紹介
そのまま歩き続け、しばらくすると見覚えのあるような建物が見えてきた。
勿論、僕はこの世界に来たばっかりで、どの建物も初めて見るものだが、それでも既視感を覚えるのは、おそらく元の世界で似たような建物を見た事があるからだ。
これは、この身体────今の僕の身体は元の世界の身体ではなく、異世界に来て何故か別人の身体になっていた────の隠された記憶とかではない。僕の記憶だ。
僕が見ている建物はおそらく学校だ。
学校校舎が立ち並んでいる。
大学内のような運動公園のような、広く立派な敷地で、簡略化したら漢字の凸で表せるような中学高校っぽい校舎が並んでいる。
大学っぽいのに。他にも大学のような建物も並んでいるが、学校校舎が多くて、凸の方が目立っている。
「…………学校?」
と呟くと、門番がそうだと頷いた。嫌な予感が頭をよぎる。
逃げようかと思ったら、「まあ、待て」と門番が口で制した。
「お前はこの街で働いていく算段とかあるのか? 何も持ってない。この街に来るのも初めて。一文もない状態で、どうやって食べていくつもりだ? 俺は今からお前に働き口を紹介してやるだけだよ」
「なんで学校? 他になかったの?」
「学校で働くのは嫌か?」
「別に嫌じゃないけど…………なあ、もしかしてだけど」
僕は一旦言葉を区切り、辺りを見渡す。周りには学生と思しき青少年たちがたくさん歩いている。
偶にこちらを訝し気な目で見てくる者もいるが、基本的には元の世界とほとんど変わらないような学生達だ。
一人で歩いていたり、友達と楽しそうに談笑しながら歩いていたりしている。
どう見ても普通の学生だ。陽キャオーラを巻き散らしてるところなんか特に。
なんか腹立ってきた。
挫けてもきた。
「…………もしかしてだけど、ブルドッグみたいな老婆から呼ばれたりした?」
門番はすぐには返事をしなかった。が、いよいよ目的地らしき建物に入ると、
「そうだよ。察しがいいな。ブルースキン氏から呼ばれたんだ」と諦観したように笑う。
そのまま歩き、豪華そうな扉の前に立つ。
マホガニー製っぽい扉の上には札が貼ってある。
理事長室と表記された札だ。
明らかに日本語じゃないのに読めるのは異世界あるあるだから気にしない。
その扉の前で門番がノックをする。返事が聞こえると、
「失礼します」の一言で部屋に入る。
僕もそれに続く。
中には案の定、見覚えのあるクリーチャーもとい老婆が椅子に腰かけていた。
「思ったよりも早かったね。待ってたよ。命の恩人くん」
◆
豪華な室内。
元の世界の理事長室と変わらない内装。
その部屋の中央に陣取るブルドッグみたいな顔をしたババア。
略してブルババ。
ブルババがシニカルに笑いながらこちらを値踏みするような目で見ていた。
それで僕はこの門番がこのババアの息のかかっている奴である事を悟った。
臭い服をくれたのも、こちらを変に警戒しなかったのも、このブルドッグみたいなババアが全てそうするよう仕向けた事だったのだ。
おそらくは僕をここに連れてくる為の企みだ。
「よくやってくれたね。感謝するよ」
ブルババは門番にねぎらいの言葉を掛け、
「それじゃあもう役目は終わりだ。すまないが出ていってくれ」
「分かりました。それでは失礼します」
鎧姿の門番はブリキの人形みたいな畏まった態度で頭を下げ、そしてこの部屋から立ち去る。
僕はブルババの居る部屋に取り残されてしまう。
「やぁ、こんな形ですまないね。できればきちんと礼をしたくて────、」
「何が目的だ?」
ブルババの言葉を遮り、僕は詰問する。
「わざわざ門番に、自分の存在を隠すよう命令してまでここに連れてきた目的は何だ?」
