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プロローグ リナと草神と彼

前のサボテン生の話とはまた少し違うけど、前半はほぼ同じだと思います。いいねと評価お願いします。


 「いいじゃん!こいつ!マジで最高www」

天界で草神はゲラゲラと笑う。

 草神は草魔族の始祖となる神で、10ある始祖の神になかでも1番自由気ままで、お調子者だ。

 姿は青年のような背格好で顔は超がつくほどイケメン。

 そしてその顔を崩しながら笑って見ているのは地面に設置されたとんでもなく大きい鏡。

 そこにはサボテンにニタニタしながら水をかける男の姿が。

 「名前をつけるとか、wwwしかもこんな大量にwww」

 笑いすぎて草神は腹を抱えて鏡の横に突っ伏し笑い転げる。

 「もう、お召し物が汚れますよ!誰が洗うと思っているのです?」

 しばらくすると使えている神が替えの服を持ってきながらよってくる。

 「だって、、、wwwこいつ最高wwwリナちゃんもちょっと見てみなよ!」

 リナと呼ばれた神は仕方がなく鏡を覗く。

 「これは、、、」

 リナはとても複雑な顔をして鏡を見る。

 「マジで最高じゃね?くそウケるんだけどwww」

 「人の趣味を馬鹿にするものではありません!」

 きっぱりと言うと草神はムッと押し黙って静かになる。

 これ以上笑うとリナが本気で怒るとわかったからだ。

 「じゃあさこいつ転生させね?」

 「はぁ、転生はあなたの司る草魔族だと1000年たたなければ再び行使することはできないんですよ?」

 「いいじゃん別に!使わなきゃ損でしょ!」

 「またそういって、、、本当にどうなっても知りませんよ!」

 「おっ!ちょうどバスが突っ込む!」

 鏡には男のいる店にバスが突っ込むシーンが映っている。

 そう、この鏡は異世界の地球という星で起きている事象を映しているのだ。

 「おぉー突っ込んだ突っ込んだ!」

 「よろこばない!」

 パシッ!という音とともにリナ草神の頭をはたくがそれに動じず草神は鏡に手を伸ばす。

 「よいしょっ」

 鏡に手が触れると抵抗なく、水に手を沈めるかのように草神の手は鏡に深く沈んでゆく。

 「おりゃ!」

 草神はおもいっきり手を引き上げる。

 そして草神の手には淡い緑色の石が握られていた。

 「これは、、、綺麗なヒスイ、、、草魔族にとても適正が、、、」

 リナが石を見つめながら言うが草神はそれを遮る。

 そんな話しは自由気ままな彼にはどうでも良いのだ。

 「そんなこといいから、それより、こいつの肉体を見つけないと。」

 「このエルフの肉体にしましょう!絶対!彼は私以上の才能持ってます!」

 興奮するリナを横目に見て草神はニッタリと笑う。

 「でもさぁ彼はサボテンが好きだったよねぇ。」

 リナの顔はその言葉を聞きだんだんと青くなっていく。

 「まさかですけど、、、」

 「そのまさか!サボテンにしてあげたらいいじゃん!」

 「馬鹿なこと言わないでください!彼には適正があるんですよ!」

 「じゃあサボテンでも大丈夫だよ!えい!」

 草神は石を別の鏡に投げ込む。

 「ポチャン!」

 石は抵抗もなく鏡に落ちてゆく。

 「あぁ!」

 リナは石を追うように投げ込まれた鏡を見るが、鏡に映っていたのはサボテンと石が融合する姿。

 「あぁ、、、」

 リナはあからさまに落ち込む。

 「じゃぁ転生スキルそっちでよろしく。10年ぐらい寝てくるわ!」

 「ちょっと草神さん!」

 リナは草神がいたところを振り替えるがそこには木の葉が一枚舞っていただけだ。

 「全く、自由気ままな人、、、いや神か、、、、、、」

 それからしばらくリナは項垂れていたが気合いを入れて起き上がる。

 「かわいそうだし、サービスしちゃおっと!」

 リナはそう言いどこからともなく液体のはいった小瓶を2つ取り出す。

 「まぁ、片方は私のスキルだし、神の違反はしていない、、、」

 不安そうにリナは小瓶を開け液体をすべて鏡に流しこむ。

 「頑張ってね!」

 リナは微笑みサボテンを見つめた。

まだエピローグ続くよ。

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