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小さな妖精に転生しました  作者: fe
八章 混迷
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335. 大規模討伐依頼

「サブマス、また光の柱あがりましたー!」


「サブマス、南東部の魔物が東部と南部へ大規模移動した件ですけど、今度は東部の魔物が西へ移動し始めたとか。このままでは王都周辺にも影響が出てしまいます。ですが調査依頼を受けた冒険者はまだ戻っていません。追加の対応どうしましょう?」


「東部全域で大雪らしいですよ。応援要請きてますー。ギルド依頼で発注します?」


「待って待って待って、ちょっと待って。1度に言わないで」


 なんでこんな問題ばっか山積みになってくのぉ? 結局ギルマスは今年も帰ってこないしさぁ! こんなことならダスターさんを残しとけば良かったよ!

 ホント勘弁してよね、マジでさぁ!


 って愚痴っててもしょうがない。1つずつ対処していけばなんとかなるハズ。王都陥落危機とか魔王復活とかに比べたら全然マシだって。

 ……比較対象がアレ過ぎるぅ。悲しい。



「えーと、まず光の柱ね。それは放置で。対処不要です」


 どうせまた妖精様案件でしょ?

 王城に居ないと思ったらまだ何処ぞで何かの問題解決に奔走してるんだって、きっと。そうに違いない。たぶん。


 仮にアレが魔物の仕業なんだったら既に何処かから被害報告が来てるハズ。それに雪の中調査に出すには遠すぎるよ。

 最初の光の柱が上がってからだいぶ経ってるのにまだ何も問題出てないんだから、このまま放置しても大丈夫だって。たぶん。きっと。

 ってか、最寄りの冒険者ギルド支部やそこの領主が対応してるハズだしぃ。


「んで、魔物の大移動と大雪の支援?」


 魔物移動理由の調査報告は待つとして、酒場に籠ってる冒険者(奴ら)を集めれば魔物が王都に迫ってもなんとかなるでしょ。

 幸い今回は王城に魔術師団がまるまる待機してるハズだし、そこまで魔物が迫れば王城が動くハズ。


 でも街道の魔物は間引かないと物流が止まっちゃうんだよねぇ。

 ダスターさんが居れば1人でなんとかしてもらえるんだけど……。

 ってか、魔物の大移動って光の柱が原因なんじゃないの? あんなのがバンバン立ち昇ってたら魔物だって集団で尻尾巻いて逃げるって。

 いや、今考えても分からないことを考えるのはやめよう。


 えーと、あとは大雪の支援か。

 ベテラン勢は王都防衛に残すとして、もう雪が積もってる中、王都から東部へ新人達を移動させるのは難しいなぁ。


 でもよく考えたら、それこそ国のお仕事なんじゃ……?

 街道の魔物を冒険者で間引くから、そこを通って騎士団に東の支援へ行ってねって掛け合うのはどうだろう? 騎士団は毎年逆流時の災害復興支援にも出てるし大雪も災害みたいなもんだよね?

 そもそもダスターさんを調査に出すハメになったのって、王妃様が3人の余所者冒険者の調査を要望してきたからなんだしさぁ。

 ……よし。


「酒場でくっちゃべってるベテラン勢を掻き集めて。大規模討伐依頼を出します。あ、インディさんは絶対に確保しといてね」


 インディさんは普段目立たないけど凄腕だ。スタンピードのときオークキングにトドメを刺したのもインディさん。彼が居ればダスターさんが居なくてもなんとかなるハズ。


「じゃ、私は王城へ行ってくるから!」



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― 新着の感想 ―
もはや、『受付小ちゃん、最強伝説』(笑)
気軽に登城するまで神経が図太くなったサブマス。
基本的に全部妖精さんの仕業
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