「命の恩人にきちんと礼を言いたいと思うのはそんなにおかしな事かい?」
「自分の存在を隠してまで行うのは充分おかしな事だろうが」
「それもそうさね」ブルババはあっさり僕の言い分を認め、
「あんたを手元に置きたいからさ」
これまたあっさりと白状した。
「あんだけたくさんいた盗賊団をあっさり片付けられるあんたをスカウトしようと思ったんだよ。優秀な人材はいくらいても困らないからね。変態的な恰好をした男が来たら、できるだけこっちの事を悟られないようここに案内してほしいって門番に伝えておいたのさ。なんだかアタシの事を避けてる節があったし」
確かにブルババの事は若干避けてたと自分でも思う。
最初の出会いが腹立たしかったせいもあるが、今にして思えば、この老婆にはただならぬ雰囲気がある。洞窟内で遭った盗賊とは違って、ガチのやつだ。
いや、あっちもガチだと思ってたけど、記憶にあるやつと見比べると雲泥の差だ。
このババアはなんというか腹黒い。
松崎し●るの肌くらいにどす黒い。
こっちが色々考えて動いても、大局を見れば全てこのババアの手のひらの上でダンシングしてたみたいな事がありそうだ。
そういうのを無意識ながらに感じ取って、本能的に避けたんだと思う。
だからさっさと退散したし、その後も数時間、この街以外にどこか行ける場所はないかと森の中を右往左往、彷徨って時間を浪費してしまったのだ。
ま、こうして結局、捕まってしまった訳だが。
「安心してくれ。アタシは別に何も企んじゃいないさ。まだ、今のところはね」
それは逆に言えば、今後は企んでいくつもりって事になるんじゃないか。
僕はブルババの顔を見、考える。
なんという醜い顔。
見れば見るほど腹黒そうなババアだ。
こんな顔で、更には権力を持ってそうな身分という事は、かなりやり手のババアと思っていい。
間違いない。
対する僕は。小学生だんすぃにババ抜きで惨敗し、ざぁこざぁこと煽られて、マジ泣きした事もあるよわよわ交渉力の持ち主だ。
そんな水換えで死んじゃうメダカの稚魚よりもクソ雑魚メンタルでもある僕が、こんなラスボス級を越えたデバック級のババアに勝てるわけがないので、こういう時は、三十六計逃げるに如かず、という訳で逃げようと判断する。
ブルババの事は信用できないと結論付けて、その旨を伝える。
「やっぱり駄目だ。僕はあんたを信用できない。正直、どんなに警戒しようとあんたに悪だくみで勝てないと思う。何をしようとあんたの手のひらの上で踊ってしまう自信がある。だからやめとく。あんたが何を頼もうとするのかは分からないが、僕はあんたを信用できないから、引き受けない。確かにあんたにとって僕の強さは魅力的かもしれないし、あの手この手で篭絡してくるんだろうと思うが無理だ。僕はあんたを信用できない。だから引き受けない。これはもう決定事項だ。天地がひっくり返ろうと変わらない確定事項なんだ。悪いが僕の事は諦めてくれ」
一息。そして、
「だから帰るわ」と言い残して、その部屋────たしか理事長室だっけ────を退室しようとする。
と、ブルババは、
「ちょっと待った。おーい。入っておいで」
僕にではなく、扉の外に向かって、しゃがれた声を掛ける。
すると、扉から軽やかなノックの音が聞こえ、ガチャリと開かれる。
「失礼します」そう言って入ってきたのは五人の少女達。
いや、美少女達だった。
五人とも驚くほどに容姿が整っており、足も長いし、顔も小さいし、すごく可愛い。
一人は前髪で顔の大半が隠れているが、それでも、ゴスロリ女子と男の娘の違いさえも瞬時に見抜ける僕の慧眼を持ってすれば、彼女が美少女である事は疑いようもない。
