プロローグ ジョニアス2世
サボテン、アフリカに主に生息し、2000種類以上の種類があり、サボテン、シャボテン、カクタス、仙人掌、覇王樹、、、さまざまな別名がある多肉植物。
俺は、サボテンを愛して13年、28歳独身サラリーマン、水原 流輝。
少ない給料で払っている1LDKの数少ない一部屋はサボテンで蹂躙されるが気にならない。
それが、俺の日常だからだ。
そして俺は、この部屋で、1週間の楽しみの霧吹きを行っている。
「水だぞ~ジョニアス~」
俺はサボテンに名前をつけている。
今水をあげているジョニアスは、俺のサボテンの中では新入りだ。
「しかし、ジョニアスは何の種類のサボテンなんだ?」
ジョニアスは、会社の同期から1ヶ月前に誕生日プレゼントにもらったため、何の種類かわからない。聞いてみても忘れてしまったみたいなのでしょうがないから行きつけのサボテン店で探す予定だ。
霧吹きが終わってから鍵、スマホ、財布を持ち、マンションを出る。
サボテン店は家から徒歩2分もしない。実は言うとこの店が近かったから今すんでいる家にした。
「おう!兄ちゃん!またきよったか!」
おれが入店すると店員のおっさんが話しかけてくる。
この人は俺のサボテンオタクの仲間でお互いインターネット等でサボテンの自慢話などを報告しあっている。
軽くサボテンについて話し合ったあとサボテン店でジョニアス2世を探す。
「こいつか~?いや違うな。」
「ガッシャーン」
店の入り口からトラックが入ってきた。
トラックに乗ってる人を見ると目が白目になっている。まったく、何があったんだか。
一秒もたたずに俺はトラックに吹き飛ばされる。
「あっ、、、」
そして同時に吹き飛ぶ瓦礫のなかからジョニアスににたサボテン、ジョニアス2世を見つける。
見つけると同時に、水原 流輝は猛烈な痛みと共にこの世を去った。