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小さな妖精に転生しました  作者: fe
六章 聖王国
246/342

242. 他所もこうなの?

「それからですね、サブマス。一昨日のドラゴンの件で街の人達からまだ何も分からないのかと問い合わせが」


 ギルマス不在のままのギルド内定例会議、問題が起これば全部私のところにやってくる。冬で人の往来もほとんどないって言うのに、どうしてこう次々と問題が出てくるのぉ。だいたいドラゴンなんて伝説の存在、そんなポンポンと出てくるもんじゃないハズなのに。


「そんなこと私に言われてもぉ、調査依頼を出したのに誰も受けてないんですよね?」

 まだも何も、開始もしてない調査の結果が出てくるワケないよね?


「しかし、物流に影響が出ると商業ギルドからせっつかれてまして」


 うーん、目撃証言だとドラゴンは王城から飛び立ったって話だし、問題ないと思うんだけどなぁ。危険があるなら王城から連絡くらいあると思うし。


 ――バーン!

「大変ですサブマスター! ドラゴンが王都に向かってきていますッ!」


 突然会議室の扉が勢いよく開かれ、そんな報告が飛び込んでくる。


「え、えええ!? また出たの!? どれくらいで王都に来ちゃいます!?」


「もう間もなくです! どうしますかサブマスター!?」


 もう間もなくぅ?

 えーとえーと、前に見たドラゴンくらいの速さで飛んでくるなら今から戦力を集めて応戦するなんて、とてもじゃないけど間に合わないよね。ならドラゴン襲撃後の救出、復旧を主軸に準備した方が良いかも。


「とりあえず今王都にいる中堅以上の戦える人をできるだけ集めてギルドに待機させておいてください! それから一般人を地下のある施設へ避難誘導! 薬師ギルドなら広い地下倉庫がありますよ!」


 とりあえずの指示だけ出して私はギルドの建物を飛び出す。

 ドラゴンは……、うわ、もう王城の真上まで来てるじゃん! そしてそのままゆっくりと王城に下りていくのが見える。


 ……襲ってきたんじゃないみたいだね。

 って言うかあのドラゴン、前のドラゴンとすごく似てる。前のドラゴンは剥製にして王城のホールに飾ってたハズ。

 まさか、また妖精様案件?


「訂正! 避難誘導はなし! 人員は集めておいてください! 私は王城に行ってきますからね!」

 ギルド内へ戻り訂正指示を出して、私は王城へ向かう準備をする。


 妖精様案件か……。

 ちょっと前はダスターさんがなんか転移で聖王国まで行ったとか報告してきたけど、最近起こることがどんどん神話レベルな話になってきてて頭が付いていかない。

 冒険者ギルドのサブマスターって何処の支部もこんなおっきな機密抱えてるのかな? 絶対ここだけだと思うんだけど。


 今度はいったいどんな問題が起きちゃうんだろう……。



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― 新着の感想 ―
[一言] でえじょうぶだ! 何も心配ない。 サブマスちゃんの頭と胃袋が痛くなるだけなんだゾ。 備えよう。
[一言] 終わった後だから、もう大丈夫。さすよう、さすよう。
[一言] 大・迷・惑wwww
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