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小さな妖精に転生しました  作者: fe
七章 勇者と魔王
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294. 闇属性

 起きた。

 暗い。

 おかしいな、朝に起きたつもりだったのに夜じゃん。寝過ごしちゃった? それとも起きるの早すぎ?


 あ、違うわこれ。南の空を暗く覆ってた霧みたいなのの中に入ったんだ。

 入ってみて分かったけど、これ霧じゃないのね。なんだか夜みたい。地上がぜんぜん見えないよ。星も見えない。


 でも、こんなこともあろうかと用意してたんだ。

 空が暗くなってる場所に行くんだから事前にちゃんと照明は用意してるって。胸部装甲オープン! 光の玉発光開始~!


 ――ピカーッ


 うーん、それでも地上が見えない。高度が高いからかな。それにここの文明だと地上に町の光もそんなにないもんね。

 そろそろムニ国のハズなんだけど、ムニ国は照明文化があまり発達してないのかもしれないなぁ。


 あ、なるほど。

 魔王は世界を夜にしたって伝説があったけど、白虹で太陽が隠れるとか月を1つ壊して空がチリで覆われて暗くなったとかじゃなくて、単純に暗くする魔法を使うのかも。

 んー、闇属性魔法ってヤツ? 魔王とくれば闇属性は定番だよね。


 どうして今まで闇属性を思いつかなかったんだろ。宝物庫の剣を増やしたときだって火水風土光の属性剣は作ったのに、闇属性なんて発想すら出てこなかった。

 光属性があるんだったら当然闇属性だってあるよね。光ある所にまた闇もあるって誰かが言ってたもん。


 それじゃぁ、んーと、ここをこうしてこうして……、こう!

 じゃじゃーん、闇属性剣~!


 と、こんなことしてる場合じゃなかった。地上が見えないならマップで確認しとかないとね。……この剣邪魔だな。ムニリーダーにあげよう。


「ムニッ!?」

「ムニムニムーッ! ムニムニムーッ!」


 え、羨ましい? 自分も欲しいって?

 アンタはその立派なハンマーがあるじゃん。


「ムニムニムーッ!」


 えー、しょうがないなぁもう。じゃぁちょっとそのハンマーも改造しとこうね。効果? それは使ってのお楽しみだよ。今はそれどころじゃないんだってば。



 ……あれ?

 なんだかこの先のマップ表示が変だな。オートマッピングされるハズの範囲内でマッピングされない場所がある。なんだこれ? こんなことってはじめてだよ。

 うーん、空間的に断絶してる?


 ははぁん? さてはこれ、ダンジョンだな。

 ダンジョンは異空間にありますってのはファンタジーなら定番の設定だもんね。魔王がいる場所なんだからそりゃやっぱりダンジョンでしょ。



 って、ドラゴンの高度が落ちてきてない? 大丈夫?

 このまま高高度から魔王を見つけて木の玉をぶつける予定だったんだけど、どんどん落ちていってる……。


 ヤバいヤバい。もうすぐ地面じゃん!

 うわー、地上が目視できるとこまで来ちゃった! まだ落ちる! ヤバいよヤバいよ、どうしてみんなそんな冷静なの!?

 もう地面すれすれだ!

 もしかして暴走してる? 私のメカキングドラゴンが!?


 墜落しちゃうよおおお!?


 前に森が! 木にぶつかるぅ!

 聖女さんが結界を発動してくれた! ナイス! 大好き!


 そのままドラゴンは森に突っ込んだ。


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