一人は可愛いというよりカッコいい美人さんタイプで、魅力的。
一人はジト目気味だが、だからどうした。素敵過ぎる。
一人は明らかに不機嫌そうだが、蹴られたら気持ち良さそうなので問題ない。
一人は普通に可愛い。唾を吐き掛けられたい。
五人の容姿をじっくり堪能、じゃなくて確認した後、僕は「このコ達は?」とブルババの方を向いて尋ねる。
「あの馬車に乗ってたコ達だよ。あんたにはこのコ達のボディガードになってもらいたいんだ。ほら、盗賊に襲われただろう? だからさ」
「おいおい。一体何を言ってるんだ」
と僕は肩をすくめながら言う。
「僕の言う事は聞いてなかったのか。僕はあんたの言う事は聞かないって言ったんだ。耳が遠いのか。ならもう一度言ってやろうか。僕は、あんたの、言う事は、聞かない。どうだ。分かったか。僕はあんたの事が信用できないから、あんたの頼みは引き受けられないと言ったんだ。別にこのコ達に不満がある訳じゃない。あるとするなら、あんただ。あんたに不満、というより原因、問題があるんだ。別にあんたの事が嫌いとかそういうのじゃないんだ。というか好き嫌いの感情を持つほどの付き合いがある訳でもないしね。確かに生理的に厳しい面もあるが、それはまぁ些細な問題だ。そういうのじゃなくて、もっとこう根本的に、あんたには付き合えないと本能が叫んでるんだ。獣のように叫んでいるんだ。だからあんたの頼みは引き受けられない。たとえこの五人がどれだけ盗賊に狙われていようと、僕は僕のことが大事なんだ。他の何よりもだ。普通そうだろう? 僕は自分の身を護る為、あんたの傍にはいられないと思っている。だからあんたの頼みは引き受けられない。もう何回言うんだろうね。でも、理解してもらうまで、何度も言うしかない。だから言うよ。僕は、あんたの頼みは引き受けられない。従って、僕はこの五人のボディガードはしない。引き受けない。分かったか? 引き受けないんだ。これ以上言わせないでくれ。頼むから。僕は、あんたの、頼みを、引き受けないんだ」
「護衛するにあたって、五人と一緒に住んでもらいたいんだが」
「引き受けよう」
僕は即答した。
◆
直後、反対の声が上がった。
「嫌よ、こんなヘドロよりも臭い奴があたし達のボディガードなんて、絶対っ嫌っ!」
反対意見を出した少女は、ガラスみたいにキンキンした声を荒らげ、地団太踏みそうなくらい憤慨していた。よくもまぁ、この一瞬で感情を荒立てられるものだなと感心したくなるほどの憤慨っぷりだ。台本でも用意してたのだろうか。
激おこ少女は続けた。
「こんな将来実の娘から童貞扱いされそうな奴に四六時中付きまとわられるとか絶対お断りですッ!」
どんな奴だよ。
「…………まぁ、わたしもかなぁ」
と、最初の一人ほど強くはないにせよ、普通に反対する者もいた。
続いて、その隣でメタラーかよって感じにブンブンと何度も首を縦に振って反対する貞子っぽい娘もいた。
ちなみに一番強く反対する者が、入室した時から既に不機嫌そうな少女。
普通に反対する娘は普通に可愛い少女。
黙ってヘッドバンキング首肯を繰り返す娘は前髪が長いメカクレ少女だ。
残り二人、宝塚系イケメン美女と小柄系ジト目の少女は内心どう思ってるかは定かではないが、表立って反対するそぶりはみせなかった。
「三、二で反対多数。よってそいつのボディガード就任はなかったという事で。はい、おしまい。ありがとうございました」
そう言って、無理やり話を終わらせようとする不機嫌娘。
最初から話を聞く気がないのが丸わかりだ。
どう見ても隠す気もないし。
