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六話 ゲームに夢中です

六話 ゲームに夢中です



「では自己紹介をお願いします」


 そう言われて能は真剣な顔になる。能が私服のため面接の空気は弱いが、不必要なほど能は背筋を伸ばして緊張をしていた。


「高星能! 二十二歳です。家事手伝いです」


「家事手伝いですか……」


 シールドはため息をつく。


「何ですか?」


「人間の常識は知らないのですが、それは無職という事ではないでしょうか」


「無職じゃないもん。家事手伝いたもん」


「では具体的にどんな事をしてますか?」


「むむ……」


 能は言葉に詰まった。


「何もしてないという事でよろしいですか?」


「してます!」


「ではどのような事を?」


「私の分の食事を平らげた後、シンクに食器を持っていきます。それに就がいない時は家を守ります」


 要は頭を抱えた。世の中ではそれを無職というのだ。


「ではサイズと一緒に住むとして、あなたはサイズに何をしますか?」


「採寸……とか? 服作るのには必要だし、就にやらせたくないし」


「それだけですか?」


「一人で作るより二人で作ったほうがたくさん出来るから私も服を作る。お義姉様の逆バニーは私が作ったんだよ」


 それを聞いて、マダムが身体を震わせる。


「あなたが原因だったのね」


「誤送信はお義姉様のミスです」


「サイズにあんな格好させられないわ。やはり私達が引き取るべきじゃないかしら」


「スーツなどはお義姉様も認めてくれました。他の事もこれから学んでいきます」


 シールドとマダムは小さい声で話し合いを始める。そして要に聞いた。


「要さんはどこまで介入出来ますか?」


「ここにサイズを連れて来ないと無理ですね。就君の家は知らないですし。それにサイズの事は能がいなかったら知らないままでしたから」


「きっかけ要員ですか……」


 シールドとマダムは再び話し合いを続ける。そして能に向かって言った。


「結論は保留という事で。定期的に面談もしますので気を抜かないでください」


「はぁ……」


 なぜか就と能は二人の管理下に置かれる事になり、連絡先を交換していた。


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