では魔族と呼ばれて、人と同じように扱われる。今回の場合は、鬼たちのリーダーである、鬼皇帝は魔族として扱われるのだが、他のゴブリンとかが同じように扱われない。
しっかし、オレとしては、10年に1体しか現れないという、王種を見たかったのになぁ。あ、王種というのは読んで字のごとく、その種族の王となるべく生まれたものだ。
思考は人並み(この場合は褒め言葉)。身体能力も同種と比べると数段上。それに、同種、下位種族に対する絶対的なカリスマがある。
もし、絶対的なカリスマがなければ、鬼ヶ島は出来なかっただろう。
さて、父さんから鬼ヶ島に行くという話を聞いた日は既に過ぎ、その日から3日後、オレは、庭にある森に来ていた。
何故来たかというと、ここに転移門があるからだ。
転移門というのは、行ったことがある場所で、そこに転移門があれば転移ができる門のことだ。複数人が同時に移動することもできる。ほぼどこにも作ることができるが、管理するのが大変なことと作るのには1流の技術がいるため、あまり作られていない。
だが、母さんという魔法に関しては右に出るものがいないと言われている人がいるため、庭に設置されてある。
オレは、まだジンさんたちが住んでいるヤーライの森に行った事がないため、父さんと母さんが一緒についてきてくれる。
「ルシア、あっちでも鍛錬は忘れずに続けるのよ?たしか、ジンにはあなたより2つ年上の息子がいたはずだから、その子と一緒にするのがいいかもね」
「うん、わかったよ、お母さん」
「あ、あとそうね。あっちで、新しい大系のことも教えてもらうのもいいわね。私は行ったら、まずリヴ成分を吸収しようかしら」
お母さん、そんな成分は人には存在しないぞ。とはいえ、口には出さない。いや、出せない。いくらオレだからといって、オレより愛されているリヴのことに口を出したら……、ね。わかるよね?
「それじゃあ、いくぞ、ルシア。転移、ジンの家」
おいおい、父さん。そんな単語で行き先を設定してあるのかよ。
いやはや、そこはなんかいい感じには出来なかったのか?
まぁ、いい。
さて、着いたら久しぶりにリヴに会えるんだ。
まったくもって楽しみだ。
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