チャラ男の下心かよ。
「まぁまぁ待ちな。ヤオ・ワン」
ブルババが笑って不機嫌少女を宥めようとする。
「こいつの実力は折り紙付きだ。アタシが保証する」
盗賊団目の前でぶっ飛ばしたから、ブルババの目はもう誤魔化せない。
だが、他の五人はどうだろう。
馬車の中に居たという事なら、僕の戦いをその目で見たのではないか。
「理事長の保証なんて知りません。どうせコネと顔で選んだだけの男娼でしょう」
どうやら見てなかったようだ。
そういえばブルババのいなかった方の馬車にはバリアが張ってたような気がする。
手がバチってなった覚えもある。
もしかするとそれ関係で馬車の中から僕の戦いが見えなかったのだろうか。
それとも、先程まで僕が葉っぱのマスクで顔を隠してた関係だろうか。
ほぼ全裸のマスク男とお父さんよりも汚くてお父さんよりも臭い作業着の男がイコールで結びついてないのか。
どちらにせよ、ヤオ・ワンと言われた少女には、異世界チートの僕の強さが分かってないようだ。
てか、男娼扱いって。
どちらも苗字みたいな名前のくせして酷い少女だ。
「男娼扱いは酷いんじゃない?」
とヤオ・ワンの隣にいた少女が言う。
こちらは比較的普通なコだ。
お姉さんっぽい雰囲気の彼女。
一応このコも反対していた筈だが……。
「いくらお仕事でもこんな汚物の夜伽なんて、人間やめない限り絶対無理だよ。いくらなんでも失礼過ぎるって」
「その発言はアタシに失礼だとは思わないのかい、クリネ・ヨヨ?」とブルババが目だけ笑わずにツッコむ。そのツッコミにクリネ・ヨヨと呼ばれた少女は、慌てて頭を下げる。どうやら素敵な神経をお持ちのようだ。
「……ったく」
とブルババはジジイの痰みたいな悪態を吐きつつ、
「とりあえずこいつのボディガード就任は決定事項だ。今更覆らないよ。これはあんた達の意見を聞く為に開かれた面談じゃなくて、既に人事が決まった後の互いの顔合わせの為の面談なんだ。我儘を言っても知ったこっちゃないよ」
反対派筆頭のヤオ・ワンが苦虫を噛み潰したように顔を歪める。
感情が表に出やすいタイプだ。
それからヤオ・ワンはぐぬぬとしかめっ面で理事長を睨みつけた後、すぐに視線をこちらに向け、
「あんたはどうなのよ。最初、理事長の事が信じられないからって無駄に長い口上垂れ流してたじゃない」
「ああ、あれは前振りみたいなもんだから」
ギャグの基本。お決まりの流れみたいなものである。例、押すなよ押すなよ。
「意味分かんないんだけど」
「あんま気にしなくていいよ。とりあえず僕はもうかなり乗り気になっちゃってる」
てか、ギャグの説明させないで。
「ふんっ」
使えねぇな、と言わんばかりにヤオ・ワンがそっぽを向く。
彼女は再び理事長に向き直り、屁理屈じみた自らの主張を繰り出した。
ネットで、これは差別だこれは差別だと、誰かを差別してそうな奴である。
ただまあ、ブルババ相手じゃ役者が違うので話にならなかった。
あっさりと主張は切り捨てられ、
「あんたももう少し大人になりな」と言われる始末。
実に無残。
ブルババの容赦のない言葉にヤオ・ワンは顔を真っ赤にしてプルプル震えながら俯き、あ、と思った一秒後に見事爆発する。
「煩いっ! もう知らない! こんな不潔な男、絶対認めないんだからっ!」
と、小者感漂う捨て台詞を涙ながらに叫んで、理事長室から出て行ってしまった。
マホガニー製っぽい扉を壊れかねない勢いで閉めて、ズガガガガッと工事現場みたいな足音で走り去っていく。
「…………」
沈黙。
残された僕達の間に、微妙に気まずい沈黙が流れる。
