二丁拳銃とBB弾

プロローグ

時は20XX年。

世界情勢は悪化の一方を辿っていた。

東西南北どこへ向かって歩いても、血と汗、悲鳴に銃声やらで悲劇の舞台の演出がなされている。

産業の発展による排気ガスと、繰り返される争いによって銃口から漏れ出る煙で、皆息が詰まりそうだ。

抵抗しようと果物包丁を手に取ったりする者もいれば、ただこの状況がいつか終わることを祈って耐え忍ぶ者もいる。

どうせ"私"の一存でいつか終わる箱庭だ。

それでも次のページの者も、今日を必死に生きている。