ヤオ・ワンの言動が激し過ぎたせいもあって、最初、反対していた普通っぽい娘────クリネ・ヨヨって言ったっけ────も今更反対するのも気が引ける感じになってる。
そんな沈黙の中、面の皮がインド象よりも厚そうなブルババが、
「いやぁ、ガキが癇癪起こす姿を見るのは楽しいねぇ」
「趣味悪いな」と、これは僕。
「なぁに、あんたらだっていつか分かる日が来るさ」
そういうものだろうか。
僕が足腰のひん曲がったジジイになったところで、ブルババみたいな性根になるとは思えないが。
…………まあ、そんな事はどうでもいいか。
「…………えぇっと、話はこれで終わりなんですか?」
僕が自身の老後について想像を巡らし始めたところで、口を挟むように質問の声が聞こえた。
尋ねたのは、残った四人の内で一番普通な女の子で、(というか他のメンツが個性的過ぎるだけとも言える)ヤオ・ワンほどではないにせよ、話を終わらせたがっていた。
たぶん面倒以外の反対理由はないのだろう。
「そうさね。終わりだね」とブルババが答える。
「あっ、そうですか。それなら失礼しまぁっす」
若干声を弾ませて、普通のお姉さんっぽい少女が退室する。
それに続いて、残り三人も頭を下げ退室していく。
結局、僕のボディガード就任はどうなったのかと思いたくなるような中途半端な終わり方だった。
ブルババにそれを尋ねると、
「反対意見も退けたし、ボディガードはやってもらうよ」との事。
「ヤオ・ワンはともかく、他の四人は無視してもいいくらいの意思だから無視しとけばいいさ」
「ヤオ・ワンってのはあのヒステリックな奴だよな」
「そうさね。あのコは勉強はできるんだが、どうも頭が悪いというか、視野が狭いというか。煽り耐性にいたっては零どころかマイナスくらいあるさね。おかげで他の四人……いや、三人か。三人は薄々感付いていた事にも気付かなかったし」
「というと?」
「おや? あんたも気付いてない(アホの)側だったかい?」
ブルババが軽く目を見開いて言う。
「今、僕の事アホって思わなかったか?」
「言わせなさんな、恥ずかしい」
「何で(ババアのくせに)恥じらってんだよ」
「今、アタシの事ババアって思わなかったかい?」
「思ってるよ」
「そうかい」
ブルババは何事もなかったかのように話を戻して、
「ま、気付いてないなら別に気付かなくてもいいさね。どうせそのうち嫌でも分かるから」
「ぬぬぬ」
僕が考えてると、ブルババがなにやら机の引き出しから紙を数枚取り出してきた。
「ひとまずヤオ・ワンはほっといて、色々と書類手続きとか済ませようか。文字は読めるかい? 名前は書けるかい? もし何も決まってなくても、アタシの言うところに手を置けば、サイン代わりに契約できる書面だからね。なんだったら契約事項を読み上げてやろうか」
「…………ああ、うん」
僕は頷く。が、直後、背筋にひたりと冷たいものを感じた。
『文字は読めるかい? 名前は書けるかい? もし何も決まってなくても────』
その台詞は、ブルババがこちらの事情をほとんど見透かしている何よりもの証明だった。
具体的に異世界出身とはバレてなくても、似たような状況だと察してないと、そんな台詞が自然と出て来やしないだろう。
少なくとも、僕が元の世界での名前────本名を名乗る気がない事を察してるのは間違いない。
別にこれといって情報を与えたつもりもないのに、ここまで見透かされてるとか、ちょっと頭が良いとかだけでは済まされないレベルだ。
これが年の功というやつだろうか。
この部屋に入った時点で感じていた印象を遥かに超えるヤバさだ。
やはりこのババア、底知れない。
怖い、と心から思った。